取材日2010年6月28日

国内では珍しい、テーマワゴンのご紹介です。
この車両は今年の1月にエンスーの杜を通じて購入されたもので、これまで掲載されていたページはhttp://www.enthuno-mori.com/lancia/20091108lancia/になります。

オーナー様は、車もバイクもイタリア製ばかりというイタ車の愛好家でいらっしゃいます。
“イタ車は手間がかかるから可愛いのです”とさらっと口にされるほどですから、その好まれ様が分かります。
ご紹介するテーマワゴンは、これまで乗られてきたアルファロメオ１６４の替わりとして購入されました。
広々としたカーゴスペースが使いやすいそうで、普段の足として使われていたとのこと。
購入からわずか半年ですが、新たな足車を手に入れたために車庫都合での掲載となります。
部品取り用もしくはレストアベースとしてお探しの方に、安くお譲りしたいそうです。

◆◆外装◆◆
この車をパッと見たときに、“セダンボディに衣を着せて”ワゴンにした車とは思えないでしょう。
かの有名なジウジアーロによりサイズ以上に大きく迫力あるデザインに仕上げられたテーマをベースに、やはり名門のピニンファリーナが手を加えることでこのテーマワゴンは作られています。
ベースとの違和感が出ないように、相当の苦労を重ねて完成されたと聞いています。
それだけに、ボディラインがとても美しく素晴らしいですね。

コンディションについては以前に掲載されていたときからほとんど変わりません。
補修跡はフロント右フェンダー、フロントバンパー右コーナー、ルーフガーニッシュ左の3箇所に見受けられました。
また、テールランプ右の割れと、リアバンパーからテールゲートに及ぶへこみが未補修となっています。
このままオーナー様のように足車として乗り続けるか、そろそろオールペイントなどのレストアを行なうか、悩ましいところです。

◆◆内装◆◆
基本的にはテーマと同じく、大きなカーゴスペースだけが相違点となります。
“ここから先は我々の仕事”と主張するかのように、折りたためるトノカバーにピニンファリーナのロゴが入っていました。
ボディサイズ以上に広々と感じる車内はさすがジウジアーロですね、前席だけでなく後席にもスペースは余裕があります。
また、大きく軟らかいシートも備わっており、長距離移動も快適そうでうす。

カーペットやシートの状態は比較的良く、年式相応と言えます。
前オーナー様の時には内張りの中に入り込んでしまっていたサンルーフトリムですが、引き出してありますので使用可能です。
エアコンはガスを補充したばかりですので良く効くそうですが、ブロアモーターの接触不良があるそうです。
これはエンジンをかけたときにモーターを突くだけで解消するそうですので、修理せずにそのまま使われているとのこと。

◆◆機関◆◆
最終モデルのため、ランチアのエンブレムが付いたアルファロメオエンジンが搭載されています。
このエンジンの吹け上がりはいかにもアルファらしく、レブリミットまで軽く回ってしまうとのこと。
また、単純な2バルブのため、故障やオイル漏れといったトラブルも少ないそうです。
オーナー様いわく、「難しいものはまともに作れないから、このぐらいで十分」とのこと。

現在、セルモーターのトラブルが出ています。
エンジンの下側に付けられているため熱を持つそうで、エンジンが熱い状態ではセルが回らないそうです。
走行後に2時間ほど冷やすと、問題なく作動するそうです。
その他にはトラブルもなく、1ヶ月前に交換されたタイヤも溝は十分でした。

◆◆取材を終えて◆◆
オーナー様はイタ車に対して、「人間ほど故障（病気）しませんし、寝坊もしませんよ」と気軽に付き合われていました。
また、「ドイツ車は走らせなければ楽しくないし、日本車は使わなければ意味がない。でもイタ車はそこにあるだけで良いのです。」という言葉には、なるほど…と納得してしまいました。
こんなカーライフも素敵だなと思う、素晴らしい出会いでした。

現在も使用されているため、走行距離が若干伸びることがあります。
なお、リサイクル券\14,510の全額負担と、自動車税\56,100の月割り負担をお願いいたします。

保管場所　東京都

　SOLD OUT

この車両のお問い合わせは
エンスーの杜　本部
ＴＥＬ/090-7802-7118（カナウチ）

またはＥメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ

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