ランチアテーマは1984年10月にデビューします。テーマはティーポ4プロジェクトによって設計されたモデルです。このほかにフィアットクロマ、サーブ9000、アルファロメオ164がありました。
テーマのデザインはジウジアーロです。シンプルでありながらエレガンスを湛えた高級サルーンに相応しいデザインでした。空力にも注意が払われており、Cd値は0.32です。
インテリアは従来を踏襲しながら上品なデザインとなっています。特に内装についてはこだわりがあったようです。トリム生地は高級紳士服メーカー、エルメネジルド・ゼニア社製、オプションのレザーはイタリアの高級家具メーカー、ポルトローナ・フラウ社製の上質な革表皮が使用されていました。
エンジンは4種類が用意されました。2.0Lの直列4気筒DOCHエンジン(120PS)、同エンジンにターボチャージャー付(165PS)、PRV製のV6(2.85L)エンジン(150PS)、2.5Lのディーゼルターボ(100PS)がありました。
1986年、ピニンファリーナがデザインを担当した極めて魅力的なエステートワゴンが追加されます。またフェラーリのエンジンを搭載したテーマ8.32も同時期に追加されます。
1988年には全車フェイスリフトが行なわれ、精悍な顔つきに変わります。このとき2.0Lエンジンはすべて16バルブ化されます。ノンターボは150PS、ターボは185PSとパワーアップしました。
1993年、2度目のマイナーチェンジ行なわれます。このときPRV製V6エンジンに代ってアルファV6エンジンとなります。
1994年、後継モデルカッパ(K)が登場し、惜しまれつつラインナップを去ります。
今回ご紹介します車両はランチア・テーマワゴンです。現オーナーさんは約3年前に購入されます。今年車検を通したばかりなのですが他に面倒を見ないといけないクルマが出てきたため、やむなく売却をエンスーの杜に依頼ということになりました。
ボディは年式相応だと思います。補修跡がフロント右フェンダー、フロントバンパー右コーナーにあります。またルーフガーニッシュ左に塗装の浮きが見られます。フロント右フェンダーとフロントバンパーはご自身で補修されたそうです。リヤテールランプ右に多少のひび割れがありました。
塗装は前オーナーさんがリペイントを実施されおり、ブラックメタリックとなります。リペイントされているせいか、補修跡以外はきれいな方だと思いました。
インテリアは年式の割にはきれいな方だと思いました。しかし欧州車のお決まりである天井の垂れ下がりがあります。サンルーフはグラスルーフです。本来はグラスルーフの下にルーフトリムがあるのですが天井の奥へ入り込んでしまったせいで現在引き出すことができません。メーター、スイッチ類には不具合はありません。
エアコンの効きは多少弱いようですが、エアコンが効いているなと感じ取れました。ただし、年1回のエアコンガス充填は行わないといけないそうです。
機関に不具合はないそうです。ヘッドカバーはLANCIAの文字がありますが中身はアルファのエンジンです。吹き上がりは最高ですね。
現在まで行なってきたメンテナンスを紹介します。
・ タイミングベルト交換(52,000km走行時)
・ フロントブレーキパッド左右の交換
・ ブレーキホース交換
・ 燃料ホース交換
・ ラジエーター交換
・ フロントウインドーレギュレーター左右の交換
・ クーラントサブタンク交換
・ オルタネーター交換(リビルト品)
・ オルタネーターテンショナー交換
・ 電圧計交換
・ エアコンダストスポンジ交換
・ ブロワーモーター交換
・ インシュレーター交換(ラジエーター関係)
・ インテークパイプ交換
・ ラジエーターホース交換
・ エアコンコンプレッサー交換
・ ドライブシャフトブーツ左右の交換
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。