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◆MR−S TTEターボについて
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MR-S TTEターボは、トヨタが2005年の東京オートサロンで出展したコンセプトモデルです。TTEとは、トヨタ自動車のヨーロッパにおけるモータースポーツを担当する子会社であるトヨタ・チーム・ヨーロッパ(Toyota Team Europe)の頭文字からきています。
そしてTTEが設計開発したボルトオンターボをMR-Sに取り付けたモデルが『MR-S TURBO TUNED by TTE』です。
TTEは現在TMG(トヨタ・モーター・スポーツ有限会社)と名前を変え、WRCやル・マン24時間など様々なカテゴリのレースにおいて車両開発からレース参戦までトヨタのモータースポーツ活動の中心を担っています。
以下は、マニュアルに記載のあるスペック値です。
◆ 最高トルク:255Nm at 3500rpm
◆ 最高出力:135Kw(184ps) at 6500rpm
◆ ターボチャージャー:Garrett Type TB2559
◆ インタークーラー:TTE, 12row, 160x180
◆ Power Control:Processor controlled piggy back ECU
ボルトオンターボキットは後に市販されましたが、取付けやメンテナンスはトヨタ自動車でなく、ラック(LUCK)という会社が行っています。
現在は生産中止、生産個数は100個ぐらいとお聞きしましたが、実際に装着しているMR-Sはもっと少ないかもしれません。
ノーマルのMR-Sでは物足りない方にお勧めのミッドシップスポーツカーです。
ぜひ、そのパワーを実感してください。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、前期のMR-S SエディションにTTEのターボキットを装着した5速のマニュアルトランスミッション車です。
オーナーさんは、19年前に購入、ワンオーナーカーとして維持されてきました。ただし、仕事の関係で海外赴任があり、今まで2回一時抹消しています。
そして1回目の海外赴任の時にTTEのターボキット(キット価格は106万円)を購入、帰国後ターボキットをご自身で取付けます。お仕事は、車の開発設計を担当、機械いじりが好きなことも功を奏して約2カ月間で取付けを完了します。
パワーを計測したことはないそうですが、そのパワーは全く別の車と思わせるほど軽量なボディを引っ張るそうです。私も助手席シートで試乗させて頂きましたが低速からターボが効くため、街中では乗りやすく、ひとたび、アクセルを踏み込むと3000回転を超えたぐらいから一気に回転が上がり、体がシートに押し付けられる体感を久しぶりに経験しました。いや、街中でアクセルを全開にすることは控えた方がよさそうです。
オーナーさんは、休日のドライブやジムカーナーなどで楽しんでこられました。
19年間過ごしてきましたが、そろそろお別れしないとタイミングを逸すると思い、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
現在、一時抹消で保管ですが、コンディションを維持するため、先頃自賠責保険に加入しましたとお話しがありました。また、ご希望があれば実車見学時に試乗が可能ですともお話しがありました。
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◆ボディ
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塗装はオリジナルのまま、クリアは少し薄れてきています。
フロントバンパーとヘッドライトは後期モデルのものに交換しています。
また、ボンネットのセンターにあるマークは、MR-Sマークからトヨタマークに変更しています。サイドにあるエアインテークは本来黒ですが白に塗装し、取付け穴はパテで埋めてありました。
アンテナはヘリカルアンテナに交換しています。
幌は一個所破れがあり、コーキング剤で補修してありました。また、リヤガラス周りのステッチがボロボロでしたのでゴムパーツを使用して補修しています。
リヤガラスにメッシュのサンシェードが貼ってありました。
幌とドアのあたりに雨漏れがあったため、左右ドアのウェザストリップを交換しています。現在雨漏れはありません。
リヤデッキに『TTE TURBO』のシールが貼り付けてありました。『TTE TURBO』のシールは1枚予備があります。
ホイールは後期モデルのアルミホイールに交換、タイヤサイズはフロントが185/55R15、リヤが215/45R16です。ホイールキャップをトヨタマークに交換、純正のMR-Sマーク(4個)はストックしているそうです。
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◆インテリア
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ブラックを基調としたインテリア、きれいな状態です。
3個のメーターは、ホワイトメーター、スポーツカーを演出しています。
ステアリングホイールはパーソナル製に、シフトノブは丸形の樹脂製のものに交換しています。
オーディオは純正のMD/CDデッキを装備しています。
ドアトリムのグリップは通常シルバーカラーですがブラックに塗装してあります。
エアコンの効きが弱いそうです。エアコンガスが抜けている可能があります。
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◆機関
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搭載されるエンジンは、レギュラーガソリン対応の1.8リッターの1ZZ-FEエンジンですが、ボルトオンターボ装着の伴い、無鉛ハイオクガソリン仕様となります。
ボルトオンターボキットは、ターボチャージャー、インタークーラー、エンジンオイルパン、サブコンピューターなどで構成されています。
トランスミッションは5速マニュアルとの組み合わせです。
エキゾーストマフラーは「藤壺レガリスR」に交換しています。
機関に不具合はありません。
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◆足回り
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3cmぐらいローダウンしています。
◆足回りの仕様
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):ストラット式コイルスプリング
サスペンション形式(後):ストラット式コイルスプリング
ブレーキ形式:ベンチレーテッドディスク
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◆メンテナンス
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メンテナンスノートは、ありましたが紹介するほどの内容の記載はありませんでした。
最近の行った整備はエンジンオイルの交換、バッテリーの交換です。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用は、別途清算させて頂きます。