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スバル360 デラックス 1965年式(前期型)
車検 2021年2月 走行 70,281km 備考 3速MT 2オーナー
長さ 2990mm 1300mm 高さ 1360mm 重量 400kg 排気量 356cc
取材日2018年6月

■■■スバル360について■■■
スバル360は、富士重工業が1958年から1970年までの間に大きなモデルチェンジをせず12年間にわたって約39万台作り続けられました。
とは言っても、決して全く同じクルマを作り続けていたわけではありません。より完璧な軽自動車を目指して、外装、内装など細部にわたる変更が幾度となく繰り返され、年を経るごとにクルマとしての熟成が着実に進んでいきました。
機能と性能を徹底的に追求して完成された、スバル360の合理的なスタイルは発売以来変わることなく、当時の生活感覚にマッチする理想的なファミリーカーとして広く支持されていました。
量産型の軽自動車としては史上初の大人4人の乗車を可能にしたモデルです。
また、走行性能も当時の水準を超えるものを実現しました。
日本最初の「国民車」と考えられている「名車」と評価されています。
「てんとう虫」の通称で広く親しまれ、生産中止後も1960年代を象徴するクルマとして人気・知名度は高いと思います。
強制空冷2気筒2ストロークエンジン、後輪駆動で走らせる方式は、フォルクスワーゲン・ビートルやポルシェ・911と同じ「リアエンジン・リアドライブ(RR)」です。
モノコックボディには旧中島飛行機時代に培った技術が注ぎ込まれました。
独立したフレームを持たないフル・モノコック構造を量産車で実現した先駆的存在でした。
本体強度に影響のないフード等にはアルミ材も用いられ、屋根については、天井部分は当時の新素材であったFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製とし、これによって軽量化できただけでなく、全体の重心が下がりました。
ドアは前席側のみの2ドアで、後方ヒンジ・前開きとし、乗降性を良好にしています。
サスペンションは日本で初めてトーションバー・スプリングを用いた極めてコンパクトな構造です。
リアシート乗車時には、フロントシートはラッチを外して背もたれを前傾できた。
空冷リアエンジン方式の弱点としての冷却対策は、リアのエンジンフードのルーバーから排気、車体側面に設けたグリルから吸気という冷却風レイアウトでした。

■■■1965年式前期型の仕様■■■
・エンジンのクランク軸へ直接給油する独自の完全分離潤滑エンジンスバルマチック採用。
 18PS→20PS
・エンジンの歯車全減速比を5.5から5.9に変更(カスタム)。
・シリンダーを新型設計のC型シリンダーに変更。
・クランクロッド大小端部にニードルベアリング採用。
・チョークスロットルを連動にし、気化器の通気方式を改良。
・分離潤滑用オイルタンクをエンジンルーム右側に新設。
・スピードメーター内にオイルパイロット追加(コンビネーションメーターの変更)。
・ワイパーの拭き方向を改良し、スイッチも変更。スタンダードもダブルワイパー採用。
・バッテリー液面点検、液補充の容易化のためバッテリー位置を約80mm前方に移動。
・吸気系統をエンジンフードに設け吸気音を減少。ダクト・ブーツ・グリル部設計変更。
・エンジンフードを変更し、ルーバー縦形のデザインに。スバルマチックラベル貼付。
・ライセンスランプ、コンビネーションランプの変更によりリアスタイルを一新。2テール方式採用。
・サンバイザーをサイドバイザーと兼用化。
・フェンダーミラーステーを約15mm延長。
・フロントフラッシャーランプにクロームメッキリムを新設。
・燃料タンクキャップの25:1表示を廃止し、表面に赤丸を新設。
・リボンタイヤ採用(デラックス)。
・フロントラゲッジシェルフを大型化し積化容量を増大。
・ステアリングシャフトにカバー新設。
・ディマースイッチを手動式にし、方向指示器レバーの反対側(右側)に新設。フラッシャーレバーの自動戻り化。
・フロントフードロックのフックを50mm手前に移動し、開閉を容易に。
・フロントシート、内張り関係も一新され、乗降の際のフロントシートノブの邪魔を改良してリアシートへの乗り入れを容易に。
・ドア内張りにポケットを新設。

■■■今回紹介のモデル■■■
1965年式前期型(昭和40年)モデルになります。(製造1964/7〜1964/10)
1976年(昭和51年)に現オーナーさんが、恩師からワンオーナーで屋根付き車庫保管の当車両を購入されました。購入時の走行距離は、約64,000kmでした。
現オーナーさんが、セカンドオーナーとして現在に至ります。42年間車庫の中に保有されています。
因みに、今回の車両は、2018年(平成30年)5月に開催された「第8回オールドカーin K‐z ROAD」において「最優秀オーナー賞」を受賞した車両です。

■■購入後の整備・レストアについて■■
1)40年前に購入し保管していた純正部品取り付け
・当時物の純正新品リアアクリルガラス(富士重工フマーク入り)。
・当時物の純正新品フロントウィンドウウェザーストラップ。
・当時物の純正新品ドアウェザーストラップ。
・当時物の純正新品ヘッドランプトリム(左右)・ゴム。
・当時物の純正新品ガソリン給油口周囲ゴム。
・当時物の純正新品マスターシリンダー(カップゴムは今の新品)。
2)エンジンルーム内吸音スポンジシート(オリジナルと同形状)貼りこみ。
3)ボディー(外部、エンジンルーム、フロント、フェンダー内)を塗装。
 ・フロントガラス・ルーフ・リアガラス・フェンダー・エンジンミッション脱着。
 ・室内はオリジナルのままで未再生。
4)バンパー、リアウィンドウ上のトリム、泥除けトリムなど:再メッキ。
5)キャブレターオーバーホール。
6)シート生地は、当時の純正のまま。前席は同型車の後席シートを使用し表皮貼り替え。
7)シート裏貼り、ゴムバンド貼り替え。
8)純正ルーフキャリア付き。
9)新品富士山型ホイールキャップ(初期〜65年型用)装着:(リプロ品ですが絶版品です。)

【外装の状態】
・全塗装された外装の状態には、艶、光沢があり綺麗で目立つような傷・ヘコミ・錆はありません。
・前後バンパー等のメッキ部分は、光沢もあり綺麗な状態です。
・リアアクリルガラスに曇りもなく視界良好です。

【内装の状態】
・シートの状態は、大きなキズや破れは無く綺麗で良好な状態です。
・ドアトリム内張りは、キズや破れは無く良好な状態です。
・ルーフトリムに垂れ、破れなど無く綺麗で良好な状態です。
・ダッシュボードの状態も良好な状態です。

【機関の状態】
・現在特に気になる箇所は無くとても快調な状態です。

【整備履歴】
・整備明細書あります。

【その他】
・取り扱い説明書有ります。
・現オーナー様が集めた予備パーツがありますのでお付けいたします。

<取材後の感想>
オーナーさんのご好意により助手席に同上試乗をさせて頂きました。
リアに搭載された356cc強制空冷2気筒2サイクルエンジンは、アクセルを吹かすと、後方から独特のサウンドを奏でソフトながらしっかりと道路の段差やうねりを乗り越えて安定した乗り心地でした。
2名乗車では加速に問題なく現代の車とそれほど大きな遜色は無いのではと思いました。

現車確認、見学については、オーナーさんも多忙な為、購入を前提とした上でご連絡をお願い致します。
個人売買の為、消費税、諸費用はかかりませんが、月割りの自動車税(年額¥12,900−)のご負担をお願いいたします。
現状渡しのノークレームとなります。


【更新】2018年12月18日
車検の2019年2月まで数ヶ月になりましのたので250万円→200万円に大幅に値下げいたします。

【更新】2019年9月9日

表題の走行距離表示値とメーター画像の表示値が異なっていました。取材時(2018年6月)の正しい走行距離は、メーター画像の70,281kmになりますので表題の走行距離を訂正いたします。
2019年2月車検継続しました。次回車検満了は、2021年2月になります。
現在の走行距離は、70,389kmです。(現在のメーター画像に更新しました。)
価格を170万円に値下げいたします。

実車は、静岡県にあります。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
純正ルーフキャリア付き。 
 
 
 
 
 
 
純正新品リアアクリルガラス:富士重工(フ)マーク入り。 
 
 
富士山型ホイールキャップ装着:(リプロ品) 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
走行 70,389km。 
きれいな状態の新車時に添付されていた「取り説」。 
 
こげ茶のフロアマット一式。 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 静岡
TEL/070-6533-8928(スグロ)

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エンスーの杜車両問い合わせ
enthu.no.mori.shizuoka@gmail.com

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