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ポルシェ944 エクスクルーシブ 1987年式
車検 2020年10月 走行 61,000km 備考 ディーラー車 3AT 複数オーナー ETC
長さ 4320mm 1730mm 高さ 1290mm 重量 1250kg 排気量 2478cc
取材日2019年11月2日

ポルシェ944の希少限定車、エクスクルーシブの程度良好車です。

'70年代半ばに空冷RRである911の旧態化対策とVWのスポーツカー計画のキャンセルにより、次世代のポルシェを担う存在として生まれた924とその進化形上級版たる944は、当初の目論見である911の後継となることはありませんでしたが、トランスアクスル構造を核とする極めてバランスの良いFRレイアウトをもってして出色のハンドリングマシンとして評価され、944ターボにおいては「世界一ハンドリングの良い車」の称号を得るに至り、良いスポーツカーのお手本として世界中のメーカーからベンチマークとされる存在になりました。

※余談ですが、故アイルトン・セナも944ターボを愛車にしていました

エンジンは928のV8ユニットの片バンクをベースにした純ポルシェ製で、1気筒あたり625~750ccにも及ぶ巨大な4気筒エンジンについて回る振動をバランスシャフトによって相殺したスムーズかつトルキーなユニットを、トランスアクスルによって実現したほぼ50:50の前後重量配分のシャシーで味わえるのが大きな特徴です。

卓越したエンジニアリングと同様にスタイリングもまた高く評価され、928を手掛けたポルシェのデザイン・チーフであるアナトール・ラピーヌのチームのもとでハーム・ラガーイによって創られたそのスタイリングは、高性能スポーツカーの典型としてのポジションを確立し、日本車をはじめとした多くのフォロワーを生み出しました。

1983年のデビューより多くのグレード・バリエーション展開と細かな仕様変更を経て進化を続け、1991年登場の968へバトンタッチするまでに世界中で延べ16万台以上が販売され、'80年代のポルシェにおいて最も成功したモデルとなりました。

●● プロフィール ●●

こちらのお車は、'88年に登場した限定車であるエクスクルーシブです。

日本においてはわずか34台のみのデリバリーで、価格は標準モデルを大きくしのぐ760万円といった豪華仕様です。

その豪華仕様の特徴としては、サテンブラックメタリックかツェルマットシルバーのボディカラー、16インチ鍛造アロイホイール、AT、リムーバブルトップ、チェック柄内装、分割可倒式リアシートが挙げられます。

エクスクルーシブは、日本以外ではセレブレーション・エディションと称されています。

'88年に登場のエクスクルーシブですが、こちらのお車は'87年式(初度登録S62年12月)となっています。

製造番号で見ると'88年式として製造されているようですので、'88年式におけるごく初期のモデルと言えそうです。

2015年(H27)1月に輸入車専門店にて購入されて以来、主に東京のご自宅と熱海の別荘間の移動や熱海でのドライブに供されています。

メンテナンスはFRポルシェに精通している専門店にて施されています。

●● 外装 ●●

基本的にノーマル状態が保たれています。

灯火類やゴムパーツ類、エンブレム類なども良好です。

欠品等も見当たりません。

純正ホイールもガリキズなく良好です。

小キズ等については、

・塗装面にはやや磨きキズが多い

・フロント周りに飛び石跡が散見される

・左側サイドシル周辺に石跳ね跡が散見される

・左側サイドシルのステップ部分にシートベルトアンカーによるキズ

・ドアエッジのキズ(特に運転席側)

などがありますが、目立つような大きいものはありません。

ボディコーティングとミラー・ウインドウコーティングを施工済みとのことです。

●● 内装 ●●

こちらも基本的にはノーマル状態に沿っていますが、幾つかモディファイが加えられています。

最も大きなものは、928用のオールレザーシートで、状態はスレやヘタリはあまり感じられず良好です。

また、ステアリングもMOMOのRACEに換装されています。

オーディオはインダッシュタイプのナビに換装されており、テレビの視聴も可能なうえバックカメラも備えています。

裏側からUSBケーブルが配され、携帯等の充電ができるようになっています。

エアコンも良好です。

全体的に良好に保たれており、944の定番のダッシュボードやパネルの割れはありません。

傷んでいる箇所としては、バックミラーについては、これも944の定番ですが脱落した経験があるようで、以前のオーナーによるDIYでの補修がされています。

センターコンソールのフタのヒンジ部分もやはり944の定番ですが、切れかかった状態です。

ラゲッジルームも良好で、傷みやすい布製シェードも破れはありません。

リムーバブルトップ収納用ケースも付属します。

●● 機関・足回り ●●

Fストラットタワーバーが入っている以外、基本的にフルノーマル状態です。

オーナーさんの手元に来て以来の整備履歴は以下の通りになります。

@2015年(H27)1月 ※購入時

・FショックアブソーバーL/R

・RショックアブソーバーL/R

・FフードダンパーL/R

・バッテリー

@2015年(H27)4月

・ステアリングギアボックス オイル漏れ修理

・・・ステアリングギアボックスシールキット

・・・パワステホース

・・・ラックブーツx2

・クーラーガスチャージ&コンプレッサーリビルド

・・・エアコン Oリング、各パイプ、コンプレッサー、ホース、レシーバータンク

・サーモスタット交換

・Fブレーキローター、ブレーキホース、パッド

・タイミングベルト

・オルタネーターベルト

・パワステベルト

・パワステタンク

・スパークプラグx4

・ATF

・ATホースI/O

・エンジンマウントL/R

・RフードダンパーL/R

・エアクリーナーエレメント

@2018年(H30)1月

・バッテリー上がり、交換

@2018年(H27)9月

・車検整備一式

・スパークプラグx4

・ヒーターファンカバー(968用)

・エアコンフィルター取付

・リヤゲートシール

@2019年(R1)7月

・バッテリー上がり、交換

普段別荘に置いてあったために、バッテリー上がりを2度起こしていますが、直近の7月に交換しているため特に問題はありません。

それも含め現在、不調箇所はありません。

●● インプレッション ●●

今となってはかなりの希少車となってしまった944ですが、その中でも役付きと言えるターボやS2と比較して残存数がむしろめっきり減ってしまっているのがノーマルの944といえます。

S2を含めエアロパーツで武装したターボボディも格好良いですが、ノーマルボディのけれん味のなさは過剰な装飾に見慣れた現代の目で見ると清々しさすら感じます。

幅以外5ナンバーサイズに余裕で収まるコンパクトなボディですが、前後の絞り込みが強いこととブリスターフェンダーのおかげで、サイズ以上に抑揚感があり複雑で立体的な造形です。

フロントドア後端からキックアップしたクォーターウインドウから連続する、大きなアールを持ったドーム状の大きなガラスハッチが、広いラゲッジを持った2+2クーペであるという機能を体現するものであり、特徴を示すデザイン上のアイコンでもあります。

外寸的には当時の911よりひと回り大きい944ですが、リアにマウントされるトランスミッションのためリアシートは911よりもやや狭く、ラゲッジルームは上げ底です。

とはいえリアシートは子供用もしくは手荷物用と割り切り、ラゲッジも高さのないものであれば相当積め、リアシートバックも可倒式ですから実用性はスポーツカーとしてはかなり高いと言えます。

フロントのエンジンとリアのトランスミッションをトルクチューブで剛結しているためとても高さのあるセンタートンネルと、同じく高めのサイドシルが室内で目立ちますが、ボディ剛性の高さを物語っているようです。

助手席にて試乗させていただきましたが、変な異音等もなくフィーリングは上々です。

購入時に前後ショックを交換していることもあり乗り心地も望外に良いですが、そのあたりはロードカーには実用性とともに快適性も重視しているポルシェならではのポリシーを感じます。

155PS/5,500rpm、20.2kgm/3,000rpmとされるスペックから想像される通りのパワー感ですがバランスシャフトの恩恵は大きく、グイグイ加速するようなパワーはないものの、踏めば踏むだけ滑らかにトルクが湧き出してくるといった感じが気持ちいいですね。

軽量かつほぼ50:50の前後重量配分、ホイールベース-トレッド比約1.6のシャシーは加減速やコーナリングの荷重のかかり方も自然で、高い剛性感を感じながら低めのシートポジションで思いのままに走らせる醍醐味は、低中速中心の一般道でも充分に堪能できます。

しかしそこはやはりポルシェ、本来アウトバーンの速度無制限区間でのコーナリングも想定している設計ですから、日本の高速道路程度では余裕しゃくしゃく、ちょっと飛ばしたくらいではまだまだ物足りないというくらいの安定感といいますか、性能の余裕を感じます。

●● その他 ●●

ノーマルステアリングと当時のカタログをお付けします。

●● まとめ ●●

今の日本では海外バイヤーの手によってポルシェ車が多く海外流出しており、そのため空冷911などはかなりの価格高騰を招いていますが、かつてはよく見かけたとも言える944もその意味では例外ではなく、激レアであるこのエクスクルーシブに限らず、ここ数年で急速にその数を減らしています。

今後さらに減ることはあっても増えることはないですから、911とはひと味もふた味も異なる個性を備えながらも、見て触れる箇所のそこかしこにポルシェならではのスパルタンで硬質なテイストを感じることができる944を程度良好な状態で味わえるチャンスは、もうあまりないかもしれません。

お車は、東京都練馬区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(13,720円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
170万円
画像クリックで拡大出来ます
程度良好な944の限定車、エクスクルーシブです。 
エッジの効いたノーズにリトラクタブルヘッドライトが溶け込んでいます。  
これぞスポーツカーと言わんばかりのサイドビュー。 
ノーマルボディにゴムスポイラーが今見ると清々しいですね。 
大ぶりでスクエアなテールランプも944らしいポイントですね。 
ターボ用前後スポイラーのない、944本来のスタイル。 
機能性と美を高い次元で両立させています。 
多くの車にインスパイアを与えたスタイリング。 
 
フロント周りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
灯火類も良好です。 
 
 
磨きキズはやや見受けられます。 
飛び石跡が散見されます。 
 
’80年代のポルシェはやはりこのビッグミラーが似合いますね。 
 
バックミラーの脱落を過去のオーナーがDIY補修したようです。 
やや小キズがあります。 
ドアエッジにも小キズが見受けられます。 
ホイールは4本ともこのような感じで良好です。 
 
リムーバブルトップも良好です。 
 
リア回りも良好です。 
 
 
 
グラマラスなブリスターフェンダーがそそりますね。 
 
運転席に座るとブリスターフェンダーがドアミラーに映ります。 
下回りも良好です。 
 
年式を考えれば良好なエンジンルームです。 
FRポルシェに精通した工場でメンテを受けてきています。 
天地に薄いものの前後左右に広いラゲッジルーム。シェードの程度も良好です。 
リムーバブルトップの収納ケースも付属します。 
 
928用のオールレザーシートが存在感を放つインテリア。 
モモステとナビに交換されています。 
ダッシュの割れはありません。 
 
充電用USBケーブルもあり便利です。 
944の持病と言える、ヒンジ部分の劣化。  
 
エクスクルーシブは本来フロントもこのシート柄です。 
左側サイドシル部分には飛び石跡があります。 
 
お付けできるノーマルステアリングとカタログです。 
 


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