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ダットサン フェアレディ SR311 ローウィンドゥ 1967年式
車検 2022年4月 走行 67,000km 備考 5速MT
長さ 391cm 149cm 高さ 130cm 重量 940kg 排気量 1980cc
取材日2022年2月

1967年に「フェアレディ1600」に追加されるかたちで発売された「フェアレディ2000」(SR311型)です。90ps(1600cc)から145ps(2000cc)と大幅にパワーアップされ、最高速度は205km/hで国産初の200km/hオーバーカーとなり、国内のレースで大活躍しました。

レースで幾多の勝利を手にし、さらに気品溢れるデザインを持つフェアレディは当時最高のスポーツカーで、若者にとって憧れの存在でした。

SR311のローウィンドゥは、1967年3月から10月までの期間に、僅か500台程度しか生産されなかったと言われています。今回は、内外装、エンジン、足回り等、オリジナルの状態を維持してレストアされた希少な極上車を紹介させていただきます。

【車歴】
前オーナーは東京の旧車コレクター(ハコスカGT-R等所有)の方で、約10年間所有し、旧車専門店でレストアされた車両です。前オーナーが旧車専門店に譲渡された後の平成23年に旧車雑誌「旧車人」に5ページにわたり掲載された記事を現オーナー様が見られて一目惚れされ、すぐに上京し購入されました。

元々程度の良い状態ではありましたが、完璧主義でこだわりの強いオーナー様はボディだけでなく純正ホイールまで全塗装され、足回り、エンジンから内装まで全てレストアされています。

使用状況ですが、旧車イベントの参加や、晴れた日限定で調子の維持のために乗られるくらいで雨天は未使用です。走行後には車体下回りまで拭き上げられ、とても大切に扱われており、通常は湿度にも気を使われたシャッター付きガレージ内で大切に保管されております。
そのため所有されていた約10年間の走行距離は約9,000kmにしかなりません。

【外装】
レストアされ、純正の白色で全塗装された車体は非常に奇麗です。塗装にもこだわられ、何度も打ち合わせをされ、試し塗りもされたとのことです。
ボディの程度も良く、気になる錆や腐食も見受けられませんでした。足元のカーペットの下までピカピカで下回りもとても綺麗です。同様にホイールもとても奇麗です。

メッキ類は全てピカピカでくすみも全く無いとても綺麗な状態。純正のアンテナまでもピカピカでアンテナキーもあります。
幌の程度も極めて良く、スクリーンも張り替えられたそうで視界良好です。画像にはありませんが、トノカバーも付いています。

しいて欠点を上げるとすればボンネット左右の角、グリル下の継ぎ目部分、運転席ドアの角、トランク右下、助手席側の幌をかけるフックの部分に塗装の小さなクラックがありましたが、その他は擦り傷等も見つけられませんでした。

通常、「古いお車ですから多少の欠点も見受けられます・・」ということで、悪い箇所も列挙するのですが、数か所の塗装の小さなクラック以外はここが悪いと思うようなところは無く、とにかく綺麗なお車です。

【内装】
内装の状態も外装同様に極上と言っても良い状態です。
ダッシュボード割れ無し、シートも切れや破れはなく(見えない部分ですが助手席背後の一番下の部分に指の爪大の傷あり)、特注で作成されたカーペット類もとても綺麗。
ダッシュボード下の室内灯も点灯いたします。

ドアやパネルに加工(スピーカーの穴など)無し。純正灰皿、助手席前に純正スピーカーあり。ラジオはコンデンサーの劣化と思いますが、スイッチは入りますが使えません。

内装も非常に気を使われ、常に磨かれ、モール類等も含めてアーマオール等で手入れをされており、オーナー様の強い愛情が伝わってきます。

【機関】
エンジンはU20型の2000cc。レストアされたエンジンは非常に快調です。エンジンルームもピカピカな状態で、ヘッドカバーはメッキされています。
足回り、下回りもかなり綺麗です。
整備履歴もご参照ください。

タイヤは2019年製のダンロップ・エナセーブ175/65R14が装着されています。装着後1000kmも走られていないとのことで、新品に近い状態です。

【後付けパーツ】
ETC車載器。
基本的にオリジナルの状態を保つことに強くこだわられていらっしゃいます。
後付けではありませんが、今では大変貴重な純正ジャッキアップもあります。

【整備履歴】
整備記録簿等は10枚以上あります。
オーナー様から教えていただいた履歴で主なものを記載いたします。

2011年 ボディ全塗装、純正ホイール塗装、カーペット作成
2012年 ショック4本交換、サンバイザー張替、三角窓ゴム交換、テールランプ交換、灰皿レストア、ヒーターレストア
2013年 タコアシ、マフラーをステンレス製に交換(約20万円)、エンジンヘッドカバー、フロントグリル等メッキ加工(約11万円)、ドア内部、フェンダー内部防錆塗装、両ドアキャッチ部、ダッシュボード内、コンソール内レストア、ドア内張内部補強、シフトブーツ交換
2014年 走行距離60,000km時にエンジン脱着OH、SOLEXキャブOH、ミッションOH、MDI点火システム等(車検整備も合わせて約80万円)
2018年 プロペラシャフトジョイント2本交換
2020年 キャブ調整
2021年 幌スクリーン張替
購入後の整備・レストア代金は合計で500万円程度かかっているそうです。

【取材担当者からの一言】
ダットサンフェアレディとしては安い価格ではありませんが、SR311のローウィンドゥは希少で、現在、サイトで探しても2台しか見つける事ができず、いずれも1200万円の価格が付いています。それを踏まえ、「程度は決して負けていないと思うが、個人売買なので店舗よりは安い金額で」というオーナー様のご好意で金額設定しております。

半世紀前のお車ですから、今後、何もトラブルが無いとは断言できませんが、完璧主義のオーナー様が徹底的に整備されており、内外装もとても綺麗。購入後に何か手を入れ、お金をかけて補修を行う必要は無いと思います。

このレベルの車はなかなか見つからないと思いますので、SR311のローウィンドゥを探されている方には自信を持ってお勧めできるお車で、現車を見ていただければ程度の良さに納得していただけるものだと思います。
取材でもオーナー様が宝物のように愛され、大切にされてきた事が伝わるお車です。
自動車文化遺産と言ってもいいお車でもありますので、今のコンディションを維持して大事にしていただける方に所有していただきたい一台です。

実車は熊本県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税(月割り)がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて記事を作成しておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。エンスーの杜より無理に購入を勧めることはございませんので、最終的にはご自身でご確認の上、購入をお決め下さい。

SOLD
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トランク内 
 
 
 
 
 
掲載された雑誌 
オーバーホール写真 


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