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MG マグネット ZB 1958年式
車検 2021年4月 走行 不明 備考 中古並行車 4MT 複数オーナー ETC
長さ 4290mm 1600mm 高さ 1470mm 重量 1100kg 排気量 1490cc
取材日2019年12月25日

大変希少なMGマグネットZBの、程度良好車です。

イギリスを代表するスポーツカーブランド・MGは2シーターのみならず伝統的にサルーンも用意されていますが、戦後まもない1947年(S22)デビューであるYタイプの後継として1953年(S28)10月にリリースされたのがマグネットです。

Yタイプより大幅に進化したマグネットは、MGにおける初のモノコックボディ採用をはじめ、1.5リッターSUツイン、2-3-4速シンクロメッシュ装備の4MT、前輪独立サス、ラックアンドピニオンのステアリングギアボックスを備えた、スポーツカーブランドたるMGの名にふさわしいスポーツサルーンでした。

ZAとしてデビューしたマグネットは3年後の1956年(S31)10月にマイナーチェンジ版のZBとして進化し、キャブレターの容量アップや圧縮比アップおよびマニホールドの変更を受け、ZAから大きくパフォーマンスアップしました。

その後1959年(S34)2月に大幅なフェイスリフトを伴うマーク3へと進化し、さらに3年後の1961年(S36)にマーク4となってからは1969年(S44)にラインオフされるまで大きな変更なく生産され、生産終了とともにここで一旦はMGにおけるサルーンの歴史は終了となりました。

日本においては現状、アメリカナイズされたテールフィンを備えたマーク3以降のモデルよりも、英国サルーンらしいスタイリングを保ったZA/ZBに人気があります。

●● プロフィール ●●

こちらのお車は、現在もヴァンデンプラ・プリンセスを並行して所有しているオーナーさんが、MG1100で始めたカーライフの上がりをMGのサルーンにしたいとの思いで探す過程で、イギリスのヒストリックカーガレージにて販売されていたこの個体をウエブサイトにて見つけ個人輸入し、日本で仕上げたものになります。

購入の決め手となったのは、基本的なレストアが施されていたこと、アイランドグリーンと呼ばれる水色がかった淡いグリーンのボディカラーが美しかったこと、見たこともないサンルーフ付きだったこと、とのことです。

2013年(H25)10月に購入後に船積みされ、日本へ到着後に車検対応のモディファイを実施、2014年(H26)3月に登録、その後は年に1~2回程度のペースで旧い英国車に精通している専門店にて適宜メンテナンスやモディファイを施し現在に至ります。

旧い英国車ですがしまい込むことはなく、普段使いの現代車をゲタ代わりにしつつ、週末は1週間おきにマグネットとヴァンプラを乗り分けて街乗りやツーリングに供しているとのことです。

出先で降られてしまった時以外の雨天走行はなく、保管は屋根付きの駐車スペースとのことです。

●● 外装 ●●

およそ60年以上前の車とは思えない、とても美しいコンディションです。

塗装面やメッキ、灯火類やエンブレム類、ゴム類も良好です。

とはいえ'50年代の英国車ですので、いかにレストア済みとはいえ何事もないことはなく、塗装面全般には近寄って見るとサビ浮きが散見されます。

メッキパーツも部分的にはポツポツときている箇所もあり、ゴムに関しても三角窓周辺については劣化が見受けられます。

そのあたりを含め、美観を大きく損ねるようなものはありません。

リアウインカーは増設され、視認性の向上とともに信頼性の向上も図られています。

既存のアポロウインカーも問題なく稼働していますが、増設ウインカーとの切り替えになっています。

インナースライド式のサンルーフも良好で、雨漏りは全くないとのことです。

●● 内装 ●●

こちらも基本的に良好です。

特にシートは英国のショップにて純正仕様で張り替えられており、とても良い状態です。

オリジナルパーツも基本的には整っているかと思われます。

完全な木製のダッシュボードとドアモールも概ね良好ですが、小さなヒビ等はやや見受けられます。

フロアカーペットの運転席部分には、以前のオーナーによるタバコの焦げ跡がありますが、そこを除けば至ってキレイです。

幾つか現代的・実用的なモディファイが加えられており、

・メモリーナビ(バックモニター付き)

・ETC

・オーディオ(AUX入力あり)&スピーカー

・タコメーター

が増設されています。

不具合箇所としては、

・時計(不動)

・アンメーター(不動)

・燃料計(時々動かないので、早めの給油や走行距離での予測で対応)

・トリップメーター(リセット用のノブが固い)

・メーターパネルの照明(スピードの部分が点灯せず)

が挙げられます。

また、ヒーターは問題なく効きますが、調節レバーはCOLDまで完全にはいかないとのことです。

とはいえ、元よりクーラーがあるわけではないのでCOLDと言えども冷える訳でもなく、ヒーターの使用に際しての問題は全くないとのことです。

●● 機関・足回り ●●

英国のショップにて外装と機関系の修復を受けています。

また、日本に来てから上記専門店にて施された主な修理・メンテナンスは以下のようになります。

@2014年(H26)5月

・ブレーキ回り点検修理他

・・・ブレーキクラッチマスターシリンダー修理

・・・F/Rホイールシリンダー交換

・・・Rブレーキシュー交換

・・・Rハブベアリング交換

・・・デフオイル交換

・エンジン回り点検修理他

・・・ラジエーターコア交換

・・・ラジエーターキャップ交換

・・・ウォーターポンプ交換

・・・ラジエーターホースUP/LOW交換

・・・サーモスタット&同ハウジング交換

・・・ラジエーター防錆剤

・・・LLC

・ヒーターホース交換

・プラグコードセット交換

・MTオイル交換

・ELCファン取り付け

・ファンスイッチ

・ウインカー改善

・インジケーターリレー

・ハザード取り付け

・FマーカーASSY

・オルターネーター取り付け

・オーディオ取り付け

・・・アンテナ取り付け

・ETC取り付け

・シートベルト取り付け

・フォグランプ(L)バルブ交換

・助手席ドア調整

・電源ソケット

@2014年(H26)7月

・Fディスクブレーキコンバージョン(MGA用)

・・・Fバブベアリング I/O

・・・Fハブオイルシール

・・・Fハブグリスキャップ

・・・ブレーキサーボ取り付け

・・・ブレーキパイプ製作他

・・・ブレーキ配管パーツ

・ウインカースイッチ分解

・・・ウインカーワーニングランプ取り付け

・・・ウインカーリレー交換

・キャブレター点検

・・・フロートバルブ交換

・・・フューエルフィルター交換

・・・フューエルホース交換

・下回り異音点検

・・・ミッションマウント交換

・タコメーター取り付け

・ヘッドライトバルブ

・フォグランプバルブ

・ポイント

・コンデンサー

・ローター

@2014年(H26)10月

・クラッチスレーブシリンダーキット

・クラッチホース

・ブレーキクラッチフルード

・キャブレター調整、ニードル交換

@2015年(H27)3月

・各部点検調整他

・・・ブレーキキャリパーオイル漏れ修理

・・・ブレーキパッド交換

・・・ブレーキフルード

・・・オイルプレッシャーホース交換

・・・サンバイザー取り付け

・ヴァンプラウインカーリレー交換

・インジケーターレンズ

@2016年(H28)3月

・ELCファンスイッチ取り付け

・ハザードスイッチワーニング点検修理

・トランクロック点検

・・・ロックユニット脱着修理

・ステアリングラックブーツ交換

@2016年(H28)5月

・ウインカーリレー交換

・デスモミラーセット

@2016年(H28)7月

・リアウインカー取り付け

・・・リアバンパー脱着、ランプステー配線製作取付

・・・ウインカー配線改善他

・・・ウインカーリレー

・・・ウインカーインジケーターランプ改善他

@2017年(H29)4月

・車検整備改善一式他

・・・エンジン点検調整他

・・・エンジンオイル交換

・・・ファンベルト交換

・ブレーキ回り点検調整他

・・・ブレーキフルード交換

・MTオイル交換

・デフオイル交換

・サスペンション注油

・ウインカーリレー交換

・ナビ、バックカメラ取付一式

@2017年(H29)5月

・異音点検、デフASSY(USED)交換

・・・ガスケット、Oリング類

・・・デフオイル交換

・バッテリー交換

@2018年(H30)6月

・ルーフアンテナ交換

・トランクロック調整

@2019年(H31)4月

・車検整備改善一式他

・・・エンジン点検調整他

・・・エンジンオイル交換

・・・オイルフィルター交換

・ブレーキ回り点検調整他

・・・ブレーキフルード交換

・LLC交換

・ラジエーター防錆剤

・リヤフェンダー、リヤパネル板金

・テールレンズ、リヤウインカーランプ交換

ハイライトとしては、

・FブレーキをMGA用サーボ付きディスクに交換

・ラジエーターコアおよびホース類交換

・電動ファン設置(強制スイッチも増設)

・オルタネーター交換

・ウインカー増設

といったあたりでしょうか。

基本的に調子は良いですが、軽微なオイル漏れ(滲み)はあるとのことです。

下回りは良好です。

●● インプレッション ●●

目の覚めるような淡いブルーグリーンのボディカラーが何とも印象的です。

またそのカラーに負けないくらいボディは艶やかで、メッキやゴム、ガラスのコンディションも良好です。

よく見るとサビ浮きは散見されますが、この車より10年20年と新しい車でもずっと程度の悪い車が多くあることを知っている身としては、'50年代の車にしてこのコンディションは驚異的といいますか、凄みすら感じますし修復と保管の労力が偲ばれます。

また、マグネットのサンルーフ付きというのもとても高ポイントで、サルーンなのにオープンエアが愉しめるというだけでなく、開けても閉めてもお洒落なうえ、希少性が非常に高いため所有欲も掻き立てられます。

今となっては上品で大人しい英国サルーンといった佇まいですがれっきとしたスポーツサルーンで、今時のガンダムチックなスポーツセダンも悪いとまではいいませんが、こういうキャラクターの車があってもいいのではと思わずにはいられません。

インテリアもグリーンのフロアカーペットに同じくグリーンのレザーシートで、ボディカラーとの調和が取られています。

内装パネルはベージュ系で、やはり総木製ダッシュボード&化粧パネルと合わせられていますが、そのあたりのさじ加減が絶妙で、トータルコーディネートを画一的にせざるを得ない現代車ではなかなか真似のできない、飛びきりお洒落な風情を醸し出しています。

助手席にて試乗させていただきましたが、昔の英国製エンジンらしい野生的な音と振動が低速域からでも感じられるのが魅力的です。

調子が整えられ滑らかに回る、SUツインで武装された1.5リッターエンジンを、フロアMTとラックアンドピニオン・ノンパワーのステアリングを駆使してキビキビと走らせるさまは、スポーツドライビングそのものと言えましょう。

とはいえMGAより2割方重いとされるボディのため挙動自体はややマイルドですが、逆にその恩恵か乗り心地は良好ですので、4ドアサルーンの快適性で気負わずスポーツドライブを楽しめるMGという、マグネットの本領を充分に堪能できます。

加えて、MGAとの共用パーツも多いため、走らせる上でのパーツ入手やメンテナンスに支障はほとんどないというのも驚きであり魅力的なポイントです。

現代的な快適装備も増設されており日常仕様でも全く問題ありませんので、飾りではなくあくまで乗って愉しめるクラシックカーとして、出色の魅力を備えた車と言えるのではないでしょうか。

●● その他 ●●

英語版の取扱説明書(コピー)が付属します。

ボディカラーが淡く微妙な色合いのため、閲覧するモニターやスマホ等で見え方が異なる場合があります。
クラシックカーということもありますので、購入される場合はなるべく現車確認をお勧めします。
なお、オーナーさんはご多忙につき、現車確認は真剣に購入を検討している方のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

英国製のクラシックカーは日本でも未だ多く走っており、MGも決して探しても見つからない車ではありませんが、その多くは2シータースポーツであり、サルーンとなるとほとんど流通していません。

そのほとんど流通していない中の多くを占めるのはやはりADO16となりますので、マグネットは本当に希少な車だと言えるでしょう。

その大変希少なマグネットの、程度の良いZB、また更に希少カラーに希少サンルーフ付きという仕様となれば、探している方にとってはまたとない出物と言えますね。

オーナーさんは現在もとても気に入っているため大変迷われたとのことですが、同時所有のヴァンデンプラ・プリンセスに注力するために、大切にしてくれる方にならお譲りしたいとのことで、売却を希望されています。

お車は、東京都渋谷区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(5,730円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
390万円
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程度良好なMGマグネットZBの希少仕様です。 
カラーも珍しいですが、何とスライディングルーフ付きです。 
尻下がりのスタイルがいかにも英国のサルーンですね。 
この上品な雰囲気は今時の車ではとても出せません。 
塗装やメッキは基本的に艶やかさがあります。 
かの小林彰太郎氏もかつてマグネットZBを所有していたとのことです。 
1速はノンシンクロですが、さほど気難しいことはなく割とすぐに慣れるとのことです。 
コンパクトサイズにしてこの風格、そこにこのカラーが効いています。 
フロント周りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
 
 
 
灯火類も良好です。 
 
 
ホイールは4本ともこのような感じで良好です。 
ゴム類も良好です。 
とても希少なサンルーフ。純正ではないかもしれません。 
アポロウインカーも良好です。増設リアウインカーとの切替式になっています。 
近寄ってみるとサビ浮きが散見されます。 
 
この部分のゴムは両側とも劣化が見られます。 
 
リア回りも良好です。 
 
 
 
トランクフード下端にもサビ浮きが見られます。 
 
 
エンジンの調子は良好です。 
 
遮音と遮熱を兼ねて銀シートが貼られています。 
強制スイッチ付きの電動ファンが設置されています。 
実用的な容量が確保されたトランク。状態も良好です。 
 
 
下回りも良好です。 
 
粋なインテリア。タコメーターはダッシュボード下のトレイに増設されています。 
座ってみましたが、タコメーターの視認性は確保されています。 
MGのオクタゴンをモチーフにしたメーターも洒落が効いています。 
木製のダッシュボードは所々傷みはあるものの大きな割れはありません。 
往時の家具を思わせる木製ダッシュボードと化粧パネル。 
  
ドア下やサイドシルは良好です。 
 
 
 
 
 


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