小さいお子さんからお年を召した方まで誰もが知っている『ビートル』
その歴史はとても古く1940年代から数々の変更改良を経て2003年まで生産されました。
その長い歴史の中で今回ご紹介する車両は64年式カブリオレです。
今までに複数台のビートルを所有しているオーナー様は、昨年愛知県にてこの車両を購入しました。
手元に来てからは雨天未使用ガレージ保管。使用頻度委はドライブ用に月一回程度だそうです。
自分で納得のいくようにと本国への出生証明書発行依頼や補修パーツも揃えビートルライフを愉しんでいます。
ところが、どうしても欲しい車両が現れガレージのスペース上手放さなくてはならず今回売却をなされるとの事です。
外装
前々オーナーがレストアを行ったボディはオリジナルと同色でリペイントされ艶もあり良い状態が保たれています。
下回りにも気になる箇所は見受けられません。この年式の特徴であるダブルバンパーも錆びもなく保たれています。
Fウインドウモールも良い状態です。
気になる点はペイントのクラックが数か所見受けられます。また右側ウインドウフレームには点錆びが見受けられます。
こちらは画像で確認願います。
幌は内外共に経年による汚れや劣化が見受けられますが穴は開いていません。
足回りはフロントが2インチのローダウン。リアはノーマルの車高です。
ホイールはスチールにメッキのキャップの組合せ。4本共傷や曇りもなく良い状態です。
タイヤはミシュランXZX(F 145R15 R165R15)残り溝も十分あります。
前後ブレーキは購入後にOHを行っています。
※現在までにドアハンドルや外装モールを入手していますので売却されるまでに少しづ交換していくとの事です。
機関
1200tのエンジンはカドロン製ツインキャブと購入後に実施されたポイントレス化、バルブクリアランス調整アイドリングも安定し非常にパワフルです。
当初から装着されているクワイエット製マフラーからは乾いたフラットサウンドが気持ち良いです。
コイルとデスビ(009)は不安があるので新品のポイントレスキットに交換されています。ノーマルは保管してありますのでお付けします。
取材当日、前日にミッションオイル交換をした際に入れすぎオイルが溢れていましたが機関そのものからのオイル漏れは見受けられませんでした。
このエンジン、何台も乗り継いできたオーナ様曰く「もしかしたら排気量が上がっているかもしれない」との事ですが詳細は不明です。
内装
高年式のビートルと違いこの時代のビートルは鉄板むき出しのインパネは色褪せ等もなく綺麗です。
計器類は速度計と燃料系の二個のみといたってシンプル。速度計はマイル表示。北米市場向けに生産されたモデルだと思われます。
ステアリングは購入時からついていたレカラ製でノーマルはありません。
シートベルトが装着されていませんがこの時代は義務付けではなく現在も法規上問題無いとの事です。
半世紀の間に法律もガラッと変わっているんですね。
インパネセンターに装着されるオーディオは最新型カロッツェリア製。
AVメインユニットと呼ばれるデバイスでBluetoothとUSBを装備。おりーナー様はスマホと組み合わせて音楽を聴いているそうです。
ハンズフリー機能もあり快適なドライブが出来ると思います
これとは別にヤナセが純正採用していたラジオもお手元にあります。写真にはありませんがETCも装着済です。
赤のボディやインパネと対照的な白いシートとドアパネルは破れや解れもなく問題はありません。
淡色とオープンカーの性格上、多少汚れは目立ちますが致し方のないレベルだと思います。
フロアカーペットも不具合は見受けられませんでした。
取材後記・・・
製造から半世紀以上も経過してもこれだけの状態で維持されている車両は今となっては貴重です。
しかもクローズドではなくカブリオレとなると当時の生産台数と相まって現在までの生息台数は限りなく少ないと思われます。
「見る人が見ればこの車両の素晴らしさが分かりますよ」とオーナー様のコメントを頂戴しました。
この機会に自動車史上に名を残す名車のオーナーになられては如何でしょうか?
車両は栃木県宇都宮市にあります
状態維持のために若干距離が増えることがあります。
車両の見学は土日限定でお願いします。
個人のため、諸費用はかかりません。
自動車税は月割りにて新オーナーさまのご負担をお願いいたします。