［ＶＷ　タイプ１］個人売買情報

７３年式のビートルです。
最初に申し上げておきますと、このクルマのオーナーさんが今回出品されるに至った経緯として、売却金額を震災の義援金に充てるチャリティー車両が新設されたのが機会となっています。　よって金額もかなり抑えておりますますので、ご検討頂ける方はその辺りの側面がある事をご理解頂けると幸いです。

では、車両の説明です。
平成２１年１月に個人売買にて購入されました。　前オーナーはこれを通勤に使うなど日常的に使用していたようです。　ヤナセのプレートがありましたのでディーラー車と認識しています。　

外装は明るいパステル調の水色です。　塗装は過去にリペイントされているそうですが、元色も同じと見ています。　全体的にヤレは感じません。　サビも部分的には存在するものの大きく傷んでいる箇所は見受けられませんでしたので、しっかりしている印象です。　バンパーなどメッキパーツには多少のクスミはあるものの、こちらもサビは現れていません。　とは言え経年と使用による小キズなどはありますので、見学時にご確認下さい。

外装で購入後に手を入れた箇所としては、全てのガラスモールを交換しています。　こちらはそれぞれのガラスを外しての作業です。　

内装もヤレは見られません。　シートは前オーナーが張替えたようで、現在も破れのない状態です。　天井は現オーナーさんが購入後に張替えており良好です。　内張りは多少の浮きはありますが、傷んだ印象はありません。　

気になるリアシート下のバッテリー周辺も多少のサビは見られますが、腐りはないと見ます。

機関は好調です。　エンジンはモディファイのないノーマルスペック、アイドリング、始動性も問題ありません。　これまでトラブルはなし、よって修理の履歴もありません。　車検時に基本的なメンテと各部の調整にとどまっています。　ただ、オイル漏れはあります。　しばらく止めておくと下に垂れている状態です。

下回りも良好、ジャッキポイントもしっかりしています。
フレームヘッドは傷みがあり、ドレンホースも完全に外に抜けていない状態だったのも災いし、腐食が進行していました。　よってフレームヘッドを新品交換し、またドレンホースもキチンと排出できるようにセットしなおしています。　　

距離は現在５７６００ｋｍを示していますが、根拠がないので不明と致します。

タイヤはまだ山はありますが、年数が経っていますので、交換した方が良いと思われます。

ヒーターは効きますが、現在カーペットが噴出し口をふさいでしまった状態ですので、こちらを開口すれば問題なく使用できます。　

自動車税は月割りで清算をお願い致します。

冒頭でも申し上げましたが、オーナーさんのご厚意により、こちらの車両の売却がなされた場合には、諸費用を引く売却金額の全額が東北関東大震災の被災地への義援金として寄付されます。

旧車の大衆車を体感してみたいとオーナーさん、チンクを始めこのビートルもその１台に数えられていました。　それぞれ持ち味があり楽しめたそうですが、一貫して言えるのはそのシンプルさが魅力であるところでしょう。　性能的には現代のクルマと比べるべくもありませんが、ビートルであれば空冷フラット４のサウンドや定評のあるしっかりしたボディなど、クルマの特色と設計思想が感じやすく、その雰囲気に浸って走らせるのが楽しみな様子でした。　傷みはしっかり手を入れ大事にしてきましたので、是非お好きな方に、また大事に乗って頂ける方にお譲り出来ればとの事です。　大衆車の代表格のビートルをこの機会に体感してみてはいかがでしょうか。　

実車は埼玉県深谷市にあります。