ボルボP1800は、1961年にデビューしたボルボ初の生産型のスポーツカーです。2+2ボデーのデザインはイタリアのフルア、製作は英国のプレスト・スティール、そして組み立ても英国のジェンセンが担当する瑞伊英の合作の車です。
何といってもこの車の特長はボデーデザイン、特にリヤの羽のようなテールフィンは他に類をみないエレガントなラインです。また、センターモールからドアノブまで続くプレスラインは独創性があり、P1800ここにありと主張しているかのようです。
また、スタイリッシュでファッショナブルなスポーツカーでありながら、エンジンは高性能で力強く、耐久性と実用性に優れていました。スペシャルスポーツカーといったところでしょうか。
1963年4月から組み立てをイギリスからスウェーデンの自社工場に移管します。車名はスウェーデンを示すSが付き1800Sとなりました。同時にエンジンに改良が施され出力が向上、外装も小変更されました。その後、年ごとに改良が加えられ、1968年にはエンジンを2リッターに換装、69年には電子制御燃料噴射を装着した1800Eに発展します。70年代初頭にはスポーツワゴンの1800ESとして生まれ変わり、1973年を最後に生産終了となりました。
P1800シリーズは1961年から1973年6月までに47,492台が生産されたそうです。
今回ご紹介する車両はボルボ1800Eです。エンジンコントロールは電子制御燃料噴射装置、トランスミッションはOD付き4速マニュアルトランスミッションです。
ステアリングホイールの右横にODスイッチがあり、4速ギヤで走行中にスイッチをONするオーバードライブモードになります。
現オーナーさんは60年〜70年代の車が大好きでボルボ1800E見たとき、そのスタイルの良さと仕事のパートナー(ボルボですから)としても使えそうということで購入に至りました。しかし、ボルボとは別に長年憧れていた車両を最近購入、車庫整理のために売却することになり、エンスーの杜への掲載となりました。
ボデーは年式からすると良いコンディションだと思います。錆びや塗装浮きは見当たりませんでした。下回りも拝見しましたが特に気になる個所はありません。メッキ部分も曇りがなく、良い状態だと思いました。
インテリアも良いコンディションです。メーター類はすべてスミス製です。車両は、北米仕様なのでスピードメーターはマイル表示のはずなのですがキロメーター表示でしたので交換されていると思われます。
タコメーターとスピードメーターの外枠をシルバー色で塗装してありました。
シートはヘタリや擦れはなくいい状態です。リヤシートのシートバックは可倒式のため、室内にも荷物を積むことができます。
クーラーは助手席側インストルメントパネル下にあり、センターにある2個のエアアウトレットから風が吹き出るようになっています。クーラーの効きもいいそうです。
クラッチペダルは特殊加工がしてあります。それはペダル面の高さをエクステンションを付けて手前にくるようにしています。
機関は特に不具合はありませんが、トランスミッションの下部は多少オイルに滲みが見られました。
購入時にスピードメーターの針の振れが大きかったので修理しています。また、燃料計の指示も不安があったため、燃料計とヒューエルセンダーを修理、燃料ポンプを交換しています。
屋根付き車庫に保管。
車両は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。