91年デビュー、スバルのグランドツアラーのSVXです。
アルシオーネの名を冠するモデルとしては2代目ですが、先代と比較して大きな違いを見せています。 先鋭的なデザインはかのジウジアーロ、スバル得意の水平対抗エンジンは余裕を持たせた6気筒3.3リッターを搭載、これにトルクスプリット式のフルタイム4WDシステムを加えた、まさに個性的なスペシャリティカーとしての存在を示しました。
96年式のこちらのSVX、最終年式モデルに当たります。 オーナーさんが新車にて購入されたワンオーナー車です。 この14年間に刻んだ距離は260000kmに届こうかと言うところ、ほぼ毎日使用しており、これまで元気に活躍してきています。
外観からグレードは最終年式に設定されたS4と思われます。 ボディカラーはワインレッドのボルドーレッドマイカにベージュの内装の組み合せ、ホイールにはBBSが採用され、モディファイの加えていないフルオリジナルのコンディションです。
外装は所々に小キズや飛び石が見られます。 またルーフにエクボ、バンパーコーナーに擦り傷が確認できました。 ただ、ヘコミなどの大きな傷みはありません。 塗装もオリジナルとの事ですが、ヤレや退色は現れておらず、ツヤは十分です。 これまで大きな事故暦はありませんが、昨年の夏に渋滞中に追突してしまい、幸いノロノロ運転の状態でしたので大事に至らず、バンパーの交換のみの修理をしています。 その際影響こそなかったもののクモリが見られたヘッドライトを同時に交換しました。 またフロントガラスはキズがあり車検が通らない状態であったため約4年前に交換しています。
内装も独特な雰囲気を持ちます。 シートはさすがにこの距離ですので、使用なりの擦れが出ています。 ただ破れはありません。 その他ダッシュや天井、ステアリングを見ても傷みはなくキレイに乗られています。
機関は好調です。 これまでも大きなトラブルの経験はなく、よって修理履歴もありません。 交換した大きな部品としては、約3年前にラジエターを交換、約4年前にオルタネーターを交換しています。 また約2年前にはオイル漏れが見られたため、カムパッキンの交換にて対処しました。 ベルト類、油脂類の交換などの基本メンテは欠かさず行ってきています。 その他電装系ではワイパーの基盤の交換、バッテリーは今年2月に交換しました。
ミッションも今のところ問題ありません。
足回りもオリジナルのままです。 これまでダンパーなどの交換は行っておりません。 過去には縁石でリア左のドライブシャフトを擦ってしまったため交換しました。
エアコンも問題なく効くそうです。
オーディオはオリジナルではありません。 現在ラジオのAMにノイズが出るそうです。
ポータブルナビ(ゴリラ)とETCはこのままお付け致します。
現在も使用していますので、距離は伸びます。
リサイクル券(13880円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
以前はレガシィを乗っていたオーナーさん、このSVXが生産を終えるのが決まり、ディーラーよりの強い勧めもあり購入を決めました。 それからはほぼ毎日、乗らない日はないと言えるほどで、その間も大きな修理も要さず、順調に距離を伸ばしてきました。 長距離で使うことも多く、高速ではクルーズコントロールを使用して快適にこなせるそうです。 そのコンディションを試して下さいと近所を運転させて頂きました。 乗り込むとドアガラスの独特な形状がまず目に入ります。 エンジンはトルクフル、滑らかにスムースに回転を上げ好調さを感じました。 ミッションも変速ショックもなく、滑るようなこともありません。 ひと言で余裕を感じる乗り味でした。 ただ、足回りはいくらかヤレを感じました。 ほとんど手を入れていないとの事でしたので、ショックやタイや交換などこの辺りをリフレッシュすればさらに良い状態で重厚な乗り味を味わえるのではないでしょうか。 長年共にしてきましたが、そろそろ買換えをと考えたのが売却理由で、それでも廃車にするには忍びなく、好きな方に乗って頂ければと言うのが希望です。 すでに後継モデルの存在がないので、スバルのグランドツアラーを求めるのであればSVXと言うことになりましょう。 まだまだ元気なSVX、刻んだ距離は愛着の度合いと測る方にいかがでしょうか。
実車は東京都小平市にあります。