大変希少な718のレプリカです。
718自体さほど聞きなれないモデルですが、ものの資料によれば550スパイダーの発展形のようです。 しかし中身は全くの別物言われるほどの改良を受けており、ルマンを始めレースシーンを席巻、次々に好成績を収めたとあります。 718RSKのネーミングの由来は、718は車台タイプ、RSはレーシングスポーツの意味を持つレン・シュポルト、KはFサスペンションを支持するフレーム形状がKの形に似ているところからきているそうです。
なかなかデータの少ない中にあって、この718のレプリカもエンジンスペックや車両のサイズ等そのほとんどデータを把握しておりません。 唯一右ハンドルであるのと、リアカウルにあるプレートから察するとイギリス製のようです。 同じレプリカモデルの550ベックに似ている箇所も見受けられるそうです。 車検はなくいまだ未登録の状態です。
オーナーさんは約10年前に前オーナーより譲り受けました。 当時より歴代ポルシェの収集を志していたオーナーさんはこの718を目の当たりにして、高い希少性を感じ購入したそうです。
外観は写真と見比べても特徴的なボディラインはしっかり再現されているようです。 外装はFRPで構成されておりますので、サビは見られません。 全体的に見ればキズがあり、ヤレも見られるところから、これまでもオリジナルの状態で保管されていたようです。 フロントスクリーンは問題ありませんが、右ドアのスクリーンには割れが確認されました。
内装はいたってシンプルなレイアウト、赤を基調としているのがよいアクセントとなっています。 シートは汚れがありますが、破れなど傷みは見られません。 連なるメーターとバケットシートの組み合わせによるレーシーなインテリアです。
エンジンへのアクセスはリアカウルを後方に起こすスタイルで開閉します。 推測ですがVWのフラット4が採用されているようです。 但し排気量などスペックは不明です。 オリジナルではミッドシップのようですが、このクルマはリアにマウントされています。 キャブはウェーバーが備わっておりました。 しばらくエンジンは掛けておりません。 また取材時にもエンジンの始動確認は行っておりませんので、状態の把握は出来ていません。 ただオーナーさんが購入の際に仮ナンバーで乗って帰ってきたそうで、その当時は何ら問題のないコンディションだったそうです。 仮にVWのエンジンであればメンテも楽なはずですが、この辺りは実際にご覧になって判断下さい。
国内未登録で通関書が保管されています。
まず見かけた事がないとの事で、希少なモデルであるのは間違いないところでしょう。 完全屋内のガレージにこの718は低いシルエットで佇んでいました。 オーナーさんは元々乗り回すためと言うよりは1台のコレクションとしての意味合いで、このクルマを維持してきており、ガレージに収まるその姿こそオーナーさんがこのクルマに見出した魅力のようです。 小柄なボディとは対照的に高い存在感を示す718のレプリカは、オーナーさん同様にポルシェをコレクトする方には多くの魅力を感じ取れるモデルではないでしょうか。
実車は埼玉県春日部市にあります。