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取材日2017年9月5日 |
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だいぶ希少になってきた初代セフィーロの後期型・ノーマル・程度良好車です。 バブル時代の真っ盛り、1988年(S63)9月に登場した初代セフィーロは、糸井重里考案のキャッチコピー「くうねるあそぶ」や井上陽水登場のテレビCMで大いに話題となり当時の日本に鮮烈な印象を与えた車ですが、その成り立ちはほぼ同時期に登場したR32スカイラインやC33ローレルとシャシーコンポーネンツを共有しつつ、当時注目を浴びていたDINKS層にアピールすべく斬新かつ流麗なスタイリングを与えられた、都会的なコンセプトの車です。 直6エンジンのFRセダンというオーソドックスな成り立ちながら、スポーティな2ドア・4ドア車として独自路線を行くスカイラインや、ハイソカーブームの主役であったトヨタのマークU3兄弟と真っ向からぶつかるローレルとは一線を画し、より若く個性を重視する層に向けて作られたセフィーロの大きな特徴は、スタイリッシュなプロポーションに凝ったディテールを纏ったボディと、ユーザーが自らの嗜好に沿ってエンジン、サスペンション、トランスミッション、内装生地、内装色、外装色などを組み合わせて注文できるセミオーダーメード方式「セフィーロ・コーディネーション」でした。 話題性は高かったものの売れ行きが徐々に下落傾向となったセフィーロは、1990年(H2)9月のマイナーチェンジでセフィーロ・コーディネーションを廃止し、更なるテコ入れとして1992年(H4)6月のマイナーチェンジで、好みの分かれる特徴的なディテールをスッキリとフェイスリフトさせつつ2.5リッターエンジンの追加等の改良を施し、1994年(H6)までの6年間生産されました。 その後、'90年代後半から現在まで続くドリフトブームの中で初代セフィーロの中古車は手頃なFR車として注目され、MT車はもとよりAT車もMTに換装され多くの個体がドリフト車として改造されていき、ノーマルの個体が激減していったという経緯があります。 ●● プロフィール ●● こちらのお車は、板金塗装業を営み、長らくトライアンフTR4を楽しんできたエンスージアストであるオーナーさんが、趣味のゴルフに行くためのセカンドカーとして2003年(H15)9月に、近所にあった日産のディーラーから購入した、ツーオーナー車となります。 最初のオーナーさんが11年ほど乗った後に現オーナーさんが購入したかたちになりますが、その際の走行距離は19,938kmとごく少ないもので、11年落ちで2万キロ弱・ワンオーナーのディーラー扱い中古車という、程度としてはかなり良いものだったことがうかがえます。 その後14年間、ほとんど月1回のゴルフと年2回の帰省のためだけに使われ続け、現在は104,000km弱のマイレージを刻んでいます。 この点がこのお車の大きな特長で、10万キロオーバーながら中長距離主体の使用モードのおかげで、実走行距離から察するより各部の疲労が少ないであろうことが想定されます。 また、保管は14年間ずっとシャッター付きガレージなので、出先で雨に遭った場合を除き、雨に濡れる機会がとても少なかったのも高ポイントです。 さらに、ここはさすが板金塗装業ならではの知見というべきでしょうか、ホイールも含め、所有してから今まで一度も水をかける洗車をしたことがないとのことです。 ●● 外装 ●● ひと目見て、新車時から25年という歳月を感じさせないコンディションです。 もちろん、街乗りの割合は少ないとはいえ実用的に使われてきたお車ですから、趣味の車によくあるような、旧いのに異常なくらいビカビカといったような類のものではなく、細かく見れば経年劣化を感じる部分は散見されます。 外装で気になる主な瑕疵は、 ・フロントグリルのメッキ曇り あたりが挙げられます。 ●● 内装 ●● 基本的にノーマル状態が維持されています。 ガレージ保管だけあって日焼けも少ないですし、この頃の日産車に良くあるダッシュボードの浮きや変形などもないのが良いですね。 内装で気になる主な瑕疵は、 ・ステアリングのスレ・塗装剥げ あたりです。 また、通常は見えませんが、ナビの吸盤がダッシュボードにビス止めされています。 機能的な不具合箇所は基本的になく、エアコンやサンルーフといった大物も完調ですが、唯一ヘッドユニットのラジオだけ使えません。 ●● 機関・足回り ●● フルノーマルです。 メンテナンスはしっかり行われていたようで、タイミングベルトは2016年(H28)7月の99655km時に交換され、バッテリーも2017年(H29)2月に交換されています。 水に濡れることがとても少なかったおかげで、下回りのコンディションも良好です。 強いて挙げるなら、ボンネットダンパーがヘタり気味ですので、メンテナンスの際はつっかえ棒を使った方が安心、といった点が気になりますが、逆に言えばそこしか気になるところがないとも言えますね。 ●● インプレッション ●● 初代セフィーロといえば真っ先に前期型のスタイリングが思い起こされますが、ディテールがオーソドックスになった後期型もまた良いですね。むしろ流麗なスタイリングにマッチするようになったと言え、マイナーチェンジで不格好になるモデルも多いなか、成功した好例と言っても良いのではないでしょうか。 ボディはまだまだピンシャンしており、ドアの開け閉めの剛性感も、ボンネットやトランクフードの剛性感も充分です。 助手席にて試乗させていただきましたが、SOHC6気筒12バルブのRB20Eの滑らかさがとても印象的です。 乗り心地も至って良好です。 インテリアも外観のイメージに沿った上品なもので、オーディオの音質も良好、FRの自然なドライブフィールも相まって、ドライブが愉しくなる良質なセダンであると言えますね。 ●● まとめ ●● バブル期の、予算が潤沢にあった頃の'89前後は日本車のプレミアムイヤーと言え、各社その後の日本車史に名を刻む名車を多く輩出していますが、その中では地味ながらもこの初代セフィーロもしっかり入魂の一作と言えるのではないでしょうか。 前述の通りドリフト車のベースとして改造されまくり、状態の良いノーマル車は現在かなり少なくなってきていますので、セフィーロを普通に乗りたい人にとっては要注目なお車ですね。 オーナーさんもずっと乗り続けるつもりでいましたが、体調面での都合もあることから売却を希望されています。 お車は、東京都練馬区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(9470円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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