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取材日2009年2月17日 |
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希少なスカイラインGT−R“NISMO”をご紹介いたします。 レースで勝つために、久々にGT−Rの名前が復活したのが、このR32型。数々の優勝をご存知の方も多いかと思います。その実際にレースに使う車輌として特別に作られたのが、このNISMOです。 限定台数500台のうち100台以上がレースに使われたため、市販されたのは実質370台程度です。 そんな希少な車ですが、すでに生産から19年が経過し、状態の良いものはさらに少なくなっています。 この車は、自らヒストリックカー・ラリーに参加されるほどカーライフを楽しまれているオーナー様が、2000年にこの車を購入し、当時、ディーラーに走行2,000kmで展示してあった車を、購入されたそうです。 その後、八ヶ岳のガレージに保管し、休暇を利用して乗りに行かれていたとのこと。 素直なハンドリングや分かりやすい車の動きは、今まで乗ってこられた車の中で一番のお気に入りだったそうです。 ◆◆外装◆◆ まず目に入るのは、限定車“NISMO”専用の外装をまとった姿です。 ・フロントバンパーの冷却用ダクト ・フロントバンパーの防護ネット未装着 ・ボンネット先端のスポイラー ・大型サイドスカート ・純正リアウィングとトランクの間のスポイラー これらは専用のエアロパーツは全て実際のレースでもそのまま使われていますから、見た目だけではなく確かな効果があるのでしょう。 そしてノーマルのGT−Rに真似することができないのが、軽量化の為にワイパーレスとなっているリアウィンドウです。 この点は、アフターパーツで改造した“偽NISMO”との区別ができるポイントでしょう。 塗装状態ですが、錆やひび割れなどは見当たりません。保管状態の良さが伺える艶やかさです。 また、スポーツカーに付き物の飛び石による傷も、ほとんど見当たりません。 ひと回り外装をチェックして気が付いたのは、全てがノーマルに見えること。 これはオーナー様の大人のこだわりポイントです。 エンジンをチューニングされているにもかかわらず、外からは分からないようになっているのです。 インタークーラーのコアはブラックに塗られ、まるで純正ラヂエーターの様です。 そして、ノーマルよりも大きな音量の特注のエキゾーストは、バンパーの下にノーマルのようにさり気なく伸びています。 ◆◆内装◆◆ シートやカーペット、マット、すべてがとても綺麗です。もちろん、ダッシュボードやパネルに割れはありません。 ハンドルにいたっては、巻かれた皮が馴染んできたころです。これほどの状態が維持されている車は、滅多に無いのではないでしょうか。 運転席に乗り込むと、ドライバーを意識して配置されたメーター類が並びます。ターボの加給圧、駆動力の配分、油温、油圧、水温、全てスポーツドライビングに欠かせない計器類です。これらに囲まれただけでも、心のどこかでスイッチが入ってしまいそうです。 GT−Rがモデルチェンジしたときに、「これだけは変えないで欲しい」と言われていたシートですが、一見しただけでは普通の薄くて硬いスポーツシートに見えます。 しかし、座ってみると驚きです。日本人の体型にぴたりと合っており、硬すぎず軟らかすぎず、それでいてしっかりとホールドしてくれるのです。軟らかいウレタンに表皮を直接貼っているために、張替えができないことが難点ですが、この状態であれば安心して乗り続けられるでしょう。 ◆◆機関◆◆ オーナー様は発進時や低回転での“もたつき感”を不満に感じていたそうで、NISMOに車を持ち込み、エンジンをチューニングされたそうです。 エンジニアとの数回のミーティングを経て、「S1仕様エンジンコンバージョンKit」をベースに、約400馬力まで高められています。 さすがメーカー直系のチューナーといえるのが、この仕様で車検に完全対応し、その当時、保証まで付いていたそうです。(保証期間は過ぎています) 200万円以上の費用がかかったそうですが、とても信頼できるサービスであったことに大変満足されていらっしゃいました。 そしてここにもオーナー様のこだわりが・・・。外装と同じく「ノーマルのように見えること」というこだわりが貫かれており、輝くはずのアルミパーツが黒く塗られています。 オーナメントこそ“NISMO S1”となっていますが、それ以外はすべてがノーマルに見えます。 その他の機関に関して、不具合は無いそうです。 走行距離から考えても、当然かもしれません。 ◆◆同乗走行◆◆ オーナー様のご好意により、助手席での同乗走行をさせていただきました。クラッチのつながりがとてもマイルドで・・・と感じたもつかの間、車は強烈な加速を始めました。パワーが有りながら車体が軽く、4WDのため、その加速感はとても刺激的です!低回転から中高回転まで、大排気量自然吸気エンジンのような加速が続き、高回転ではターボならではの一押しが加わり、ホールド性の良いシートに体がグイグイと押し付けられます。 このエンジン、「バランスが素晴らしい」の一言です。 ノーマルのままという足回りは普段の足として使っても疲れない、しなやかさがあります。 車高もある程度確保されていますから、下手にいじるよりもこの方が良いのかもしれません。 オーナー様は「フェラーリやポルシェ、アルピナよりも良いコーナーリングしますよ。」と仰っていました。 ロールやピッチングのバランスが素晴らしく、とても乗りやすいそうです。 車内に響くエンジンサウンドは控えめで、ボディーのきしみ音もありません。 こういったところは、スポーツカーというよりは乗用車に近い感じがします。 “使いやすくて速い、そして壊れない” 三拍子そろっているのはとても魅力的ですね。 ◆◆レストア・変更点◆◆ 約12,000km ・タイヤ交換(BS製ポテンザRE050) 約13,310km(2007年3月) ・NISMO S1エンジンチューニング(200万円強) ターボチャージャー交換(R34GT−R純正) タービンアウトレット交換(ニスモ製) カムシャフトIN&OUT交換(専用品) ヘッドガスケット交換(メタル1.2@) ECU交換(R33GT−Rベース専用品) O2センサー前後交換(R33GT−R純正) エアクリーナー交換(純正置き換え型) スパークプラグ(レーシングタイプ#7) オーナメント(専用品) インタークーラー交換(ARC製) エキゾーストパイプ交換(ARC製特注) ・クラッチオーバーホール クラッチディスク交換(シングル強化タイプ) クラッチカバー交換(シングル強化タイプ) その他、ヘッドライトをHIDに交換されています。 ETC・レーダー・ターボタイマーが装着されています。 バネ・ショックはNISMOにてヘタリチェック済みです。 ノーマルパーツは全て保管してあるそうです。 ◆◆取材を終えて◆◆ 素晴らしいコンディションのお車でした。そして、オーナー様はこの車を本当に気に入られていました。 4人乗り、ゴルフバックも詰め、日本サイズにぴったりのR32、馬力と車重を考えてもある意味、ベストな車では無いでしょうか?私のコレクションに入れたい名車です。 車庫都合により売却を希望されるそうですが、「良い縁があればお譲りしたい。そうでなければ乗り続けたい・・・。」という言葉からも、そのお気持ちが伝わってきました。 この“NISMO”に良い縁があれば幸いです。 なお、リサイクル券7,510の全額負担と、自動車税56,100の月割り負担をお願いいたします。 保管場所 東京都世田谷区 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT |
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