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日産 スカイラインGT−R (R32)
1990
年式
車検
22年2月
走行
15,000km
備考
実質1オーナー  ディーラー 1990年03月式 5MT
長さ
4540mm
1750mm
高さ
1340mm
重量
1400kg
排気量
2600cc
取材日2009年2月17日
希少なスカイラインGT−R“NISMO”をご紹介いたします。

レースで勝つために、久々にGT−Rの名前が復活したのが、このR32型。数々の優勝をご存知の方も多いかと思います。その実際にレースに使う車輌として特別に作られたのが、このNISMOです。
限定台数500台のうち100台以上がレースに使われたため、市販されたのは実質370台程度です。

そんな希少な車ですが、すでに生産から19年が経過し、状態の良いものはさらに少なくなっています。

この車は、自らヒストリックカー・ラリーに参加されるほどカーライフを楽しまれているオーナー様が、2000年にこの車を購入し、当時、ディーラーに走行2,000kmで展示してあった車を、購入されたそうです。

その後、八ヶ岳のガレージに保管し、休暇を利用して乗りに行かれていたとのこと。
素直なハンドリングや分かりやすい車の動きは、今まで乗ってこられた車の中で一番のお気に入りだったそうです。

◆◆外装◆◆
まず目に入るのは、限定車“NISMO”専用の外装をまとった姿です。
・フロントバンパーの冷却用ダクト
・フロントバンパーの防護ネット未装着
・ボンネット先端のスポイラー
・大型サイドスカート
・純正リアウィングとトランクの間のスポイラー
これらは専用のエアロパーツは全て実際のレースでもそのまま使われていますから、見た目だけではなく確かな効果があるのでしょう。

そしてノーマルのGT−Rに真似することができないのが、軽量化の為にワイパーレスとなっているリアウィンドウです。
この点は、アフターパーツで改造した“偽NISMO”との区別ができるポイントでしょう。

塗装状態ですが、錆やひび割れなどは見当たりません。保管状態の良さが伺える艶やかさです。
また、スポーツカーに付き物の飛び石による傷も、ほとんど見当たりません。

ひと回り外装をチェックして気が付いたのは、全てがノーマルに見えること。
これはオーナー様の大人のこだわりポイントです。
エンジンをチューニングされているにもかかわらず、外からは分からないようになっているのです。
インタークーラーのコアはブラックに塗られ、まるで純正ラヂエーターの様です。
そして、ノーマルよりも大きな音量の特注のエキゾーストは、バンパーの下にノーマルのようにさり気なく伸びています。

◆◆内装◆◆
シートやカーペット、マット、すべてがとても綺麗です。もちろん、ダッシュボードやパネルに割れはありません。
ハンドルにいたっては、巻かれた皮が馴染んできたころです。これほどの状態が維持されている車は、滅多に無いのではないでしょうか。

運転席に乗り込むと、ドライバーを意識して配置されたメーター類が並びます。ターボの加給圧、駆動力の配分、油温、油圧、水温、全てスポーツドライビングに欠かせない計器類です。これらに囲まれただけでも、心のどこかでスイッチが入ってしまいそうです。

GT−Rがモデルチェンジしたときに、「これだけは変えないで欲しい」と言われていたシートですが、一見しただけでは普通の薄くて硬いスポーツシートに見えます。
しかし、座ってみると驚きです。日本人の体型にぴたりと合っており、硬すぎず軟らかすぎず、それでいてしっかりとホールドしてくれるのです。軟らかいウレタンに表皮を直接貼っているために、張替えができないことが難点ですが、この状態であれば安心して乗り続けられるでしょう。

◆◆機関◆◆
オーナー様は発進時や低回転での“もたつき感”を不満に感じていたそうで、NISMOに車を持ち込み、エンジンをチューニングされたそうです。
エンジニアとの数回のミーティングを経て、「S1仕様エンジンコンバージョンKit」をベースに、約400馬力まで高められています。
さすがメーカー直系のチューナーといえるのが、この仕様で車検に完全対応し、その当時、保証まで付いていたそうです。(保証期間は過ぎています)
200万円以上の費用がかかったそうですが、とても信頼できるサービスであったことに大変満足されていらっしゃいました。

そしてここにもオーナー様のこだわりが・・・。外装と同じく「ノーマルのように見えること」というこだわりが貫かれており、輝くはずのアルミパーツが黒く塗られています。
オーナメントこそ“NISMO S1”となっていますが、それ以外はすべてがノーマルに見えます。

その他の機関に関して、不具合は無いそうです。
走行距離から考えても、当然かもしれません。

◆◆同乗走行◆◆
オーナー様のご好意により、助手席での同乗走行をさせていただきました。クラッチのつながりがとてもマイルドで・・・と感じたもつかの間、車は強烈な加速を始めました。パワーが有りながら車体が軽く、4WDのため、その加速感はとても刺激的です!低回転から中高回転まで、大排気量自然吸気エンジンのような加速が続き、高回転ではターボならではの一押しが加わり、ホールド性の良いシートに体がグイグイと押し付けられます。
このエンジン、「バランスが素晴らしい」の一言です。

ノーマルのままという足回りは普段の足として使っても疲れない、しなやかさがあります。
車高もある程度確保されていますから、下手にいじるよりもこの方が良いのかもしれません。
オーナー様は「フェラーリやポルシェ、アルピナよりも良いコーナーリングしますよ。」と仰っていました。
ロールやピッチングのバランスが素晴らしく、とても乗りやすいそうです。

車内に響くエンジンサウンドは控えめで、ボディーのきしみ音もありません。
こういったところは、スポーツカーというよりは乗用車に近い感じがします。
“使いやすくて速い、そして壊れない” 三拍子そろっているのはとても魅力的ですね。

◆◆レストア・変更点◆◆
約12,000km
・タイヤ交換(BS製ポテンザRE050)
約13,310km(2007年3月)
・NISMO S1エンジンチューニング(200万円強)
  ターボチャージャー交換(R34GT−R純正)
  タービンアウトレット交換(ニスモ製)
  カムシャフトIN&OUT交換(専用品)
  ヘッドガスケット交換(メタル1.2@)
  ECU交換(R33GT−Rベース専用品)
  O2センサー前後交換(R33GT−R純正)
  エアクリーナー交換(純正置き換え型)
  スパークプラグ(レーシングタイプ#7)
  オーナメント(専用品)
  インタークーラー交換(ARC製)
  エキゾーストパイプ交換(ARC製特注)
・クラッチオーバーホール
  クラッチディスク交換(シングル強化タイプ)
  クラッチカバー交換(シングル強化タイプ)

その他、ヘッドライトをHIDに交換されています。
ETC・レーダー・ターボタイマーが装着されています。
バネ・ショックはNISMOにてヘタリチェック済みです。

ノーマルパーツは全て保管してあるそうです。

◆◆取材を終えて◆◆
素晴らしいコンディションのお車でした。そして、オーナー様はこの車を本当に気に入られていました。
4人乗り、ゴルフバックも詰め、日本サイズにぴったりのR32、馬力と車重を考えてもある意味、ベストな車では無いでしょうか?私のコレクションに入れたい名車です。
車庫都合により売却を希望されるそうですが、「良い縁があればお譲りしたい。そうでなければ乗り続けたい・・・。」という言葉からも、そのお気持ちが伝わってきました。

この“NISMO”に良い縁があれば幸いです。

なお、リサイクル券7,510の全額負担と、自動車税56,100の月割り負担をお願いいたします。

保管場所 東京都世田谷区

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
  見た目ノーマルにしか見えません。
所々に、見え隠れするノーマルとの違い  
  実に綺麗な車です。
 
   
  シートも殆ど使用感がありません。
  内装もまだまだこれからです。
  リアシートは、使った事があるのでしょうか?
   
さりげなく光り輝くNISMO S1 本物の証です。
   
  ゴルフバックまで入り4人乗れるスポーツカー
   
右フロント 左フロント
左リア 右リア
   


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TEL/090-7802-7118(カナウチ)

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