★ミツオカ ゼロワン クラッシック タイプFに関して
日本で10番目の乗用車メーカーである光岡自動車が発売したクラシックタイプF。
「流行を追わず、時流を気にせず、スポーツカーへの情熱を妥協することなく形にしたもので、すべての視線を奪うほど斬新でありながら、時を重ねても色褪せることのない強い力を持った形」
と言うコンセプトの元、往年のフォーミュラーカーを彷彿させる、ロングノーズ&ショートデッキのユニークなボディデザインを持ち、クラッシャブル構造を採用したフレームに、ダブルウイッシュボーンのサスペンション、FRの駆動方式を採用している。
ユーノス ロードスターに使われている、水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンは最高出力 130ps(96kW)/6500rpm、最大トルク 16.0kg・m(156.9N・m)/4500rpmを発揮し、軽自動車程度のボディを軽々と走らせる。
オプションでエアコンの装着も可能で、運転席にはエアバッグを装備し、衝突安全性も向上されている。
■当車について
光岡の岐阜ディーラーのショールームに展示されていた物を前オーナーが購入し、所有していた物を現オーナーが2008年に譲り受けたもので、現オーナーで実質2オーナー目。
(展示を目的としていたため、当初よりフルオプション仕様であった)
D車、取説・マニュアル・カタログ関連あり、整備記録なし、事故歴・修復歴無し、4速AT、エアバック、エアコン、ETC、専用ボディカバー有り
■エクステリア
シルバーのボディはオリジナルの塗装のままで、艶もあり、傷等は殆どありません。
ボンネットFRP製で、エアーアウトレットはダミーですが、エンジンルームに水が入らないため、洗車や雨天時には安心です。
ブルーの幌は最近スクリーンを張り替えたばかりとの事で、サイドスクリーンを含めて擦れやホックのほつれもありません。
ホイールはガリ傷は無く、185/60-14サイズのタイヤはスペアを含めて8分山以上あります。
右サイドにはエアコン用の冷却ファンが付けられています。
アンダーパネルにはナイトライダーのようなライトが付けられていましたが、オーナーさん自身も分からなかったそうで、点灯の有無は分かりません。
気になる点としては、
・フロントグリルが若干曇り気味(磨けば光るレベル)
・オプションのホイールのワイヤースポークが汚れ気味(磨けば光る)
・助手席側のボディ及びシートのへりに猫による引っ掻き傷
・ナンバープレートの左ヘリの傷
・ボンネットの左側のロックが甘く、閉まりが悪い。
なおボディのパーツに関しては供給出来るものと、出来ないものがあるそうです。
またオイルパンの位置がかなり低いため、擦らないように注意が必要です。
■インテリア
オプションのベージュのビニールレザーシートは目立つ擦れや破れも無く、良好です。
エアバック付きのオリジナルのステアリングは径が大きく、乗降時に引っかかるとの事で小径のMOMOに交換されていますが、オーナーさんが1年以上も拘って探しただけあって、オリジナルと見間違える程雰囲気がマッチしています。(オリジナルあり)
速度計と回転計は視認性を考慮してセンターに配置され、正面には燃料・水温・油温計が備わります。
オプションのエアコンも装備されており、夏場の暑さ対策は万全ですが、熱くなる足元にも冷風が行くようにダクトが付けられています。
勿論、ヒーターも良く効くそうですので冬場でもオープンを楽しめます。
特筆すべきはミッションがATと言う事で、狭いフットスペースで2ペダルのみの操作は楽ではありますが、若干違和感があります。
ATですがボディが軽量な事もあり、アクセルを強く踏み込むとタイヤが鳴るそうです。
オリジナルのサイドブレーキレバーは剥げてしまっており、若干効きが甘いため、車検毎の調整が必要との事です。
シート左右には筒型のスピーカーが取り付けられていますが、オーディオはありません。(但し、オーディオ用と思われる端子あり)
■エンジン・足回り
インジェクション装備のため、エンジンは一発始動、アイドリングも安定しており、排気音は拍子抜けする程静かですので、キャブのセブンにありがちな騒音によるご近所迷惑になる事はありません。
ユーノスロードスターを購入し、一旦バラしてからパーツ類を流用しているとの事でコンポーネントは信頼性があるようで、購入してから殆ど故障は無かったそうです。
2012年の車検は一般整備工場、
2010年の車検はミツオカ世田谷、
2008年の車検はミツオカ岐阜ディーラーで行っており、
整備記録はありませんが、殆ど油脂類やベルト類の交換程度で他は何も行っていないそうです。
ボディに比較して、機関、駆動系のパーツは供給されるようで、
ミツオカでなくとも、マツダのディーラーであればメンテナンスは容易であろうとの事です。
機関系は全てオリジナルのままですが、ホーンのみBOSCHのストラーダに変更しています。
■オーナーさんより一言
このゼロワンのスタイルが好きで、探していたところ、 偶然に見つかり、譲ってもらう事が出来ました。
何と言っても目立つ事で、止まっていると良く声を掛けられます。
希少車と言う事もあり大事に乗って来ましたが、大型バイクを購入したため駐車スペースに余裕が無くなり、止むを得ず売却する事にしました。この車を大事にしてくれる方にお譲り出来れば幸いです。
■エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
私も歳をとったせいか、スパルタンで乗り手にタフさを求められるセブンよりも、乗り手に優しいゼロワンの方が好みです。
ユニークなデザイン、メカ的に故障が比較的少ない国産コンポーネント、エアコン付きのゼロワンのクラッシック タイプFは販売台数が約70台と言われ、中でもATは7台しか販売されなかったそうです。
走行距離も2万km台ですので、お探しの方にはぜひご検討頂きたい逸車です。
■お問い合わせに際して
・車両は神奈川県横浜市にあります。
・記事内容はオーナーさんのコメントをもとに作成したものですので、整備記録の有無、修復歴、関連書類などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・記述している状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事との相違があったり、ご自身の主観との差異が生ずる場合があります。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお現車確認はあくまで購入を前提とした上でお願い致します。
■購入される場合
・車両代金のみ
※自動車税未経過分、リサイクル料の請求はしません。
※個人売買のため、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。
【 2013年10月15日追記 】
取材日より1年が経過しましたが、走行距離が29,063kmになった以外は変更等は無く、絶好調との事です。
【 2014年1月27日追記 】
車検を更新しましたので28年1月10日までとなります。
特に不具合はなく、リアブレーキのケーブル交換のみでした。