BMCとジョン・クーパー率いるクーパー・カーズとのコラボレーションにより、ミニをベースに開発されたスポーツバージョンモデルです。登場は1963年春、ダウントン社で開発されたショートストロークの1071ccエンジンを搭載した1071S、1964年にはそのユニットを1.3リッターに拡大した究極のスーパー・ミニである1275Sと、逆に縮小して1リッタークラスに出場可能とした970Sを追加。64/65/67年のモンテカルロラリー総合優勝をはじめ、モータースポーツで大活躍、ミニ・クーパーSの名を高めました。
今回ご紹介する車両は1.3リッターエンジンを搭載した血統書(ヘリテイジトラスト)付きの1275Sです。現オーナーさんは昨年8月に関東では有名な英国車専門ショップで購入されます。購入される前には日本各地へ足を運び、数台のクーパーSを見学されたそうですが、この車両が一番良かったそうです。
ヴィンテージ・ミニというとオリジナル・コンディションを保つことが正道な楽しみ方のように思われていますが、今回の車両のように60年代のサーキットやラリーコンペティションで活躍したマシンをお手本にしながらモディファイすることもひとつの楽しみ方ではないかと思います。仕上げていく過程で色々なグッズを探すのも楽しみであるし、自分の個性も表現できます。
もちろん、運転する楽しみを忘れているわけではありません。もともとクーパーSはスポーツ・バージョンですから楽しくないわけがありません。キャブレターはSU
HS4ツインキャブレターを装着、エンジン自体も少しチューニングしてあるようです。私も助手席で試乗させていただきましたが「楽しい!」の一言です。特にエンジンの吹き上がりは最高でした。
以下に車両のモディファイ内容をご紹介します。
【外装関係】
・ ヘッドランプの破損を防ぐレンズカバー
・ ルーカス製フォグランプ
・ アロイポリッシュタイプのクイックフィラーキャップ×2
・ オーバーライダー&バーをセットしたフロント・リヤバンパー
・ リヤウインドウガラスの貼り付けてあるアンチミストパネル(曇り止め)
・ ワークスタイプのジャッキポイント(後部)
・ トランクリッドのリバースランプ
・ 10インチのミニライトアルミホイール
・ ダンロップのCR65タイヤ
・ ボンネットを留めるストラップ
【内装関係】
・ シルバープロケードワークスタイプシート
・ ブリタックス製4点式シートベルト
・ BMCワークス式3点式ロールバー
・ スミス製タコメーター
・ インストルメントパネル周りカーバー新調(シート、ドアトリムと同柄)
・ フロアカーペット
【機関】
・ SU HS4ツインキャブレター
・ ステンレスエキゾーストパイプ・マフラー
【その他】
・ ボンネット裏に防音材
・ エンジンと室内の間に防音材
この車両、雑誌「LET’S PLAY CLASSIC MINI」の表紙を飾ったことがあります。また、カーマガジン360号では特集「スポーツカー・ベスト100」でも紹介されていました。
現状の不具合はありません。
休日に乗ることがありますので距離が若干伸びることをご承知おき願います。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。