90年式のFC3C型カブリオレです。
ロータリーエンジン生誕20周年を記念して誕生した電動トップを備えたオープン2シーターで、 ルーフトップは厚みのある樹脂製、これのみ取り外すことが可能で、フルオープン・タルガトップ・クローズドの3タイプのルーフ形状が可能です。 また、このトップは耐候性を高めるとともに走行時のバタつきを抑える効果を狙ったものとされています。 リアスクリーンにはガラスが採用され、劣化により後方視界が妨げられることがないのも特徴、オープンモデルとしてのしっかりとした思想が感じられます。
現オーナーさんで3代目と思われるこちらのカブリオレ、平成11年5月に約38000kmでマツダのディーラー中古車にて購入されました。 全くモディファイの加わっていないフルオリジナルのコンディションが保たれています。
シェードグリーンの呼称を持つボディカラーはオリジナル塗装です。 状態は年式相応と言ったところでしょうか、小キズが散見されます。 また左Fコーナーにエクボよりやや大き目のヘコミが確認できました。 それでもクリアはげやサビなどの目立つ傷みは見られませんので、しっかりした印象は受けます。
幌の電動動作は問題ありません。 引っかかることなくスムースに開閉できます。 表面には大きな傷みは見られませんが、リアクォーターガラス両脇の部分に破れが確認できました。
内装はタンレザー仕様です。 部分的に経年によるヤレが感じられます。 運転席シートに破れがあります。 またステアリングにも擦れが見られました。 その他ダッシュや内張りなど問題箇所はありません。
機関は良好です。 現在不具合は感じていません。
エンジンは100000kmに達したのを機にOHをしています。 圧縮抜けの兆候が見られたためで、ロータリー専門ショップにて行いました。 同時にタービンを交換、ホース類も交換しました。 その後ラジエターも交換しています。 また前回車検時に各ベルト類、オイルプレッシャースイッチ、オイルパン・オイルラインガスケット、オイル交換、ATF交換などのメンテを行いました。
電装系では約1年前にオルタネーターとバッテリーを交換しています。
足回りもオリジナルです。 ブレーキはエンジンOHの際にマスターシリンダーを交換しました。
ショックなどは手をつけていないそうですので、距離からするとそろそろ交換した方が良いかもしれません。
ホイールは純正のBBSです。
エアコンは問題なく効くそうです。
オーディオ類も純正です。 CDが使ったことがないので動作未確認です。 また、ヘッドレストにあるスピーカーは不調との事でした。
記録簿は7枚残っています。
リサイクル券(6920円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
たまたま違うクルマを探していたところ、偶然に見つけたのがこのRX−7のカブリオレでした。 発売当初は憧れのクルマで、言わば高嶺の花だったのが、見ればこなれた金額に、そこで購入を決め、以来通勤や普段の足として活躍してきました。 フルオリジナルなのもFCとしては珍しく、これまでもモディファイをすることなく、維持してきたものです。 実はオーナーさんロータリーは4台目だそうで、ロータリー好き、マツダ好きを自負しており、特にこのカブリオレは世界にこれだけのロータリー搭載のオープンモデルとして、その存在価値に魅力を感じているそうです。 約10年間の所有で愛着も相当な様子でしたが、乗る機会も少なくなり、好きな方に乗って頂ければとの事で売却を決意致しました。 ロータリーをオープンで味わえる、今や希有な存在のRX−7です。
実車は埼玉県熊谷市にあります。