貴重なロータスエランS3のご紹介です。
●ロータス・エランについて
エラン(Elan )は、イギリスのスポーツカーメーカーであるロータス・カーズが1962年から1975年まで、製造していた乗用車です。
エランは当初は芙蓉貿易、後に東急商事の手で輸入され、浮谷東次郎、滝進太郎、三保敬太郎らのレーシングドライバーの手により1960年代半ばのレースで活躍しました。
また、エランのバックボーンフレームは、トヨタ・2000GTのシャシ設計にも大きな影響を与えたと言われています。また流麗なスタイリングは、1980年代末に登場したマツダ・ユーノスロードスターが手本にしたと言われています。
初代エランはS1〜S4まで生産されました。
●S3(シリーズ3)について
1966年6月にS3となりました。
対候性改善のためウインドウサッシュが取り付けられるなど「基本的にはオープンで、緊急用にホロを持つ車」から「より本格的なコンバーチブルモデル」という色が濃くなり、実用性も高くなりました。
またS3からは全車にパワーウィンドウが装備されました。ロータスによるとこの理由は「手動式より軽い」ためだからだそうです。
●今回ご紹介するお車について
今回ご紹介するお車は1967年式のS3です。
オーナーさんは今年の8月に専門店より購入されました。
天気のいい日を選んで、週末のドライブを楽しまれてきましたが、他にもオープンカーを所有されており、ご家族のおすすめもあり今回売却を希望されております。
●外装
鮮やかなスカイブルーです。純正色でリペイントされて綺麗な状態です。大きなキズやヘコミは見受けられません。
バンパーモール部分にやや塗装落ちやスレが見受けられます。
ミラーやワーパー等のメッキ部分の状態は良好です。
幌の状態も良好です。
屋根付きガレージでさらに専用ボディカバーをかけて保管しています。
●内装
オリジナルに拘り、綺麗にレストアされています。
シートの本革は綺麗に張り替えられ、運転席、助手席ともきれいな状態です。
ステアリングも純正です。手がふれるウッドの部分に使用感がありますが、逆にいい風合いを出しています。
インパネ等のウッド部分も専門の職人さんにより張り替え済みで大きなキズやヒビはありません。
●機関
基本的にオリジナルですが、冷却のため電動ファンとアルミラジエーターが追加されています。
今月6か月点検をかねて、総点検をショップで受けたばかりでエンジンは好調を維持しております。
パワーウインドーやリトラクタブルライト等も正常に稼働します。
●タイヤ、下廻り等
オーナー様の走行距離が少ないこともあり、タイヤの山は十分あります。
下廻りも大きな錆や腐食、オイル漏れ等は確認できませんでした。
●取材者私見
取材場所まで助手席に同乗させていただきました。軽い車重と気持ちよく回るエンジンとMTが組み合わされ、まさにライトウェイトスポーツといった感じの楽しさが味わえます。
取材当日は気温が低く、風が強かったため幌を閉じての撮影でしたが、ぜひ一度オープンで走ってみたい気がしました。
オリジナルで外装、内装とも程度のよいエランS3をお探しの方はぜひご検討ください。
●ご見学について
以上は取材者の私見にもとづくところもございますので、ご購入に際しては必ず現車をご確認の上でご納得いただいてからご検討ください。
なお、オーナー様ご多忙のため、ご見学は購入をご検討されている方に限らせていただきます。
車は東京23区にあります。