今回ご紹介する車両は2代目ランチアイプシロンです。
イタリアンデザインらしい車体は全幅1.7ｍを若干超えたために3ナンバーですがコンパクトカークラスの車両です。
オーナー様はお洒落な内外装と見た目を裏切る機敏性が気に入り趣味用として所有しています。
車両は3オーナー車ですが新車時から同じショップでメンテナンスされており履歴がはっきりしている個体となります。
イプシロン自体が希少ですが、尚且つディーゼルエンジン仕様なっています。
複数台の車両を所有するオーナー様ですが今回車両整理にためにご売却されるそうです。

 

＜ボディ＞

Bカラーと呼ばれるパールとボルドーの２トーンカラーはとてもエレガント。
コンパクトとはいえ醸し出す雰囲気はさすがランチアブランドの車です。
ボディの艶も十分にあり樹脂レンズも含めてとても良い状態を維持されています。
写真ですと分かりにくいのですが前後席共にチルト＆スライド式グラスルーフ仕様になっています.

下回りもとても良い状態で錆や打痕等は見受けられません。
気になる箇所ですがFバンパー下の擦り傷、Rバンパーの当て傷、右開口部下の塗装剥がれ程度です。

 

＜エンジン＆ミッション＞

フィアットGMでの共同開発された1.3リットルディーゼルエンジンはターボ装着。
最大出力90PSと最大トルク20.4mkgを1750rpmと低回転で発生させるため小さなボディを小気味よく走らせます。
ディーゼルで気になる黒煙ですがユーロ４をクリアしているので気になりません。タービンからの異音も無く快調です。
組み合わされる5速セミオートマは自動変速モードでのんびりと、時にはマニュアルモードで積極的に運転する楽しみを味わうことが出来ます。
異音引っ掛かり等は無く問題ありません。

 

＜足回り&下回り＞

下回りはとても綺麗で打ち傷、こすり傷はもちろん汚れも非常に少ない状態を保っています。
10万キロを超えた車両ですが雨天時未使用だったのか今までの使われ方が顕著に表れている箇所です。
サスペンション類はノーマルのままです。特に異常は見受けられませんでした。尚、ABSは標準装備です。
タイヤは純正16インチにMichelin pirot sports3(195/45)の組合せ。残り溝は前6.5部,後6.5部山程度。
気になる箇所は右前と左後ホイールに小さなガリ傷があります。

 

＜内装・電装＞

明るい色調の車内はダブルグラスルーフから入る太陽光でより明るい印象を与えてくれます。
外装に合わせた本革とアルカンターラのコンビシートはリアシート、ドアパネルとトータルにコーディネートされています。
前後席共にホツレ、ヤツレ、色褪せは見受けられません。この雰囲気は紛れもないイタリア車です。
コンパクトカーでも左右独立温度調整エアコンやハンドルスイッチから操作可能CD、チューナー、外部入力対応オーディオ装備
ランチアが目指した"小さな高級車"たる部分が見受けられます。
後付けETCもグローブボックス内に装着されています。
ダッシュボードやセンターコンソールの樹脂部品に劣化は見受けられません。全ての電装は問題なく使用できます。

 

取材後記・・・

日本では希少車の部類のランチア。しかもディーゼルともなると希少性はさらに上がります。
実燃費も市街地で16キロ、高速で20キロは走るそうでお財布にも優しいクルマです。
人とはちょっと違う拘りのあり小さな高級車の意味が分かる方がお洒落をして粋に乗りこなすとカッコいいですね。

 

個人のため、諸費用はかかりません。
リサイクル料、自動車税オーナーさまのご厚意により負担はありません。