実用車ながらスタイリッシュかつスポーティ、欧州ワゴンに抱くイメージに魅力を感じる方も多いことでしょう。 ランチアが放つテーマワゴンもその１台、イタリアが実用車をつくるとこうなる、のスタイルを見せるワゴンです。 テーマの生い立ちはティーポ４プロジェクトにより、中型セダンのプラットフォームを共同開発したことより始まります。 ８．３２など興味深いモデルも存在し、ワゴンもその一角を担ってきました。 ワゴンはピニンファリーナの手が加わり、都会的な雰囲気を漂わせるスタイリッシュな仕上がりを見せています。
ガレージ伊太利亜にてデリバリーされたこちらのテーマワゴン、９５年式のアルファ製Ｖ６エンジン搭載のモデルです。 ショップより購入、ほぼオリジナルのコンディションが保たれています。
ボディカラーはヴェルデダービーメタリック、オリジナルカラーですが、前オーナー所有時に同色に全塗装を行っています。 そのためモール類も同色になっています。 現在もヤレのない状態、ツヤも申し分ありません。 キズは右Ｒバンパーコーナーに擦り傷、右Ｒフェンダーに線キズが存在します。
内装は年式に対しキレイに使用されています。 シートも目立った傷みはありません。 天井も垂れはなくしっかりしています。 カーペットも大きな汚れもなく足元もキレイでした。 ステアリングはｍｏｍｏに変更、オリジナルは保管してあります。 またペダルとフロアマットも変更されています。
唯一の傷みとしてダッシュに１箇所割れが確認できました。
エンジンは過去のオーナーがそれぞれ手をかけてきたようです。
主だったところを挙げます。
【Ｈ９年１２月（４８１８２ｋｍ】）
４輪アライメント
Ｆディスクローター・パッド交換
エンジンマウント・ミッションマウント交換 他
【Ｈ１０年６月（５３５７１ｋｍ）】
ブレーキマスターＯＨ 他
【Ｈ１０年１１月（５８２７１ｋｍ）】
左ヘッドライト交換
オイル漏れ点検
エンジンメンバー・ミッション着脱
クランクリアシール交換
ベルト類交換 他
【Ｈ１１年２月（５９７９３ｋｍ】
タイベル交換 他
【Ｈ１６年６月（８２２５４ｋｍ】
オイル漏れ修理タペットカバー周辺
タペットカバーパッキン・プラホールパッキン交換
ＥＸタペット調整・タペット交換
Ｒパワーウィンドウ不動により左右レギュレーター交換
サーモスタット交換
ホース交換
電動ファンスイッチ交換 他
【Ｈ１９年１０月】
Ｆ右ウィンドウレギュレーター交換
Ｒブレーキローター・パッド交換
最近の現オーナーさんが購入時のＨ２２年３月（１０３０００ｋｍ）の際に行ったもの。
タイベル交換
テンショナー交換
タイミングアイドラー交換
オルタネーターリブベルト交換
ウォーターポンプ交換 他
エンジンオイル・エレメント交換
クーラント交換
エアコンガスチャージ
ブレーキフルード交換 などです。
エンジンは現在好調、ミッションとも不具合は認識していません。 見たところオイル漏れの兆候もありませんでした。
これら整備は記録簿若しくは明細として保管されています。
足回りは記録を見るとショックがコニーに変更されているようです。
タイヤの山は充分にありますので、交換は不要です。
エアコンは効きますが、イタ車なみとの事です。
サンルーフの開閉動作は問題ありません。
不具合としては、Ｆ右のパワーウィンドウが不調です。 開きますが手でアシストしないと閉まらない状態です。
リサイクル券は金額に含みます。
自動車税のみ月割りで清算をお願い致します。
すでにテーマを３台乗り継いでいるオーナーさん、過去には８．３２も乗った経験をお持ちです。 その中でもアルファＶ６が搭載されているこのモデルが最もバランスに優れていると感じる乗り味だそうです。 もちろんワゴンですので、実用面では申し分ないですが、それに増してアルファエンジンの吹け上がりとサウンドはまさにスポーティワゴンの様相です。 少しの時間ですが同乗させて頂きました。 なりはワゴンですが、アクセルをつい踏み込みたくなる音と吹け上がりはさすがアルファのＶ６です。 かつ乗り心地はソフトな印象、この感覚が言われるバランスの良さなのでしょう。 実は購入後まだ間もなく、距離もほとんど伸びていません。 今後長く乗るつもりで、内外装とも新車の状態に戻そうと決意したほど気に入っていたそうですが、急遽かねてから欲しいと思っていたクルマが見つかり、売却の運びとなりました。 ランチアブランドのステーションワゴン、これ１台ですべてをこなしたい方に最適なモデルと見ました。
実車は東京都武蔵野市にあります。
