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取材日2017年5月16日 |
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角目4灯の後期型、スターシリーズの最高級グレード・XEです。 1968年(S43)12月に登場した117クーペは、12年もの長きにわたるモデルライフの中で、世の中の大きなうねりやいすゞ自身の経営状態の影響を受けながら変化し続けた車でもあります。 最も大きな節目は1973年(S48)3月の、半手作りとも言える手間のかかるボディワークから量産体制を整えた時と、1977年(S52)11月の、角目4灯をはじめとして内外装を大幅に刷新させた、2つのビッグマイナーチェンジですが、今回のお車はその2つ目のビッグマイナーチェンジ後のモデル、通称後期型、量産後期と言われるモデルです。 その後期型の中でも、1978年(S53)12月に行われた更なるマイナーチェンジ、53年排ガス規制に適合させるためにエンジンを2リッターに拡大、☆☆(スター)シリーズと名付けられたモデルがこちらのお車で、初年度登録は昭和54年3月になります。 後期型の特徴としては、それまで約8年続いた丸型4灯から角型4灯ヘッドライトに変更となり、バンパーもスリムなメッキバンパーからラバーで覆われた衝撃吸収式大型バンパー(コンビランプ埋込)にチェンジ、フロントエアダムも追加と、外装が一新されたことが挙げられます。 のみならず内装にも大幅にメスが入れられており、ダッシュボードからセンターコンソールがそれまでの'60年代テイストが色濃いものから、角形メーターやビルトイン式エアミックスタイプのエアコンも含め、'70年代後半の車として全体的に精一杯化粧直しをしたものに変貌を遂げています。 走りの機能面でも進化を遂げ、パワステの採用やサスペンションセッティングの改良、スターシリーズ以降はフルトラ点火や4輪ディスクブレーキ(一部上位グレード)採用など、排ガス規制対応のためではありましたが低中速域でトルクアップしたエンジンも含め、'70年代後半の車にふさわしいアップデートが随所に施されていました。 ●● プロフィール ●● 生粋のエンスージアストで、現在もモーガンプラス8やケータハム、ホンダNSXやベレGその他を所有するオーナーさんが、昔から憧れていたとのことでこちらのお車を手に入れたのは、2010年(H22)11月でした。 特筆すべきは新車時からの履歴が概ね残っている点で、ファーストオーナーの記録は新車購入時の注文書を含め全て残っていると思われます。 所有台数が多いため、もっぱら気が向いたときに、調子維持と楽しみのために走らせる程度とのことで、遠出もほとんどせず、激しい走りなどは一切していません。 ●● コンディション(外装) ●● オールペンされた、鮮やかで艶やかなライトブルーメタリックのボディが印象的です。 目立たないモディファイとして、ファーストオーナーが施した後付けサンルーフがありますが、作動は不明です。 また、雨天も未走行のため、そこからの雨漏りがあるかどうかも不明とのことです。 サビは件のサンルーフやその周辺、ルーフ後端、左側Aピラー先端付近、左右のドア下側、右側サイドシル前方、右側リアフェンダー下側、右側リアフェンダーのエンブレム周辺、リアバンパー下の左側等に見受けられます。 サビは散見されるものの、凹みに関しては左側ドアにある2箇所のデントや、右側ステンレスモールの後方あたりにあるデントがやや気になる程度で、大きいものはありません。 スリキズは、フロントバンパー右側角にやや大きいものがあり、リアバンパー左側角にもありますが、どちらもラバー部分のためあまり目立ちません。 メッキの状態はステンレスモールを含めやや曇りのある部分もありますが、年式からすると概ね良好です。 ヘッドライトは4灯とも全てIPFのものが装着されています。 ●● コンディション(内装) ●● オーディオとETC、ABCペダルがノンオリジナルなこと以外はほぼフルノーマルで、年式を考えると概ね良好に保たれています。 本来純正ラジオがあるスペースを加工して設置されたオーディオはオーナーさんになってからのもの(Carrozzeriaのチューナー付きCDデッキ)で、完動品です。 パワーウインドウやトランクリッドオープナーの作動もOKですし、ワイパーもOKです。 メーター類もOKですが、後期型から採用の集中ウォーニングシステムにある、フットブレーキを踏むと点灯するランプがやや接触不良で、走行中点灯する場合があります。 また、本来のイグニッションスイッチが接触不良なのか不調なため、車両を購入した専門店にて後付けのイグニッションスイッチが設置されています。 エアコンはガスが抜けており、取材の2ヶ月ほど前に、件の専門店に診てもらった際には「ガスを入れれば効くはず」と言われたとのことです。 天井内張りにタレはありませんが、周辺部の若干のほつれと助手席側前方にL字型の裂けがあります。 ●● コンディション(機関) ●● 永井電子のプラグコードと静電気除去グッズのフューエルバンクEVO SPUが装着されている以外、フルノーマルを保っています。 脚回りも含め、走りに関する部分は全てノーマルで、何も手を付けていないとのことです。 ●● インプレッション ●● 鮮やかなライトブルーメタリックにオールペンされたボディが一際目を引きます。 オリジナルから大幅に変わってしまったと言われることもある角目後期のスタイリングですが、なかなかどうして、角目は角目で独自の雰囲気が良いですね。 内装はダッシュの割れこそ気になりますが、そのほかは概ね良好、特にシートの劣化が少ないのが高ポイントですね。 イグニッションスイッチは不調のため後付けのものと2段構えとはいえ、始動自体は一発、アイドリングもとても安定しています。 助手席にて試乗させていただきました。 パワステなので狭い道でも極めて軽快に運転されている様子が印象的です。 乗り心地はやはりリアがリーフリジッドなだけあってバタつくシーンもややありますが、中期型より若干良くなっている印象も受けました。 ●● まとめ ●● 無彩色のエコカーやミニバンで溢れる現代の路上において、この色とスタイリングは明らかに異質、風景を一変させるだけのインパクトがありますね。 そこへ行くとこのお車はインジェクション、パワステ付きで4人乗り、ETCとオーディオも完備ですから、保管に対する気遣いが必要とはいえ、普段使いできる日常性も申し分ありません。 オーナーさんは車両入れ替えのため、売却を希望されています。 お車は、東京都練馬区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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