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ホンダS800 1968年式
車検 30年6月 走行 不明(メーター読み:97,581miles) 備考 右ハンドル、中古並行(オーストラリア)、レストア済、後期モデル、リジットタイプ
長さ 3300mm 1400mm 高さ 1200mm 重量 720kg 排気量 790cc
取材日2017年3月5日

【ホンダS800について】
ホンダ"エス"シリーズ、その最終型が1965年末にデビューしたS800です。S800はDOHCのバルブ機構、ローラーベアリングに4連CVキャブレターなど、当時、既に世界の頂点を究めつつあった二輪車や、1964年シーズンから正式参戦した"走る実験室"ことF1・GP譲りの技術がふんだんに投入され、僅か791ccという小さなエンジンを搭載しながら、「時計のように精密」と賞賛されました。S800は当時の国内レースではGT-Iカテゴリー1000ccクラスで常勝マシーンになる一方、本場ヨーロッパでも、生沢徹のドライブで1967年ニュルブルクリンク500kmレースにて1000ccクラス優勝を果たすなど、驚くべき戦果を残しています。モナコのグレース王妃や、フェラーリの世界的コレクターとして知られるフランスのピエール・バルディノン氏も愛用。スポーツカーについては先達たるヨーロッパのセレブリティーやエンスージアストからも極めて高い評価を得ていたようです。

【ご紹介する車両について】
今回ご紹介する車両はS800の後期型のリジットモデルです。
初年度登録は平成10年5月、オーストラリアから並行輸入されたS800です。
このS800は、オーストラリアの日本人が経営するショップでレストアした個体です。
その内容が雑誌の「オールドタイマー」1994年6月号に掲載されています。

現オーナーさんは平成23年に個人売買で購入されます。
購入の動機は若い頃に乗ったホンダS600が忘れられず、機会があればと長年思っていたところ、たまたま出てきたS800、個人の方の所有でしたがボディの状態が大変よく、機関も好調だったので即購入となったそうです。
レストア当時の写真も前オーナーから数十枚頂いています。
オーナーさんは旧車好きで今まで何台かの旧車を乗り継いでいらっしゃいます。
このような方が選んだS800なのでいい個体だと思います。
売却理由は、そろそろ旧車を卒業ということでした。

【ボディ】
レストアされたボディはよい状態です。レストア当時の写真を見ますとドンガラにして塗装しています。錆びは見当りませんでした。フロアのビード部もしっかり形が出ていますので丁寧に仕上げたものと思われます。塗装は一個所、燃料タンクキャップのあたりにひび割れがありました。また、フロントフェンダー左下に塗装の欠け(5mm程度)がありました。
きれいなだけに少しのことが気になりますね。
メッキパーツは曇りもなく、ライトレンズも劣化を感じさせません。
幌は純正タイプではなく、リヤ側が外せるタイプです。生地はビニールレザー、傷や破れもなく、きちっと取り付けることができました。リヤが外せるタイプの方がきれいに収納でき、折りたたみも簡単ですね。
また、トノカバーもあり、こちらもいい状態でした。

【インテリア】
きれいで清潔感のあるインテリアです。ダッシュボードに割れや汚れはありません。
メーター類はオーストラリア仕様のため、スピードメーターはマイル表示、水温計は華氏(°F)表示でした。メーターはいずれも純正のデンソー製、レンズに曇りはありません。
ステアリングホイールはウッド製、シフトノブはエボナイト製です。
ラジオは時計を見るため設置(時計がありませんので)、そのためラジオは聞いたことがないそうです。もうひとつ、エンジン音で聞こえないということも理由にあります。
シートの状態もよく、ヘタリや破れ、擦れはありません。
ヒーター付き、エアコンはありません。

【機関】
パワーユニットは800ccのDOHC、バルブ機構はローラーベアリング、4連CVキャブレター、当時の技術の粋を集めたエンジンです。
エンジンの始動はスムーズ、アイドリングも安定、吹き上がりも最高でした。
トランスミッションはフルシンクロの4速マニュアルです。
●エンジンのスペック(カタログ値)
エンジンの種類:水冷4サイクル4気筒DOHC
総排気量:791cc
最大出力:70PS/8,000rpm
最大トルク:6.7kgm/6,000rpm

【足回り】
以下が足回りのスペックです。
ステアリング:ラック&ピニオンタイプ
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン/トーションバー
リヤサスペンション:5リンク・コイル・リジツド
フロントブレーキ:ディスク
リヤブレーキ:リーディングトレーリング式ドラム
タイヤサイズ:145SR13 74S(ダンロップ)
※このタイヤサイズは現在製造していませんので貴重なタイヤです。

【メンテナンス】
以下の内容は現オーナーさんが実施したメンテナンスです。
平成24年(車検時)
ヒーター取り付け
ヒューエルメーターユニット交換
デフOH
・ピニオンベアリング交換
・ピニオンギヤ研磨
・ピニオンシャフト径変更
・サイドスラストベアリング交換
キャブレターOH
・ブリーザーパスパッキン交換
・Oリング交換
・キャブレターパッキン交換
・ニ―ドルバルブシートパッキン交換
ヘッドライトバルブ交換
ウォーターポンプOH
・アウターケース交換
・インナーキット交換
・インペラ交換
・オイルシール交換
ブレーキフルード交換
エンジンオイル/エレメント交換
ミッションオイル交換
デフオイル交換
平成25年(一般整備)
エンジンタペット調整
・バルブリフター交換
・タペットシム交換
・ヘッドガイドローラーボルト交換
・テンショナーボルト交換
・カムスプロケットボルト交換
デスビOリング交換
デスビキャップカバー交換
ハイテンションコード一式交換
プラグキャップ交換
キャブレタースロットルボディバタフライ調整
平成26年(車検時)
ブレーキマスターシリンダーインナーキット交換
ブレーキキャリパーパイプ交換
リヤブレーキホイールシリンダーカップキット交換
ブレーキフルード交換
エンジンオイル/エレメント交換
ミッションオイル交換
平成28年(車検時)
リヤドラムブレーキオイル漏れ修理
ハブシール交換
ブレーキフルード交換
エンジンオイル交換
ミッションオイル交換
デフオイル交換
以上

助手席で試乗させて頂きました。元気のよいパワーユニット、軽量のボディは楽しいドライブを体感しました。私もライトウェイトスポーツカーには目がない方で今までエラン、ヨーロッパ、セブン、MGなどを試乗しましたが、このS800もありだなと思いました。運転していて心地よく、楽しいと感じられる車です。

屋根付き車庫に保管。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
ボディカラーはゴールデンイエロー 
一目エスハチでわかるフロントマスク 
塗装の状態が抜群です 
 
リヤからも一目でわかります 
 
幌を被せた状態 
現在の車にないカッコ良さを感じます 
 
リヤのスクリーンは曇りもなくクリアでした 
サイドスタイルもいいですね 
幌をかけたサイドスタイル 
メッキパーツもきれいです 
レンズもきれいです 
ホンダS800のエンブレム 
塗装の割れがありました 
塗装の欠けがあります 
きれいなサイドシルボディ 
スポットの跡がくっきり見えます 
トノカバーを張ったところ 
運転席のコックピット 
水温計は華氏表示 
スピードメーターはマイル表示 
パネルもきれいです 
センターのハザードSWは後付け 
フロアコンソール 
ラジオが装備、でも聞いたことがないそうです 
ドライバーズシート 
パッセンジャーシート 
 
ドアトリム 
ABCペダル(アクセルはヒール&トー用?) 
見てください、きれいなフロアのビード 
エンジンルーム 
ケイヒンCVキャブレター 
 
 
ブレーキフルードの腐食を補修済み 
エンジンオイルパン部 
銘板 
フロントタイヤ(145SR13) 
リヤタイヤ 
トランクルーム 
きれいなトランクフロアパネル 
リヤディファレンシャル 
スペアタイヤ 
エキゾーストパイプ 
フロントサスペンション部 
リヤサスペンション部 
 


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エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

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エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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