今回紹介車両は、ホンダが1960年代に一世を風靡した、同社初の軽自動車です。
「N360」愛称"Nコロ"
前輪駆動(FF)方式を採用して広い室内スペースをもちながら、高出力エンジンを搭載し、当時の軽自動車業界における「馬力競争」の火付け役になりました。
当時の若者に大人気のクルマでした。
現オーナーが、初めて新車を購入したのも、この「N360」との事。
暫らくして手放されたそうですが、1989年7月に、あるカーショップのショーウインドーに飾られていた非売品の「Nコロ」を見かけたそうです。(当時でも非常に貴重なクルマでした)
非売品のこのクルマを無理にお願いして、購入をしたとの事です。
現在、ご家族の中で、「Nコロ」を現在の様なコンディションで所有できる方がおらず、この大変思い入れのある「Nコロ」をやむを得ず手放す決断をしたとの事です。
今までに、2回「クラシックフェスティバル」に参加をされています。
また、11月にホンダ販売店のニューモデル発表展示会に、N1の原型モデルとして、展示用に貸し出し予定との事。(貴重なクルマです)
実車は、フロントグリルやリヤサイドのベンチレーターの形状から俗に「NU」と呼ばれるモデルと思われます。
以下は今までのメンテナンスについての紹介(オーナーの記録を基に紹介します)
現オーナーになってからは事故暦ナシ。
今までのオーナーに関しては、不明です。
現オーナーが何代目かは不明です。その為、年式的に走行距離メーターと実走行距離が、同一かの確認が取れていません。
(当時のメーター距離の桁が一桁少ない為)
今回は、手元にある整備記録とメーターから上記の距離を記載しました。
<修理・交換部品>
・1990年1月 フロントホイルシリンダー、シュー左右交換
リヤホイルシリンダー左右交換
・1991年12月 フュエルマグネットバルブ交換
12,874km
・1992年7月 セコンダリーメインジェット
プライマリーメインジェット
コンタクトブレーカー、コンデンサー
フューエルタンク、ストレーナー、メーターユニット
以上交換
14,795km
・2001年6月 イグニッションコイル交換
・2005年4月 キャブレターオーバーホール
(パーツ再メッキ、ピストンバルブ、ニードルバルブ、
ポンプダイヤフラム、ジェットニードルセット、フロートを各交換)
・2006年11月 車検整備
18,947km
・2008年5月 右フロントフェンダーのエンブレム下部付近を塗装
・2012年2月 クラッチディスク、ダイヤフラムスプリング交換・整備
・2012年3月 フロントグリル鍍金(メッキ)
<現在のクルマの使用状態について>
・保管場所は、屋根・壁付車庫で保管
・使用頻度は、月に数回程度
・走行状態は、エンジン始動一発です。燃費は街中で14〜15km/Lぐらいです。
<現在の不具合及び留意する点>
・ホイールキャップ(純正品)は、走行中外れやすいので、普段は装着せずに走行使用
・タイヤは、ラジアルタイヤに交換
・ラジオは、発売当時の品物
・シートベルトは、後から取り付けたものです
<その他>
・リボンタイヤ一本、スペアタイヤとしてエンジンルームに車載済み。
・発売当初の貴重な「取り扱い説明書」もお付けいたします。
・オーナー様から、11月の車検満了日までに、新しいオーナーが見つかり、車検を切らさずに今のナンバー「88静岡・・・・」でお渡ししたいとの事。
<外装の状態>
・塗装は全体的に良好ですが、左ドアに、タッチペイントが3箇所あります。
部分的に塗装が薄くなっている箇所があります。
ワックスがけ等、お手入れをマメにしていたためでしょうか?
・ルーフ前部フロントガラスよりに、2〜3mmのへこみがあります。
・リヤサイドガラスのゴムパッキンは、劣化しており開閉は確認できませんでした。
・バンパー等のメッキ部分は、年式の割りには、キレイです。
・写真は、夕方に撮影した為、明暗がありますが、実車の塗装色は、白色で全体的に均一です。
<内装の状態>
・大変キレイで良好です。
・シート表面のツヤもあり、年式は感じません。
・ラジオは、当時のままで、聴くことが出来ます。
・運転席内側には、新車当時のビニールと思われる保護シートが、付いていました。
保護シートは、多少破れてはいますが、ドア本体の内張り自体はキレイな状態です。
個人の為、諸費用はかかりませんが、リサイクル料(¥3,010円)のご負担をお願いいたします。
実車は、静岡市清水区にあります。