1958年に設立されたジネッタカーズ。フロントミッドシップエンジンのG4は1961年にデビューし1969年の生産終了までに500台以上が生産されました。
その後、30年を経て1990年に市場の要望に応え再生産が開始されました。今回ご紹介する車両は1990年式G4です。
オーナーさんはこの車両以外にも初期のジネッタを所有するジネッタフリーク。
今回ご紹介する車両は平成15年に群馬県のショップから購入され天気の良い日のドライブや年一回の走行会の参加に使用していました。
現在までの9年間の間に結構な額の投資をして車体に手を入れて現在に至ります。
初期のジネッタを本格的に仕上げて乗りたくなり精力を一台に集約したいとの事で今回売却を希望します。
<ボディ>
イングリッシュホワイトのボディは後付のハードトップが装着されています。また前後共にオーバーフェンダーが装着されグラマラスなボディに迫力を醸し出しています。
FRPボディの塗装は問題ありませんが経年変化によるクラックが見受けられます。アクリル製のサイドウインドウは通常の物よりも肉厚のあるものを装着しています。
ボンネット脇にダクト穴を新設してあるので迫力のあるサイドビューになっています。<エンジン&ミッション>
ケント製のエンジン+ウェーバーキャブの組合せは車重の軽さと相まってとてもパワフルに感じます。
エンジン、ミッション共に異音やオイル漏れ等は見受けられません。
特注で装着したケータハム製のエキパイ&サイドマフラーはレーシーな雰囲気をより一層盛り上げてくれます。
<足回り>
リヤサスペンションがKP61の5リンクサスに変更されています。Fタイヤ アドバン032R 175/60/13(3分山) Rタイヤ AVON 245/45/13(6分山)とワタナベのホイールの組合せ。
ブレーキ関連はFディスク Rドラムのノーマル。サスペンションは車高、減衰力調整式が装着されています。
<内装・電装>
ドアの内張りの肉抜き穴と内装が取り外されている室内は縦横に張り巡らされたロールケージと相まってとてもスパルタンな印象です。
必要最低限の装備で他は軽量化とバッテリーはドライバッテリーに変更。ヒーターも取り外す徹底ぶりです。
運転席に座りサベルトのカムロック式ベルトを締めナルディのステアリングを握れば気分はレーシングドライバーですね。
<整備記録>
購入後の整備記録を見せていただきました。全部で11枚、ボディー、エンジン、内装他に手が加えられています。
整備に掛けた総額は250万円を越えています。全てコピーがありますので詳細は見学の際に確認して下さい。
オーナー様の御好意により同乗させていただきました。
タイトな室内に乗り(潜り)込みロールケージに囲まれ地面に座っているような低い視線から左右の盛り上がったフェンダーを見ながらのドライブ。
1700ccとは思えない迫力のある排気音と加速感が相まってレーシングカーに乗っているようでした。
軽い車体に固い足回りは乗り心地に期待をしていなかったのですが想像よりも乗り心地が良く驚かされました。
ほんの僅かな時間でしたが日常とは違う体験をさせていただきました。
同乗中、エンジンからの異音や加速の違和感、ミッションのギヤ鳴りはありませんでした。
車両は栃木県宇都宮市にあります 見学は土・日・祝日にお願致します
個人のため、諸費用はかかりません。
リサイクル料は現オーナ様がご負担してくれますが自動車税25200円は月割りにて新オーナーさまのご負担でお願いいたします。
取材後記・・・
このタイプの車両は、エンスー車の中でも特にエンスー度の高い車です。
実際に車両を見て、触れて、感じてこそ、本当の良さが分かるのではないでしょうか。
ご見学希望の方のご連絡をお待ちしております。