フォードがWRCのホモロゲーションモデルとして送り込んだ伝統のRSの名を冠するエスコートRSコスワースです。 2段に渡る巨大なリアスポイラーを始め、エアロをまとったそのアピアランスは完全武装のラリーカーの趣で、縦置きに積まれたコスワースチューニングのBDA直径のターボユニットと4WDドライブトレーンにより、まさにWRCでの雄姿をイメージさせるモデルです。
初年度登録は平成8年4月、新車並行と思われます。 購入は平成18年8月にショップより、その際の距離は約18000マイルでした。 現オーナーさんで3代目と聞いており、マフラー以外はほぼオリジナルのコンディションです。 本革シートなどの豪華装備のラグジュアリーと競技仕様のスタンダードが存在し、こちらはスタンダードのグレードです。
コンペティションのイメージが強い白のカラーを持つボディは経年によるヤレを感じさせない非常にキレイなコンディションです。 キズは目を凝らないと分からない程度のものが2箇所で、その他ヘコミなど傷みは見られません。 ツヤも申し分ない状態です。 ボディコーティングは最近では21年10月に行っています。 前後バンパーに板金の履歴があります。 現オーナーさんが行ったものですが、さほどのダメージではなかったそうです。
内装はシートにレカロがおごられており、柄がよいアクセントとなっています。 シートに破れや擦れなどはありません。 各部を見ても傷みは見られずキレイですので、丁寧に扱われているのが見て取れます。 メインのメーターパネルとサブメーターのパネルが夜間見難いとの事から、LEDの照明を追加しています。
エンジンはノーマルスペックですが、マフラーのみ変更されています。 これまで好調を維持してきており、トラブルの経験はありません。 過去のメンテの内容はH19年6月に車検整備とラジエタータンクを樹脂製からワンオフのアルミ製へと変更、H20年3月には燃料ポンプを交換しています。 またH20年には車検による基本メンテをしています。 現オーナーさんが行った整備明細は全て保管していますが、過去の記録簿はありません。
エアコンも問題なく効くそうです。
タイヤは今年4月に交換し、その後の距離は約5000kmですので、交換は不要です。
取説は英語のものがあります。
スペアキーは新たに作製したものも含め3本あります。
ETCはこのままお付け致します。
現在も使用しておりますので、距離は伸びます。
リサイクル券(14070円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
リアの大きなスポイラーがやはり目を引きます。 また、あらためて見るとフロントセクションに開けられた多数の風穴がラリーのイメージを彷彿とさせます。 当日は快晴の下、高原のワインディングロードにてオーナーさんのご好意で運転をさせて頂きました。 外観のイメージとは裏腹に非常に乗りやすいと感じたのは意外ですらありました。 低速からトルクも十分で、4WDであるのも意識させません。 クラッチも拍子抜けするくらい軽く、足回りも柔らかめの設定で、乗り心地も良好です。 それでも踏み込めばエンジンはスムースに吹け上がりターボを効かせた力強い加速が手に入れられます。 安定感のある走りは安心して楽しめました。 燃費も悪くないそうで、今となってはコンパクトなボディも取り回しが良いため、普段の足としても十分に活躍してくれそうです。 じゃじゃ馬的な乗り味が好きな方には物足りないかも知れませんが、オーナーさんもそれほど飛ばす走りをせず、むしろ雰囲気を楽しんでいる印象でした。 コスワースのエンブレムなど見るにつけコンペティションのイメージが強いながらも、日常でも使えるユーティリティ性を兼ね備える辺りが、オーナーさんも感じるこのクルマの最大の魅力でしょう。
【更新】
新たに車検を取得しました。
また、タイミングベルト、ファンベルトを交換しました。
実車は群馬県片品村にあります。