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フェラーリ 328GTS 1987年式
車検 2020年11月 走行 93,000km 備考 新車並行車 5MT 複数オーナー ETC
長さ 4250mm 1730mm 高さ 1130mm 重量 1400kg 排気量 3186cc
取材日2018年11月18日

歴代フェラーリは言うに及ばず、ピニンファリーナによるミッドシップカー史上でも有数の美しいデザインとされる、328のデタッチャブルハードトップ版・GTSです。

12気筒以外のモデルで初めてフェラーリの名が冠されたロードカーである308は1975年に登場し、その後10年にわたってフェラーリの主力車種として人気を博し、1985年にビッグマイナーチェンジモデルとして登場した328にバトンタッチされました。

基本的に同じボディを使用しながらも内外装はより一層リファインされ、排気量も250ccほど拡大されてパフォーマンスアップ、扱いやすさや快適性も向上されており、ピニンファリーナとのコンビネーション、エンツォ・フェラーリ生前のモデルということも相まって、究極のスモールフェラーリとも評されます。

348以前のフェラーリはヨーロッパ仕様とそれ以外(日本/北米仕様)にパワーフィールや車重に如実な差があり、スタイリングにも差があります(バンパーや灯火類が大型化等)。

また、ヨーロッパ仕様でも本国仕様とそれ以外で細かく差があり、

結論としてイタリア本国仕様が最も良いとされています。

今回のお車はそのイタリア本国仕様で、1987年式の前期型になります。

●● プロフィール ●●

以前より328GTS(黒)やテスタロッサ等を乗り継いでいるフェラーリフリークであるオーナーさんが、フェラーリ仲間よりこの328GTSの購入を打診され入手したのが2015年(H27)1月のことです。

購入時の走行距離は約90000kmになります。

人生2度目の328GTSとして楽しんでいたところ、不運にも数ヶ月でタイミングベルト切れ(コマ飛び)が発生してしまいましたが、一念発起してエンジンフルオーバーホール、ミッションオーバーホールを敢行、というヒストリーがあります。

詳しくは下記を参照していただきたいところですが、とにかく徹底的に行われており、加えてカーボンクラッチ、クランクプーリーやフライホイールの軽量加工、ショップオリジナルの車高調といったファインチューンや、ヘッドカバーの再塗装(縮緬塗装&ロゴ磨き出し等)にボディの塗装(部分)&コーティングといった美観に到るまで手が入っています。

その甲斐あって、現在は絶好調を維持しており、オーバーホール完了より3年ほど経ちましたが不調箇所はないとのことです。

ほぼツーリングに行く時しか乗っていないとのことで、購入後約4年で3000kmほどしか走っていません。

●● 外装 ●●

ボディ塗装面は基本的に良好な状態が保たれています。

気になるような目立つキズや凹みはありません。

件の大修理の際にボディ塗装と9Hダイヤモンドコートが施されていますので、色褪せ等は最小限に留められていると思われます。

ただ、そのコーディングによって塗装面の一部にムラができています。これは、以前所有していた黒の328に施した他社のコーティングでも同様の症状が発生してきたとのことで、フェラーリの塗装では起こりがちとのことでした。

フロント先端には若干の飛び石とスポイラー下端のキズ、運転席ドアノブ上方には開け閉めに伴う塗装スレ(キズ)、リア後端のエッジ部には磨きや洗車に伴う塗装スレが見受けられます。

モディファイとしては、まずデタッチャブルハードトップがワンオフで本物のカーボン製・ガラスサンルーフ加工済みに変更されているところが挙げられます。

カーボンで軽量化されガラスで重くなっているため重量的には純正と大差ないとのことですが、見た目のレーシーさと車内が明るくなる点が良いとのことです。

純正ルーフもあるとのことですので、気分で変えられるのも良いですね。

また、テールランプの配置がウインカーとブレーキランプで入れ替えられており、外側にブレーキ/車幅灯が来るように変更されていますが、これは暗所で光った時の見栄えを重視してのモディファイとのことです。

フロントの灯火類にも手が加えられ、ヘッドライトはHIDに変更、本来パッシングライトが入るウインカー/車幅灯の下の部分のランプは常時点灯できるHIDのドライビングランプに変更されています。

このドライビングランプはリアフォグと連動することなく独立して点灯できるようにしてあります。

前期型を象徴する凹みタイプの星型ホイールもキズはほとんどなく良好です。

●● 内装 ●●

良好に保たれているインテリアです。

ダッシュの割れなどはありません。

シートは普段カバーを掛けて保護していますが、取材時は撮影のため外しています。

運転席には背もたれ中央部に縫い目に沿って割れがあります。

ステアリングはモモ製のバックスキンタイプに交換されていますが、純正ステアリングもあります。

その他、社外オーディオ、レーダー探知機、ETCといった電装品が加えられています。

エアコンも良く効くとのことで、電装品の不調箇所はないとのことです。

なお、こちらのお車は前期型ですが、内装ドアノブは後期型の開けやすくなったタイプになっているという、過渡期的な珍しい仕様です。

フロントフード内も良好で、スペアタイヤ&ホイールも新車時装着のもののようです。

電動ファン横のホースもリフレッシュされています。

リアトランクもカバー含め良好です。

●● 機関・足回り ●●

上記のタイミングベルト切れに伴う修理の詳細になります。

この一連の作業は全て九州にあるフェラーリ修理で名高いショップまで送り、実施されています。

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【修理内容】

Rバンク バルブクラッシュ修理 & エンジンオーバーホール

【内容】

・車体、エンジン別体にて搬入

・エンジン外部、クランクケース洗浄

・ヘッド、エンジン全バラシ分解、洗浄、シム加工調整、組み立て

・ミッション分解、洗浄、組み立て、調整

・各パーツ縮緬、シルバー、チタン、ブラスト後塗装

・車高調キット取り付け、車高調整、体重加味

・ヘッド内燃加工

・特殊素材バルブシステム

・エアコン修理

【個別内容】

・INバルブ

・OUTバルブ

・チェンジシャフトシール

・デフシール

・ピストンリング

・ビッグエンドB/G SET

・メインB/G SET

・エンジントルクバーブッシュ

・サーモスタットハウジングガスケ

・ドライブシャフト 1st 2nd カウンターギア

・1stギア 歯研

・リングナット4個

・タイミングギア B/Gアウター

・タイミングギア B/Gインナー

・タイミングドライブプーリーオイルシール

・フロントクランクオイルシール

・フロントカバーガスケット

・フューエルインジェクターOリング

・フューエルインジェクター

・インジェクターホルダー Oリング

・CVジョイントブーツ

・38mmシリコンホース

・車高調キット TIPO4

・ブレーキブリーダーキャップ

・サスブッシュ

・エンジンサンプガスケット

・ステムシール

・タイミングギアナット

・メタルガスケット 9.8 → 10.36 コンプレッション

・クランクプーリー軽量加工

・カム内Oリング

・カムシール

・カムOリング

・タイミングベルト

・カムカバーナット

・メタルカムカバーガスケ

・カッパースプレーガス

・クランクリア B/G

・サンドイッチプレートガスケ

・エンジンサンプガスケ

・リアクランクシール

・デスビシール

・デスビガスケ

・エンドプレートガスケ

・ウォーターマニホールドガスケ

・オイルポンプピックアップガスケ

・ウォーターマニホールドトップガスケ

・ウォーターマニホールドOリング

・オイルフィルターハウジングガスケ

・ウォーターポンプマニホールドOリング

・ウォーターポンプ

・エアインテークハウジングガスケ

・インレットマニホールドガスケ

・ウォームアップインジェクターガスケ

・スロットルスイッチOリング

・スロットルボディーガード

・デスビコルクガスケ

・オルタネーターベルト

・W/P ベルト

・A/C ベルト

・W/P プーリー B/G 

・ドロップギアトップオイルシール

・永井電子プラグコード

・プラグコードリテーナークリップSET

・オイルレベルOリング

・リングナット upper

・プラグ BOR12LGS

・オイルフィラーキャップ

・フューエルインジェクションメータリングユニットガスケ

・トルクバーブッシュ

・エキマニクラック溶接修理

・エキマニガスケ

・メッシュホース 30cm

・オイルレベルゲージガイド アルミ新規

・シリコンバキュームホース

・エキマニリングガスケ

・SUS M8セレートフランジナット

・ギアボックスサンプガスケ

・9.5mmホース 500m/m

・フライホイール軽量加工

・カーボンクラッチ

・クラッチスプリング、レリーズベアリング

・19m/mシリコンホース 2m

・リングナット lower

・クーラント 5L 精製水

・ミッションオイル 75W-90

・キーレス

・15m/m メッシュホース

・フラッシング用オイル

・ブレーキフルード DOT4

・ホースバンド

・UFIオイルフィルター

・K&N エアフィルター

・ランプラバーパッキン×4 アンテナベースパッキン×1

・ホイールボルトメッキ

・エンジンオイル 15w-40

・ボディー塗装(部分)

・9Hダイヤモンドコート

総作業時間 207時間

修理費用合計 360万円以上

2015年8月 作業終了

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と、これでもかという入魂の修理・メンテナンスが施されています。

その甲斐あって、機関系は絶好調とのことです。

その他、細かいですが純正より高性能とのことで社外ラジエーターキャップも装着され、また購入時より定番のキダスペシャル可変マフラーも装着されています。

タイヤは、DUNLOP LE MANS LM704 2014年45週のものが装着されています。

●● インプレッション ●

ピニンファリーナとフェラーリのコラボレーションからなる一連の作品の中でも、328は特に美しいモデルと言っても過言ではないでしょう。

308の持つクラシカルな美しさにモダンさを加えたような美は普遍的な価値があり、まさにスモールフェラーリにおける究極のスタイリングと言えますね。

ロッソコルサの艶やかなボディがひときわ映える美しいボディラインですが、程良く下げられた車高もその印象に一役買っていると感じます。

フルノーマル然としていながらも、ルーフや灯火類などそのディテールの随所にオーナーさんのこだわりが垣間見え、328を深く知る人ほど「オッ」と思わせるさりげないモディファイが愉しいですね。

ハイライトは何と言っても多額の費用をかけてやり直したエンジンとミッション、クラッチ等の機関系でしょう。

フェラーリはスーパースポーツではありますが、その性質上走行距離が少なくかつ大人しく走られている個体も多いです。

その場合一見程度が良さそうですが、実はホース類やパッキン類など機関系のゴムパーツがことごとくダメで、原因不明の不調に悩まされることもままあります。

そうでなくても、ゴム類の多くが要交換、だったら全部交換、だったらオーバーホール・・・ということも決してレアケースではありません。

また、いたわる気持ちのあまり回さないためエンジン内にカーボンが溜まり所謂「回らないエンジン」になっていることも多いです。

もともとエキサイティングなエンジンですからなかなか気付きにくい部分ではありますが、このイタリア本国仕様(フルパワー仕様)で徹底的にフルオーバーホールされたエンジンを味わうと、本来の実力はこうだったのかと感銘を受けること請け合いです。

カーボンクラッチはショックを吸収してくれるため駆動系に対して優しく、高価なミッションのパーツ類を壊さないためにとても有効とのことです。

助手席にて試乗させていただきましたが、強く加速した際の迫力は思わず息を飲むほどで、どの328よりも刺激が強く感じました。

それはイタリア仕様かつフルオーバーホール済みということに加え、キダスペシャルマフラーと軽量フライホイール、軽量クランクプーリーの恩恵もあったものと思われます。

しかも一転してゆっくり走っている時のマナーも素晴らしく、気難しいところなど微塵も感じさせません。

これは絶好調というオーナーさんの言も納得のコンディションと言えるでしょう。

オーナーさん曰く、GTSというのがポイント高く、328のオーナーになる人は皆オープンにしたがるようになるとのことでしたが、オープンエアの爽快感を味わえるということもさる事ながら、この官能的なフェラーリサウンドをよりダイレクトに味わえるという意味でも、GTSの魅力は高いと思えますね。

●● その他 ●●

お付けできるパーツとして、

・純正ハードトップ

・純正ステアリング

・UFIオイルフィルター

・NEEZマグホイール(18インチ・ブラック・80万円相当)

があります。

●● まとめ ●●

今となってはだいぶ少なくなってきた328ですが、その中で本国仕様かつ大きな整備を近年実施しており車検も取得済み、絶好調と言い切れる個体はそう多くないと思われます。

全体的な程度が良好で、しばらく大きな出費の心配も少なく、調子よく328本来のパフォーマンスが愉しめるという意味で、こちらのお車のバリューはとても高いと思われます。

ガレージの置き物ではなく、実際に走って328の世界を堪能したい人にとっては打ってつけと言えるのではないでしょうか。

オーナーさんはとても惚れ込んで乗られていますが、別に興味のある車もあるとのことで、売却を希望されています。

お車は、東京都杉並区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(14,220円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
商談中
画像クリックで拡大出来ます
機関系絶好調・程度良好な328GTSです。 
フィオラヴァンティの傑作と言うべきスタイリング。 
オープンエアの爽快感とフェラーリサウンドを満喫できるのはGTSですね。 
斜め後ろ45°からの眺めは惚れ惚れしますね。 
ヨーロッパ仕様のリアバンパーがスッキリ美しいですね。 
ロッソコルサのボディは良好に保たれています。 
真横からのアングルもため息が出ますね。 
程良く落とされた車高が美しさをより際立たせています。 
フロントからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
スポイラー先端にスリキズがある以外は良好ですね。 
 
こちら側にも小さいですがスリキズがあります。 
飛び石の跡が若干あります。 
パッシングライトはHIDドライビングライトに変更されています。 
ホイールは4本とも概ねこのような状態です。極く小さいキズがあるのみです。 
運転席側ドアノブが収まる凹み部分には、開閉に伴う塗装スレ(キズ)があります。 
エンブレム類は全て良好です。 
 
 
リア周りも良好ですね。 
エキゾーストはキダスペシャルの可変タイプに変更済みです。 
 
絶好調の本国フルパワー仕様+キダスペをオープンで堪能できます。 
テールランプの配置が変更されています。 
 
コーティングのムラがあります。 
こちら側にも若干あります。 
 
サンルーフ加工が施されたカーボン製トップです。 
エンジンルームも良好に保たれています。 
フルオーバーホール済みのエンジン&ミッションです。 
328を見慣れた方ほど、このコンディションの良さが解るのではないでしょうか。 
 
トランク内も良好です。 
フロントフード内もキレイですね。 
ここのホースも抜かりなく交換済みです。 
サンルーフの恩恵で明るいインテリア。黒革×赤カーペットがいいですね。 
運転席背もたれには破れがあります。 
ステアリングはバックスキンタイプに変更済み。純正もあります。 
ダッシュに割れはありません。 
 
 
白いベルクロテープはサンシェード取り付け用です。 
下回りも良好ですね。 
  
車載工具類もひと通り整っています。 
 
エンジンオーバーホール作業中のカット(ショップHPより) 
ミッションオーバーホール作業中のカット(ショップHPより) 
お付けできるNEEZマグホイールの装着写真です(オーナーさん撮影) 
 


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