ピニンファリーナの手による流麗なデザインにより、いまだ人気の衰えを知ることのない308です。 スーパーカー然とした細身でシャープな印象のボディライン、丸目2灯のリトラクタブルライトなど、繊細かつ斬新なイメージを受けます。
今回ご紹介致します308は、ボディタイプGTSのキャブ、北米仕様です。 個人売買にて購入されました。 前オーナーが80年頃に輸入したと聞いており、現オーナーさんで国内ツーオーナー目です。
見たところオリジナルが保たれているようです。 前オーナーの保管状態がよかったせいか、内外装とも良好なコンディションを見せています。
塗装は前オーナー所有時にはリペイントは行っていないと聞いていますので、国内ではリペイントはされていないと言う事でしょう。 現在も退色やヤレは見受けられません。 ツヤも申し分なしの状態です。 バンパーはボディと同色になっています。 目立つキズ、サビなど見られませんでしたが、ドア下にサビ浮きが確認出来ました。
内装は経年によるヤレを感じる部分がありますが、年式を考えればキレイに保たれていると見ました。 シートやドア内張りに破れはありません。 ダッシュも割れなどなく良好です。 カーペットも傷みはなく、大事にされてきたのが見て取れるインテリアです。
エンジンは始動性もよく、アイドリングとも安定しており、乗っていて不具合は感じないそうです。
オーナーさん所有時にはトラブルもなく、特別に修理は要していません。 前回の車検の際に、車検整備一式とキャブを含めたエンジン調整、4輪ブレーキのOH(分解・調整)を行っています。 調整(ブレーキキャリパーシールキット&オイル)の記録が残っています。 ただ、その他の記録簿等は残されておりませんでしたので、過去の整備は把握できていません。
リトラクタブルライトの開閉動作もスムースです。
エアコンも問題ないそうですが、効きは弱いとの事です。
メーターはマイルからキロのものに交換していますので、距離は不明です。 現在のメーターも数値に誤差が出るそうです。 交換したマイルメーターは保管しています。
コーンズの取説のコピーがあります。
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当日は試乗こそなりませんでしたが、敷地内を移動する際にも官能的なフェラーリサウンドが響き渡っていました。 現代フェラーリのような甲高いものではなく、猛々しさがうかがえるもので、古典的なキャブとともに、クラシカルな雰囲気をかもし出していました。
実車は東京都福生市にあります。