ディーノ308GT4は、スモールフェラーリたるディーノ206/246GTを継ぐモデルとして1973年10月にデビューしました。
フェラーリのデザインは皆さんご存じのとおりピニンファリーナに委ねられていましたが、308GT4に限ってはカロッツェリア・ベルトーネによってデザインされました。
その直線的なデザインはベルトーネの代表作であるランチア・ストラトスやフィアットX1/9に近似したラインを持ち、スタイリッシュでモダンなデザインは好評を博しました。
ライバルとなるランボルギーニ・ウラッコと同様にミッドシップでありながら緊急用のリヤシートを設けた実用的なGTであり、官能的なエンジンと優れたハンドリングはまぎれもないフェラーリの魅力を備えていました。
エンジンは、308の名前の由来どおり3リッターのV8ユニットを搭載、最高出力は255PSを発生、ディーノ246GTと同様に横置きされました。市販フェラーリとして初めてのV8ユニットは、246GTの65度とは違い、90度のバンク角を持ち、静粛性に優れたコグベルトを採用していました。(実用性があるということですね)
1975年3月に、2.0リッターモデルの208GT4が追加となります。これは当時、2.0リッター以上は高い税率がかけられたイタリアの税率の関係から追加となったモデルです。
当初ディーノと呼ばれていましたが、1976年からはフェラーリ・ブランドで販売されることになり、フェラーリ・スタイルの5本スポークのアロイホイールを履くことになります。これによりディーノ・ブランドは消滅することになりました。1980年、ピニンファリーナ・デザインの新たな2+2ミドシップ、モンディアル8に後を譲りフェードアウトします。
今回ご紹介するモデルはフェラーリ ディーノ308GT4です。フェラーリ・スタイルの5本スポークのアロイホイールを履く後期モデルとなります。初年度登録は1981年ですが、1980年の最終モデルでコーンズ物となります。現在、車検は切れています。
ボデーは全体的にきれいな状態だと思います。下回りも確認しましたが特に気になる個所はありませんでした。ただし、フロントバンパー左とリヤバンパー右に補修跡が見られました。バックアップランプレンズに割れがありました。
ボデーの専門の方が見られると気になる個所は出てくるかもしれません。まずはご自身の目で確かめることをお勧めします。
インテリアもきれいな状態を維持されていると思いました。シートに破れなどはありませんでした。インパネパッド上部に割れなどもありません。天井の垂れもありません。
オーディオは1DINのCDデッキが縦に付いています。
機関に不具合はないということです。燃焼系は40Φのダウンドラフトウェーバーが4基備わっています。取材当日も一発でエンジンは始動、アイドリングも安定しており、吹き上がりも最高でした。
エアコンは効きますが国産車のような効果は得られません。
車検時の記録簿が2枚ありました。
屋根付き車庫に保管。
車両は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用は、別途清算させて頂きます。