テスタロッサの後を受け継ぐ512TRです。
スタイリングを見ればテスタロッサを踏襲したイメージですが、よりパフォーマンスアップが望まれ、その中身は全くの別物と評される声も多々聞かれます。
V12をミッドに積むモデルとしては512Mが存在しますが、よりスーパーカーとしてのイメージが強いリトラクタブルヘッドライトを有する最終モデルとして、いまだ潜在するファンも多い事でしょう。
年式の94年は、保管されているギャランティから判断しています。 ショップより平成12年5月に約11000kmで購入され、現オーナーさんで国内ツーオーナー目と聞いています。 当時より全く手を加えていないフルオリジナルが保たれており、これまで大事に扱ってきました。 中古並行で車台番号からスイス仕様と見られます。
どの角度から見るにつけコンディションは上々です。 内外装ともヤレはほとんど見られません。
外装は非常にキレイです。 キズひとつないと言っても過言ではありません。 塗装のヤレもなくボディは美しい輝きを放っています。 雨天未使用で保管はシャッター付きの完全屋内、その上ボディカバーを掛けホコリも防いでいます。
内装も丁寧に扱う事を心がけているそうで、その成果は十分に見られる状態です。 普段はシートにカバーを用いて傷みを防いでおり、革に対する擦れなど最小限に抑えられています。 いくらか汚れは存在しますが、さほど気になるレベルにはないと感じます。 ダッシュや天井も傷みはありません。 全体を見ても非常にキレイなインテリアです。
機関も好調です。 エンジン・ミッションとも問題はありません。
これまでトラブルはありません。 よって修理履歴もなしです。
これまでのメンテは購入後すぐにコーンズにて12ヶ月点検を行っています。 その際も調整や消耗部品や油脂類の交換が主な内容です。 気になるタイベルは平成15年10月の11331km時に交換をしています。 作業はコーンズで行っており、タイベル他それに伴う各部交換や調整を含みます。 記録簿は平成11年11月、8962km前オーナーのものから、現オーナーさんの平成19年12月までの7枚が保管されています
現在オイル漏れは認められません。 停車時においても垂れる様子はありませんでした。
エンジンはノーマルスペック、マフラーも変更のないオリジナルです。
純正のホイールはガリキズもなく大変キレイです。
タイヤは約1年前に交換し、その後の走行は1000km未満です。
距離はショップから伝え聞いたのと、この記録簿から実走行と判断しています。
修復暦は現オーナーさん所有時にはありません。 過去にもないと聞いています。
ガラスに記されている番号は全て同じ番号です。
エアコンは問題なく効いていたそうです。
ボディカバーは屋内用でラッパーズの特注品です。 こちらはお付け致します。
リサイクル券(15860円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
オーナーさんが512TRを選ぶ際の基準、まずモディファイの加わっていないフルオリジナルである事が第一条件でした。 とにかくコンディションの良いものをと求めていった結果、オリジナルが保たれている事であると自然に行き着いたそうです。 その条件をクリアしたのが欠品部品のないまさにフルオリジナルのこの512TRでした。 とにかくこれまで大事にされてきました。 距離はさほど伸びていませんが、月に1度は必ず乗り走らせた上で状態をチェック、メンテも欠かさず常にベストな状態で乗り出せるようにと心がけ、これまで維持に努めてきています。 乗り味を伺うと各ギアで引っ張って大排気量のV12を歌わせる走りが似合うようで、マフラー変更で甲高い音もよいですが、本来のフェラーリサウンドを味わうのもまた贅沢で至極な楽しみのひとつではないでしょうか。 オーナーさん同様オリジナルのコンディション重視で512TRを選びたい方にはお勧めできる1台です。
実車は埼玉県北埼玉郡にあります。