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斉藤円華の「横入り自動車ライター血風録」・第31回
 
マッハ! Zミーティングは男の匂い
 
 
 2月17日に千葉・カレスト幕張で開かれた、S30のオーナーズクラブ「S30ZCAR.JP」主催のフェアレディZミーティングに行ってきました。
 フェアレディZと言えば、まずこのS30が頭に浮かぶ人も多いのでは?
 どんな様子だったか、見ていきましょう!
 
−弾丸! Z艦隊−
 「カレスト」は、日産が運営するクルマがテーマの大型複合商業施設。幕張メッセにも程近いカレスト幕張は、広大な敷地面積を誇る。
 その、広〜い駐車場(ほんとにダダっ広い)に姿を現したのが「Z艦隊」だ!
  青空をバックに並ぶS30Zの列線。アメリカンな雰囲気です。  これだけの規模でのS30Zの集団は、今まで見たことないな・・・
  フロントノーズからフェンダー、コクピットへと至る、流麗で躍動的なデザイン。まさに弾丸!  こちらはオーバーフェンダー装着のZの一群。
 
 
−美麗! アメリカ仕様280Z−
  会場の一角にバンパーの大きなZがいるのを発見。ナンバープレートが左にオフセットされているのに注目。   カンパニョーロのようなデザインのアルミホイール、と思ったら実はこれ、ホイールキャップ。一本取られました。
  リアゲートのグラス部分にはルーバーが載っています。珍しいですね。日差しの強い西海岸ならではのオプション?  お約束の「スーパーカー開き」。サマになりますね。

  エンブレム。この個体は76年12月製、翌年登録の米国輸出仕様の280Zだ。ちなみにS30Zは北米市場で大成功を収めたクルマとしてよく知られている。
    サイドガラスの刻銘。
  ドア内張り。メッキとウッドのストライプがアクセントを与えています。   コクピットのコンディションも良し。

 ノブのシフトパターンがユニークですね。



  オーナーの脇一太郎さん。カリフォルニア在住中に280Zを購入。「この車両はアメリカでも希少で、カリフォルニアのコンクール・デレガンスにも招待されたことがあります。現地で探しに探して、サンフランシスコで前オーナーから譲ってもらいました。このクルマは運転しやすいし、スタイルがいい。他の車はつまらないですね」。Zに惚れ込んだ脇さんだが、米国からの輸出手続は大変だったそうだ。
 
 
−希少! サーキット仕様R432−
  精悍な艶消し黒のボンネットと、目の覚めるような鮮やかなオレンジ。S30Zの最強モデル、Z432。中でもこれはとりわけ希少なサーキット仕様、メーカーが保安部品を付けて放出した36台のうちの1台だ。   軽量化を徹底するために、ボンネットはFRP、サイド・リアガラスはアクリル。またボディパネルもノーマル車より薄い鋼板で作られている。オーナーで「S30ZCAR.JP」代表の竹内章さん曰く「車重は960kgで、ハチロクよりも軽い」とのこと。
 リアビューも惚れ惚れしますね。   ゲートを開けて、中を見てみると・・・

  スペアタイア。この下にある燃料タンクの容量は100リットルで、満載すると運転特性が変わるのだという。





  イグニッション・キーはシフトレバーの真後ろに! 車内はムダな装飾が一切取り払われていて精悍だ。
  ボンネットを開けると名機S20が顔を出します。   新車のようなコンディション。諸元は今さら書くまでもないでしょう。
 ウェーバー3連キャブ。吸気管が光り輝きます。
 
−豊満! 2+2のGS30−
 

  ロングノーズ&ショートデッキが特徴のZにあって、この2+2はヒップが突き出たような豊満さ?が印象的だ。2シーターより全長が30cm長い。なおZでは2+2を「2 by 2」と呼ぶ。




  ボンネットのプレス造形も、美しいですね。速さを具象化しています。
  最近は見ることもぐんと減った、エンケイ・ディッシュホイール。ソラマメ型の5つの穴がデザインの特徴です。   SUツインをソレックス3連に換装、迫力のエアクリーナー。エンジンは2リッター6気筒のSOHC、L20。
  使い込まれていますが、コンディションは上々です。   オーナーの勝政雄さんは御年63歳、渋い! 「これは74年式のDS30で、かれこれ35年は乗っています。この前も71年式の2シーターZに乗っていましたが、ZのエンジンがキャブレターからNAPS(燃料噴射)に切り替わるというので、その前にこれに買い換えました」。サスペンションを固めて筑波や富士スピードウェイも走ったという。
  参加者で記念撮影!
 話を聞いた参加者がZについて一様に指摘するのが、そのスタイリングの美しさとドライビングの楽しさだ。安全対策と豪華仕様で鈍重となった現代のクルマと比較すると、S30Zはさっぱりとして清々しい印象さえある。登場に至る「Z伝説」とあわせて、今なお根強い人気があるのもなるほどと頷ける気がした。
 ・S30Zオーナーズクラブ 「S30CAR.JP」: http://www.s30zcar.jp/
 

[執筆者プロフィール]
斉藤 円華(さいとう・まどか)…横入り自動車ライター。今年のGW、ドライブはいかがでしたか? 渋滞が嫌いな私は家でせっせと仕事しておりました・・・。
※ブログ “mdk-on-line” http://mdk-on-line.jugem.jp/
※ mixi(ミクシィ)にもプロフィールがあります。

【次回予告】
 オースチン・ヒーレーのイベント「18th National Heeley Day 2008」を取材予定。お楽しみに!

 

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