★シトロエン 2CV に関して
シトロエン2CV は、シトロエンが1948年に発表した、前輪駆動方式の乗用車で1948年から1990年までの42年間大きなモデルチェンジのないまま、387万2,583台が製造され単一モデルとしては、世界屈指のロングセラー車である。
「2CV」とは「2馬力」を意味し、フランスにおける自動車課税基準である「課税出力」のカテゴリーのうち「2CV」に相当することに由来するが、実際のエンジン出力とは異なる。
ドアやフェンダーの厚みをなくし、ルーフをキャンバス張りとするなど徹底的に簡素に作られたボディは大人4人にとって十分な居住性を確保しながら、500kg台の超軽量を実現していた。
車体前端にオーバーハングして搭載された空冷水平対向2気筒OHVのエンジンは、602ccの排気量から最高出力(29PS/5750rpm)、最大トルク(4.0kgm/3500rpm)を発揮した。
■当車について
D車(西部自動車販売物)、2006年5月(走行距離97,000km時)より所有、現オーナーで2オーナー目、禁煙車、整備記録は新車時よりあり、取扱説明書(オーナーズマニュアル)、事故歴・修復歴なし、カーポートにてボディカバー保管、4速MT、CD、ETC、付属品/各スペアキー:オリジナル(イグニッション・ドア・フューエルキャップ)、 スペアタイヤ、新品ワイパー、ジャッキ、クランク棒、純正スピーカー、10w-40オイル1L×7本、消火器、パンク修理材)
■エクステリア
ボディカラーはブランメージュ(白)でミントグリーンの幌は社外品のビニール製です。
新車当時からのペイントで傷は殆どありませんが一部磨き過ぎて下地が薄く見えてきているところもありますが年式相応のヤレ感が出ています。
前後パンパーやボンネットのヒンジの部分には錆が見られます。
幌はクラブ・チャールストン同様にフックの脱着で室内から幌の開閉ができるバタンコ仕様となっており、リアウインドウはガラス製です。幌は劣化が見られますが雨漏りする事は殆どないそうです。
ミラーはノンオリジナルでバイク用のものを流用、ホーンやフロントクリアマーカーもノンオリジナルです。
テールランプやメーター球は消費電力削減とメンテナンスフリーのためLED化してありますがウィンカーは雰囲気に合わないのでオリジナルのままとの事です。
■インテリア
全体的には年式相応といったところですがシートのファブリックが浮いてしまっているところがあります。
ETC、間欠ワイパー、CDデッキオーディオ(AUX端子あり)、4Wayスピーカーとウーハー(リアシート下に設置)、タコメーター、電圧計等が追加で装備されています。
ドア内張りはフランス元馬具メーカーをイメージしたオレンジの自動車内装素材を使用しておりますが、簡単にオリジナルのグレーに戻せるそうです。
なおフロアは定番の補修がされています。
■エンジン・足回り
記録簿12枚とその他の請求・明細書にて、全整備履歴を把握する事が可能です。
以下整備内容抜粋
【1997年10月】
・エンジン載せ換え(新品、59,266km時)
・クラッチASSY交換
注)エンジンを新品にしたため現在の走行距離は交換されたエンジンでは49,086kmの走行となります。
【2006年6月】
・オーナー変更時に一斉整備(初代オーナー走行距離計97,000km)
・キャブO/H
・Fブレーキローター、パッド交換
・LHM交換
・タペット調整(パッキン交換含む)
・リアホイールシリンダー分解点検
・ポイント交換不要、始動性能・燃費の向上と排ガスの改善に効果的な123イグニッション
・プラグ交換
・シリコンプラグコード交換
・ハイパワーイグニッションコイル(WAKO製)
・アーシング
・幌交換
・オーディオ、ETC取り付け
【2007年】
・フロントシートスポンジ、ゴム交換
【2008年】
・ドライブシャフトブーツ交換(アフター、インナー、センター)
・クーリングファン、ベルト交換
・フューエルホース交換
・ヘッドライト反射板交換
・ミラー交換
・ドア内張り施工(オリジナルあり)
・ボンネット裏の吸音材張替え
・電子レギュレーター
・ピロ式シフトリンケージ
【2009年10月】
・タイヤ交換(NANKANG 09年製、135R15)
・エキゾーストパイプ交換
・トランスミッションオイル(OMEGA)
・ブルーバッテリー、(パナソニック製、カオス)※端子変更により国産車用バッテリーが使用可
【2010年9月】
・オルタネーターブラシ交換
現状の不具合点としては燃料計が満タン時でも中央(1/2)を指しますので、距離計算で給油が必要との事です。
(ちなみに燃費は15km/L程度)
◆オーナーさんより一言
履歴のしっかりしたワンオーナー車両を購入し、日常はもちろん、イベントへの遠征を考慮してトラブルを未然に防ぐ整備を心がけてきました。59,000km時にエンジン、クラッチのASSY交換をはじめ、消耗品や経年劣化するパーツはひととおり交換することでネガティブな要素を払拭しましたので、初めて2CVライフを迎えられる方にも安心してお乗りいただけます。
コンディション良好なまま、次期オーナーさんにお渡ししたいと思います。
◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
まさにスローライフには最適の車です。非力ですが町中で足車として、買い物用としていろいろな用途に応えてくれそうです。
艶が残るボディの状態や、シトロエンを得意とする老舗の整備工場でメンテを行っていることからも、コンディションの良さとオーナーさんの愛情が伝わってきます。
■購入に際しての費用
・車両代
・自動車税(32,450円)の未経過分を購入月の翌月より3月までの分を月割り清算でお願いします。
・リサイクル料(9,560円)の全額負担をお願いします。
■お問い合わせに際して
・記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものですので整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。また記述している状態等のコメントもあくまで取材時の状況によるものですので月日が経過して写真や記事との相違があったり、ご自身の主観との差異が生ずる場合があります。
・車両は神奈川県横浜市中区にあります。
・個人売買ですので購入する際は現状渡しのノークレームとなり、現金一括となります。
・掲載車両に関してのご質問や見学のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なおご見学は購入を前提にお考えの方のみとさせて頂きます。