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シトロエン2CV フランス3(限定車)
1986
年式
車検
24年5月
走行
39,432km
備考
ディーラー車(西武自動車もの)、ボデー/フレームレストア済、4速マニュアル、ETC装備、オリジナルタイヤ(125-15X)装着、付属品(フロントグリル)
長さ
3830mm
1480mm
高さ
1600mm
重量
580kg
排気量
600cc
取材日2010年7月4日

農村部の住民のための汎用車として1938年にシトロエン2CVの開発が始まります。しかし、第2次世界大戦の影響で開発が遅れ、デビューは戦後の1948年パリサロンで発表されました。

農村部の住民のための汎用車の条件は
@ 50kgのジャガイモ又は樽を載せて走れること
A 60km/hで走行できること
B ガソリン3リッターで100km以上走れること
C 荒れた農道を走破できるだけでなく、カゴ一杯の生卵を載せて荒れた農道を走行しても、1つの卵も割ることなく走れるほど快適で乗り心地がよいこと
D 価格はトラクション・アバンの1/3以下
E 車両重量300kg以下
F もし必要とあれば、(自動車に詳しくない初心者の)主婦でも簡単に運転できること
G スタイルは重要ではない
H シルクハットを被って乗っても天井につかえないこと
最後のシルクハットとは結婚式など正装すべき時にも1台ですべて済ませられるようにと言うことだそうです。技術陣の努力によって、実現に至らなかった点があったものの、無理難題の多くが満たされたそうです。

しかし、シトロエン2CVがデビューした当時のジャーナリストたちの批評は「みにくいアヒルの子」「バスタブ」「コンビーフの缶詰」「乳母車」などあまり評価はよくなかったそうです。
でもあらゆる面で合理的な裏付けを持って設計され、市場ニーズに合致した自動車であるという自信を開発陣は持っていたそうです。

先行量産モデルは「特に2CVを必要としている」と考えられた希望者に優先販売され、日常における実際の使用条件について詳細なモニタリングが行われ、フィードバックされた内容は技術改良と販売方針の改善に活用されます。

2CVが廉価なだけでなく、維持費用も低廉で、扱いやすくて信頼性に富み、高い実用性と汎用性を有していることは、短期間のうちに大衆に理解されました。
ちなみに2CVは「ドゥ・シュヴォ(deux chevaux)」と読み、「2馬力」を意味します。フランスにおける自動車課税基準である「課税出力」のカテゴリーのうち「2CV」に相当することに由来します。ただし、実際のエンジン出力が2馬力であったわけではありません。後年の改良によるパワーアップで税制上3CV相当にまで上がったのですが車名は2CVのままでした。
フランス国民はこの(エキセントリックな)自動車の外見にも早々に慣れ、2CVは数年のうちに広く普及しました。

更にはヨーロッパ各国にも広範に輸出され、ことにその経済性と悪路踏破能力は各地のユーザーに歓迎され、イギリスなどにおいて現地生産も行われています。

シトロエン2CVは1948年から1990年まで生産されました。この長い歴史を見てもビートル、ミニと肩を並べる名車であることは間違いありません。

今回ご紹介する車両は1983年に登場した「FRANCE 3」という限定車です。
アメリカス・カップ出場のヨット「フランスIII世号」と同じカラーリングになっています。トランクフード左下には「フランスIII世号」のデカール、シートもハンモックシートで青いストライプ入り生地を使用、幌も青いストライプが入った「バタンコ」付きでワンタッチの開閉タイプです。これら以外の装備はスペシアル(ベーシックモデル)に準じています。総台数が2000台、日本に輸入されたのが10台、その中の1台とオーナーさんにお聞きしました。

オーナーさんが購入されたのは約7年前、しかし、購入後に海外出張を命じられ4年間渡米、その間はシトロエン専門ショップの方に預かっていただいていたそうです。
そして帰国半年前に普段乗ることを前提にシトロエン専門ショップへレストアを依頼します。帰国後もレストア完成まで5カ月間かかり2年前に登録します。
普段を通勤の足(毎日10km程度)として、またフレンチブルーミーティング、フレンチトーストピクニックなどに参加、家族で楽しまれたそうです。

しかし、また海外へ出張を命じられます。今回はなくなくエンスーの杜への掲載依頼となりました。そのような経緯がありますのでオーナーさんは本当に2CVの好きな方、大事に乗って頂ける方を募集しています。
もし、購入される方が愛知県在中の方でしたら今まで面倒を見て頂いたショップをご紹介して頂けるそうです。

ボデー、フレーム系はレストアされたということで部分的に錆はあるものの腐りなどはなく、いいコンディションを保っていると思いました。ストライプテープは海外より取り寄せ、貼り直したそうです。幌は新品と交換しています。
リヤウインドウガラスとテールゲートウインドウガラスにはアミタイプのフィルムが貼ってあります。

内装はオリジナル状態を保っています。運転席シートクッションに若干の擦れがあるぐらいです。フロントウインドウガラスの曇り止め用に助手席側上部に扇風機が設置されていました。スピードメーター横のタコメーターは後付けです。高速道路で便利なETCが装備されています。

機関不具合はありません。普段動いていない車より毎日動いている車の方が機関にとってはいいと思います。オイルも循環しますし、不具合もあればすぐ対応ができます。
点火系はフルトラに変更してあります。

タイヤはオリジナルのミシュラン125-15Xです。非常に数が少なく探すのに苦労したそうです。また、数が少ないので高価だったとお聞きしています。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
ボデーカラーはホワイトです。
青いストライプテープが空と海を想像させます。
ドアのウインドウガラスは折りたたみ式です。
開けると結構な風が入ってきます。
幌を全開にするとリゾート地で似合う車に変身、ジャケットを羽織っておしゃれに運転、いいですね。
   
内装は何と言ってもシートですね。
今回初めて2CVのシートに座ったのですが今までにない感触を味わいました。ハンモックタイプなので結構沈むのですがこれが気持ちいい。
お勧めのシートです。
   
エンジンスペックです。
エンジン形式:空冷水平対向2気筒 OHV
排気量 :602cc
最高出力:28.5ps/6750rpm
最大トルク:4.0kgm/3500rpm
ミッションは4速マニュアルです。
ホイールは純正のスチールホイール、タイヤサイズはミシュランの215-15Xです。
取扱説明書、ジャッキ、スペアタイヤ揃っています。
   


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エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

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