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取材日2017年5月22日 |
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大変希少なボディカラーを持つ、程度良好なGクラスです。 メルセデスベンツが誇る正統派オフローダーであり高級SUVでもあるGクラス(ゲレンデヴァーゲン)。 基本部分に大幅な変更のないままエンジンの大排気量化、インテリアや装備の高級化が進み現在に至りますが、こちらのお車は1994年式で、初代GクラスたるW460から2代目のW463にモデルチェンジして4年後の車で、1995年(H7)1月に3.2リッターDOHCのG320にマイナーチェンジされる直前のモデルになります。 1990〜94年(H2〜6)までは基本的に300GEと呼ばれていましたが、94年の後期にのみG300という呼称のモデルが存在し、内容的にはエンジンが3リッターSOHCのまま内外装がマイチェン後のG320と同様になります。 このM103型・3リッター直6のSOHCエンジンはフィーリングの良さと信頼性の高さが有名で、その名エンジンをマイチェン後の内外装で愉しめるのがこのG300のポイントです。 加えて、Gクラスはもちろん通常のメルセデスでもまずお目に掛かれない、ベリルという宝石から名付けられた何とも美しい淡い青緑メタリックのボディカラーが、このお車の最大の特徴になります。 ●● プロフィール ●● 幼い頃から車に馴染み深い環境で育った根っからのエンスージアストで、現在もキャデラックエルドラドやBMW6シリーズ、スマートブラバス等も所有しているオーナーさんが、インテリア関係のお仕事で使うためにこちらのG300Lを購入したのは2013年(H25)4月のことでした。 興味深いのは、こちらのお車はGクラスとしては2台目の購入であり、より理想に近いGクラスが見つかったから買い換えたというエピソードです。 気に入っている点は、家具等を入れるためラゲッジが広いこと、幅がほどほどなためパーキングで困らないこと、いざとなったら7人乗れること、そして何と言ってもベリルというカラーとのことでした。 普段は屋根付きスペースにて保管し、メンテナンスはディーラーとGクラス専門店を適宜使い分けています。 当初お仕事と時折レジャーに使っていましたが、現在はさらに仕事用としてバンを増車したためお仕事に使うことはほとんどなく、日常の足にはスマートを、遠出の時には6シリーズを使うので、最近ではほとんど出番がなくなってしまったとのことでした。 ●● 外装 ●● ベリルに塗られたボディは23年もの時を経てなお程度良好です。 さすがに飛び石的な塗装剥げやごく小さいスリキズといった小キズは散見されますが、大きなキズやヘコミはありません。 ホイールもガリキズが若干ある程度でキレイですし、エンブレムや灯火類もキレイさが保たれています。 不調箇所としては、フォグランプが時折点かないことがあるのと、左ウインカーのベース部にある割れをビニールテープで補修していることが挙げられますが、その補修部分は言われないとわからないくらい自然です。 ●● 内装 ●● '90年代前半のメルセデス独特の、ウッドパネルが設えられ上質感がありつつ実質重視で直線的なインテリアに、ファブリックシートが組み合わされています。 Gクラスに限らずメルセデスというとレザーシートが人気ですが、このファブリックのシートとドア内張りは高ポイントと言え、レザーより痛みにくいため年数が経っても美観を保ちやすく、色柄も上品なため、ともすればオラオラ系になりがちなGクラスに品の良さを与えています。 ファブリック内装がキレイさを保っているのと同様、レザーの巻かれていないステアリングやシフトレバー、サイドブレーキレバーも良い状態が保たれています。 内装で最も大きな瑕疵は、センターコンソールのウッドパネル、パワーウィンドウスイッチ周辺にあるクラックですが、気になるのはそことリアシート右側の座面に薄い染みがある点くらいで、運転席の足元など23年11万キロ経ったとは思えないくらい良好、家具等を運んでいたというエピソードもにわかに信じられないほどラゲッジも良好です。 リアの5面にはスモークフィルムが貼られていることも有効なのか、内装の経年劣化はごく少なめに抑えられています。 エアコンその他電装品はほとんどOKですが、数少ない不調箇所としては、サンルーフが不動な点が挙げられます。 インテリアの雰囲気を壊したくないとのことでナビも装着しておらず、オーディオも希少な当時の純正デッキ(Technics)のままです。 ●● 機関・脚廻り ●● 名機との呼び声も高いM103型エンジンはフルノーマルでモディファイ箇所はありません。 ただ、M103型の長所としてはスムーズさと頑丈さのみならず、後継の3.2リッターDOHCのM104型と比較して熱量がずっと少ないという点も挙げられますので、年式が進むほどにエンジンルーム内のゴムパーツやワイヤーハーネスといったパーツの劣化がしにくいといったメリットにつながりますし、シンプルなOHCヘッドの恩恵で整備性が良く、ひいては整備コストが少なく済む傾向にあります。 そのほかは、ウォッシャータンク劣化のため、ウォッシャー液をフルで入れるとタレてくるとのことです。 脚廻りはフルノーマルで、不調箇所はありません。 ●● インプレッション ●● Gクラスという車はメルセデスの中でも特にモノクロームな印象が強く、おそらく日本で走っている、日本に流通している9割以上は白・銀・黒といった無彩色だと推測されます。 ネイビーや濃緑Mなどもごく稀にあるかとは思いますが、この薄青緑Mに関してはほぼ日本には入っていないのではと思われるほどのレアさです。 ドアを開け閉めすると、Gクラスならではのガチャッとした開閉音と重量感が心地良く、劣化の少なさが伝わってきます。 往年の、一見ビジネスライクなインテリアテイストはモダナイズされた近年のインテリアとは明らかに一線を画し、やはりGクラスのエクステリアにはこのインテリアがマッチすると強く思わされます。 インパネをはじめとした内装全般は新車同様というような使用感のないコンディションではありませんが、ファブリックのインテリアは痛みが少ないだけでなく清潔にも保たれ、普通に使いながらも丁寧に扱っているとこうなる、といった雰囲気で溢れています。 助手席にて試乗させていただきましたが、3リッター直6エンジンはあくまでもなめらかに、2.3トンにもおよぶ巨体を粛々と走らせます。 クラシカルでスクエアなボディのおかげでボンネットの先端はきわめて見やすく、全幅1800mmという実寸以上にはるかに取り回しの良さを感じさせ、Aピラーの上端は目線のずっと先になるため開放感も格別です。 7:3の分割可倒式セカンドシートを畳むと広大でフラットな荷室が現れ、サードシートを下ろすと7名が乗れるユーティリティはとても実用的で、多方面で不満が出にくいため末長く使い倒せることでしょう。 ●● その他 ●● スタッドレスタイヤ(2014年製・AMGホイール付き)4本と、装着されているスーリーのルーフキャリアはそのままお付けします。 また、予備のフロントウインカーレンズとランプ、外したヘッドライトガードもお付けします。 ●● まとめ ●● 40年近くにも及ぶロングセラーを誇るGクラスは、見た目はクラシカルなのに実際乗って使ってみると実用面で旧さを全く感じず、現代の路上においてほとんど痛痒を感じさせないばかりか今時の車が失ってしまった良さが盛り沢山な車です。 メルセデスも未だGクラスの生産中止をリリースしていませんし、たとえその日が来ようともこれだけ世界中で長く愛された車ですから部品供給の不安も極小、見た目も含めその魅力が色褪せることはありません。 そんな、今後も各地で多く見かけることになるであろうエバーグリーンな車だからこそ、ありふれた色でないということにより一層の価値が出てくるのではないでしょうか。 Gクラスが良いのはわかるが他人と同じ車に乗るのはちょっとという方や、カラーで個性を主張できるGクラスに乗りたいといった方には、このベリルのGクラスは打ってつけの選択肢と言えますね。 オーナーさんは、使用頻度が大幅に減ってしまったため、気に入って大事にしてくれる人がいたらという思いで売却を希望されています。 お車は、東京都中野区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(14,520円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD OUT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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