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メルセデスベンツ SL320 1999年式
車検 30年5月 走行 27,000km 備考 新車並行 5AT フィアンホワイト ワンオーナー
長さ 4500mm 1810mm 高さ 1130mm 重量 1720kg 排気量 3199cc
取材日2016年8月5日

メルセデスベンツ SL320(R129)の最終型です。
ただこちらのお車、並のR129とは訳が違います。
おそらく世界唯一の仕様になっている、大変稀少性の高いお車です。
世界唯一の仕様とは言っても、よくある単なるカスタムカーではありません。

新車時のスペシャルオーダーによる、内外装から細部に至るまでトータルにコーディネートされた、メーカー純正のスペシャルカーとも言えるお車です。

もともと普通のSL500にお乗りだったオーナーさんが日本のディーラーで買えるノーマル車では飽き足らなくなり、ドイツ本国オーダーでの新車並行輸入を得意とするショップより新車で購入されたものです。
本当に自分好みの仕様のSLに乗ってみたいという思いでの、あえての新車並行輸入です。

オーナーさんが特にこだわった部分は、外装色と内装色、ウッドパネルの組み合わせです。

ヘリオスという明るいベージュの内装色は日本仕様には存在せず、ドイツ本国でもフィアンホワイトと内装色ヘリオスの組み合わせはなかったとのこと。
また、チェストナットのウッドパネルも日本仕様には設定がなかったとのことです。

もう一つ、320でありながらフルエクスクルーシブ内装という点も挙げられます。
内装のあらゆる所がレザー張りになるエクスクルーシブは大変高価なため、SL320に組み合わされることはとても珍しいそうです。

これらの要素が、世界唯一の仕様と思われる拠りどころになっています。

同じようなことをモディファイでやろうとする人も時にはいるようですが、希少な中古品を買い集めたりといった手間が非常に掛かるのと、色や仕様が微妙に不揃いになってしまい、統一感が出せないそうです。

その他、新車時でのスペシャルオーダー品はこのようになります。

・ナッパレザーシート
・オンボードコンピューター
・パノラミックグラスルーフ(パノラマルーフ)
・AMG 特注 ステアリング ヘリオス × チェスナッドウッド
・AMG チェスナッドウッドシフトノブ
・AMG ドアロックピン
・AMG フロアマット
・AMG フロントバンパー
・AMG サイドステップ
・AMG リアバンパー
・AMG マフラーカッター
・AMG SL55エンブレム
(AMGスタイリングパッケージ SL55仕様)

特筆すべきはオプションのパノラマルーフで、日本仕様では後期型にあったSL500デジーノリミテッドにのみ採用された装備です。
ただデジーノリミテッドはSL500のみですし、カラーも独特なグリーンが印象的なデジーノバリオカラーのみですから、SL320でフィアンホワイトのパノラマルーフというのも大変希少です。

このパノラマルーフが装着されますと、一気にモダナイズされますね。
まるで元からこんなクーペデザインであったかのような自然なルーフラインが形成されます。
また2人乗りのキャビンも幌の時とは違って常に太陽光の恩恵を浴び、ヘリオス内装と相まって、最高に明るいドライビング空間が出現します。

このように、本国スペシャルオーダーによって新車時から異彩を放つこのお車ですが、さらにオーナーさんのたゆまぬ情熱で細部まで洗練されたR129に仕上げられていきました。

・AMG スタイリング4 19inch マルチピース アルミホイール(R230用)
・AMG リアバンパー(マフラー交換による取付位置変更のため)
・R171 SLK用 ショートアンテナ

・DD Sports センターマフラー(車検対応)
・DD Sports リアマフラー(車検対応)
・GIGA'S フロントブレーキパッド(低ダスト)
・GIGA'S リアブレーキパッド(低ダスト)
・クリアウィンカーレンズ(フロント、サイド)
・PIAA D2S BULB 6600K
・AMGロゴ フットペダル一式
・TOYO PROXES T1R(2014年製)
・カーナビゲーション カロッツェリア AVIC-VH09CS
・ETC

オーディオにはBOSEのスピーカーが装着されていますが、純正オプションのBOSEオーディオシステムでは社外品のオーディオに非対応なため、将来的なオーディオのアップデートを目論んでいたオーナーさんのオーダーによって新車時にあえて後付けのものにしてあるのも高ポイントですね。

また、当時のメルセデスの特徴でもあるヘッドライトワイパーをレス加工してあります。

こうして仕上げられたこちらのお車、オーナーさんのセンスの良さがにじみ出る1台と言え、とても1989年からのモデルとは思えないくらい旧さを感じないと言いますか、通常のR129がまるで旧型と思えるくらいの現代的な新しさが感じられ、メーカーオリジナルと言えるほどのまとまりの良さと言いますか、弄った車独特の不安定なオーラなど微塵も感じない完成度の高さが光る逸品です。

しかしながら、このお車の本当の価値は上記のような仕様や装備品にだけある訳ではありません。

新車でこれだけのお車を買える力のあるオーナーさんが今までずっと過保護なほど手厚く維持してきたという点にこそ、類まれな本質的価値があると言えましょう。

カスタム好きな方は得てして弄ること自体で満足してしまい、また予算も弄りで使い切ってしまうことでメンテを疎かにしがちですが、こちらのお車に限ってはそのようなことはありません。

メンテは常にディーラーかメルセデス整備で有名なショップに出していますが、あまり乗らないことによる不調を回避するためしっかり診てもらっているとのことです。
(走行距離は齢17年としては驚異的な27000kmです)
そのため、不調な箇所は一切ないとのことです。
もちろん、事故歴・修復歴もありません。

保管は新車時より一貫してシャッター付きガレージにて、毛布をかぶせた上からさらにカーカバーを掛けていますので、内外装ともに経年劣化をほとんど感じません。

また、雨天の走行に関しては、降っている最中に出すことはなく、途中で降ってきてしまった時以外はないとのことです。

さらに、外装にはボディコーティングを施しているので、ソリッドの白ですが光沢感はとても高く、磨きキズなども見当たりません。

今回時間の都合上パノラマルーフを外せなかったのですが、幌のカラーはブラックで程度は良好、不調箇所もなく、リアスクリーンの曇りもないとのことです。

美しいベージュ内装を維持するためにも細心の注意が払われています。
すぐ汚れてしまうため乗車の際はデニムはご法度で、ヘリオスのフロアマットの上にもゴムマットを敷いています。
トランク内もビニールシートを敷き、ヘリオスのマットが汚れないようにしています。

そこまでしても十余年の歳月で少しは汚れてきてしまうものですが、オーナーさんは3年前に同色のナッパレザーにてシートとステアリングの革の張り替えを実施しています。

このように、仕様のみならず程度においても手塩に掛けて育てられてきたとも言えるこのお車、仕様も凄い、程度も凄いというオンリーワンの価値を持つ、と言っても過言ではないでしょう。

数少ない欠点としては、アンテナの付け根付近に浅いデントがあるのと、リアバンパー右側上部に若干の塗装の欠けがあります。
ノーズ部分の飛び石跡はほぼないと言っても差し支えないとは思いますが、目を皿のようにして見れば、ほんの少しはございます。
また、R171用のアンテナは見た目優先での装着で、機能はしていません。
ですが、ラジオは入るとのことですので、実用上はさほど問題ないでしょう。

また、瑕疵ではありませんが、ダッシュボード上面まで明るいベージュなので、晴れた日は反射が強いとのことでした。
内装色にこだわるためそれを承知の上でオーダーしたとのことですが、どうしても気になる場合は黒いマットなどを敷いても良いかもしれませんね。

エンジンは、新車当時人気があったのはV8のSL500、V12のSL600でしたが、信頼性の高さ、維持費の掛かりにくさという観点から、今となってはこの320に搭載されているV6が高人気となっています。

大排気量の車とは車重や出力によるボディや駆動系に掛かる負担が違いますし、エンジンルーム内の熱量も違いますから、機関系全般に与えるダメージも最小限でしょう。

ノーズが軽い分ハンドリングが軽快ということもありますし、お車のキャラクター的にも、優雅に乗りこなすには打ってつけのエンジンですね。

もちろん、メインキー2つに加えてカード型のスペアキーも付属しています。

ここまで価値が高く愛着も深いお車ですが、普段使いのお車や他のエンスー車もお持ちであることもあり乗る頻度がますます減ってしまったため、大切にしてくれる人にならということで売却を決断されたとのことです。

お車は、東京都新宿区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(16180円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
希少性と程度の良さが比類ないR129です。 
R129は風格とスポーティさを兼ね備えていますね。 
今時の車には出せない格好良さがあります。 
まるで元からクーペだったかのように自然です。 
端正なリアスタイル。エンブレムも新車時本国オーダーです。 
美しく迫力のあるアングルです。 
あえてフィルム類を貼っていないのが上品ですね。 
 
クリアウインカーレンズが目元をシャープに演出しています。 
 
エンブレム類も全て輝いています。 
 
フロントの飛び石跡はほとんど見当たりません。 
灯火類は全てキレイです。 
最終型の丸型ミラーも旧さを払拭しています。 
後期型のテールレンズもやはり旧さを払拭していますね。 
 
 
バンパー上部に塗装の欠けがあります。 
意外なほどピッタリなR171 SLK用純正ショートアンテナ。 
大変高価なこのホイールには4本ともガリキズありません。 
R230用のホイールですが、このお車にとても似合っています。 
アイドリング時は静かで走行時は低音が心地よいマフラー。 
下回りもキレイですね。 
 
トランク内もしっかりヘリオスです。 
普段からビニールシートで保護しています。 
ビニールをはがすとこの通り。 
美しく保たれたエンジンルーム。インシュレーターも交換済み。 
直6よりも信頼性が高まったV6です。 
ATの信頼性もV6時代になり高まったとのことです。 
貴重なパノラマルーフは見た目からしてスペシャルですね。 
分厚いサイドシルが剛性の高さを感じさせます。 
まるでマセラティを思わせるヘリオス/チェストナットウッドの世界。 
汚れやすいヘリオスのステアリングは専門ショップにて張替済み。 
 
これまた装着車が数少ないオプションのオンボードコンピューター。 
エアコンも問題ありません。インダッシュタイプのサイバーナビ搭載。 
 
シフトノブはシャフト部分をカットし、見えないようにしています。 
 
エクスクルーシブ内装ですので質感がノーマル車とは違います。 
車内にはほんのり革の香りが漂っています。 
ドラフトエアーストップ(ウインドディフレクター)装着済み。 
通常は保護されているため美しいままのフロアマット。  
こちらも通常はカバーされているドアグリップ。キレイですね。 
シート表皮も全てナッパレザーにて張替済み。 
 
 
ハンドブック類も全て付いています。 
 


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