今回ご紹介する車両はCクラスの中でもひと際別格のモンスター車であるAMG C55です。CクラスのAMGにはC280、C36、C43のグレードがありましたがC43の306馬力では満足できないというユーザーの声に応えるため、AMGが作り出したのが5438ccエンジンを搭載するAMG
C55です。347馬力という途方もないパワーを発生するV8ユニット、サスペンション、ブレーキはもちろん、多くの部分がこの大パワーを受け止めるためのチューニングが施されています。AMGのテストデータによれば、ゼロ発進加速で100km/hに達するまでに要する時間は、わずか5.5秒。このポテンシャルを秘めながら、ミッションは5AT、4輪ブレーキ独立制御&エンジン出力制御のエレクトロニック・スタビリティ・プログラムなどが装備されます。エクステリア面ではAMGアルミホールや控え目なエアロパーツを装着。インテリアはレザー仕様、メーターは他のCクラスは280km/hに対し、300km/hのスケールのスピードメーターが装備されます。またセンターノブ、センターコンソールはブラックバードアイメイプルウッドを使用、落ち着いた室内にあって存在感のあるアクセントとなっています。
C43は生産工程の多くをダイムラークライスラー社のラインで行われましたがC55はAMGのクラフトマンたちが車体各部の強化と調整を手組みするという方法をとっています。別格扱いだったようです。そして驚くことにAMG
C55は日本限定の15台、新車価格はE55より高値でした。
ではあらためて今回のC55をご紹介します。オーナーさんは今年の2月に購入します。しかし、もう一台モンスター車(BMW アルピナB8)を抱えるオーナーさんはそちらのメンテナス費用に充てるため、エンスーの杜への掲載となりました。
走行距離は多いのですが、しっかりとメンテナスされたお車です。整備手帳を見るとほとんどの整備はヤナセで行われてきています。
ボディは飛び石により塗装の小キズ、フロントバンパー下の擦りキズなどはありましたが、全体に塗装のクリアは残っていますのでよいコンディションを保っていると思います。
それにしても外観では他のCクラスと見分けことができません。たしかにエンブレムはC55とありますが違いはそれだけです。まさに羊の皮を被ったモンスターだと思いました。
ヘッドライトを車検対応キセノンヘッドライトに変更しています。ヘッドライトワイパーはよく壊れると聞いているため、配線を外しています。
インテリアもよいコンディションを保っています。革シートとウッドパネルの構成で高級感が漂います。メーターはホワイトメーター、センターパネルにはナビゲーションとナカミチのMDデッキが装備されていました。ドライバーシートは走行距離の割にはヘタリや擦れは少ないと思いました。リヤシートは使用感がなく、傷や擦れはありませんでした。ペダル類のパッドはAMG純正のアルミパッドとなっています。
リヤシェルフパネルには自動車専用電話のアンテナが装備されていますが、現在は使用することができません。
機関に不具合はないそうですが、エンジンスペックが標準仕様とは異なっています。
それはエンジンコントロールコンピューターのROMを変更しているからです。最高出力が390PSとなっています。これはあるショップに依頼し、変更したそうです。もちろん元のスペックに戻すことは可能です。足回り、トランスミッションなどはノーマルのままです。
以下がこの車両のメンテナス歴です。(この車両の歴史ですね)
平成11年11月(ヤナセ整備): 走行17,206km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ACダストフィルター交換
・ワイパーラバー交換
平成12年4月(ヤナセ整備): 走行30,692km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ACダストフィルター交換
・ワイパーラバー交換
平成12年12月(ヤナセ整備): 走行48,385km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ACダストフィルター交換
・ワイパーラバー交換
・Rサイドマーカーバルブ交換
・LサイドH/Lスモールバルブ交換
平成13年8月(ヤナセ整備): 走行65,905km
・エンジンオイル、フィルター交換
・ブレーキフルード交換
・Fブレーキパッド交換
・Rブレーキパッド交換
・Fブレーキディスク交換
・FLウインカーバルブ交換
・ワイパーラバー交換
平成14年4月(ヤナセ整備):走行距離83,571km
・シビアコンディション実施
・フロントガラス傷修理
・ACダストフィルター交換
・左右エンジンマウント交換
・エンジンオイル、フィルター交換
・ワイパーラバー交換
・H/Lワイパーブレード交換
・フロントロワーアームブッシュ交換
平成15年9月(ヤナセ整備):走行119,154km
・オートマチックトランスミッションASSYの交換
・トルクコンバーター交換
・ジョイントディスク(フロント)交換
・オートマチックトランスミッションマウント交換
・シフトブッシュ(レバー側)交換
平成16年3月(ヤナセ整備):130,327km
・フロントブレーキパッド交換
・フロントセンサー交換
・エキゾーストセンターマフラー交換
・エンジンオイル、フィルター交換
・右Rスモールランプバルブ交換
平成16年4月(ヤナセ整備):走行距離131,965km
・ブレーキオイル交換
・クーラント交換
・ラジエターASSY、ラジエターキャップ交換
・タイヤ2本交換
・ステアリングショック交換
・サイドマーカーバルブ交換
・Rウインカーランプバルブ交換
・ワイパーブレード交換
・フロントガラス補修
平成17年5月(ヤナセ整備):145,712km
・ACフィルター交換
・EGSコントロールユニット交換
・ウインドウウォッシャーポンプ交換
・ACバキュームホース取り付け
・ACバキュームラインフィッティング交換
・ACコンプレッサー交換
・アイドラアームブッシュ交換
・フロントアクスルショックアブソーバー交換
・エンジンオイル、フィルター交換
・スパークプラグ交換
・ワイパーブレード交換
平成21年6月(ヤナセ整備):走行距離164,645km
・エンジンオイル、フィルター交換
・左右バンクブローバイケースシール交換
・ブローバイホース交換
・ウインドウウォッシャーポンプ交換
・ACサービスバルブ(高・低)交換
・メーター照明バルブ交換
ヘッドライトアジャスタバキュームライン調整
平成22年5月
・エンジンコンピューターROM変更(347PS→390PS)
・ヘッドライトワイパー調整
・スパークプラグ(BKR5EXIP)交換
・エンジンオイル交換
・ステアリングリレーロッド交換
・ATオイル交換
・ATストレナーkit交換
・フロントタイヤ2本新品交換
車両は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。
更新記事 2010.9.8
車検を更新しました。今回の車検で実施した内容をご紹介します。
・UFSのアンダーフロアースポイラーの装着
・ビルシュタイン製ステアリングダンパーに交換