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アルファロメオ GT1300 ジュニア
1969
年式
車検
23年1月
走行
不明
備考
複数オーナー 並行車 5MT ヒーター 左ハンドル
長さ
4080mm
1580mm
高さ
1270mm
重量
960kg
排気量
1290cc
取材日2010年9月15日

ジュリエッタの後を継ぎデビューを果たした105系ジュリア、2ドアクーペのスプリントGT系はジウジアーロの才能が余すところなく発揮されたデザインと評され、大ヒットを収めています。
中でも初期型に採用された「段付き」はジュリアの代名詞のようにもなっており、それを持つGTジュニアは廉価版でありながら、高回転型のエンジン特性も手伝って好評を博します。

こちらのGTジュニア、平成20年5月にオーナーさんの手元に参りました。 個人売買にて購入されますが、その前オーナーはジュリアクーペを4台乗り継いだと言う筋金入りのアルフェスタだったそうです。
 
外観は購入当初からGTA仕様でした。 オーナーさんはオリジナルに戻そうと思い、現在はバンパーを装着していますが、グリルはそのままです。 全体的にはキレイな外装と見受けました。 現在の塗装は以前にオールペンされているようです。 ただ、元色や時期は定かではありません。 いまだ退色はなく、ツヤは申し分ないコンディションです。 ジャッキポイントも各所ともしっかりしており、実際もリフトアップにて整備できるそうです。 それでもドア下数箇所にサビ、また所々にサビ浮きや補修の痕跡が確認できました。  
現オーナーさんは雨天未使用、タワーパーキングにて保管状態も良好です。 

内装を見ると前後シートに破れなど傷みは現れておりません。 ダッシュはオリジナルの上から革状のものが張られておりますが違和感なく状態も良好です。 天井やドア内張りなどにヤレを感じますが大きな問題はありません。 購入時よりですが、グローブボックスの蓋が閉まらない状態です。 

機関は不具合なく好調です。 
好調を維持するためメンテはしっかり行ってきました。 その内容を下記に挙げます。

平成20年
・キャブレターリンケージ交換
・吸気系ガスケット交換
・インテークマニホールドゴム製インシュレーター交換
・フューエルフィルター(Filter King)交換
・フューエルポンプ交換
・フューエルホース類交換
・デストリビューターキャップ交換
・デストリビューターローター交換
・プラグ交換
・MDI(永井電子製)増設
・イグニッションコイル交換

平成21年
・練馬区ジュリアクラブで車検
・オルタネーターリビルト換装
・ウェーバーキャブレターオーバーホールと調整(茅ヶ崎市テクニカルトート)
・ウィンカーリレー交換
・カセットラジオ(中古品)設置
・左後バンプストップ交換
・ブレーキランプスイッチ交換
・ミッションオイル交換
・プロペラシャフトセンターベアリング交換
・ウェーバー調整(横浜市港北区パルティコラーレ・イオタ)
・プラグ交換
・ウェーバーキャブ固定ロッドブッシュ交換
・ヘッドライトユニット交換
・HID換装
・ETC設置
・ランプ類一式交換
・テールランプユニット左右交換
・ヒューズ一式交換

平成22年
・オートスプリントラムチューブ換装
・Pipercross(エアフィルター)換装
・オイルキャッチタンク増設(Autoparco製)
・ウェーバーキャブポンプジェット交換(ガレージキャリーバック製)
・ランプ系トグルスイッチ化
その他3000km(または半年)のオイル交換とその間のフィルター交換は欠かさず行っています。

エンジンはアイドリング、水温とも安定しており、渋滞でもヒートの兆候は全くないそうです。
当初街乗りでキャブがカブリ気味だったそうですが、未対策の希少なものが備わっていたため、新調ではなくあえて完全OHを選択しました。 以降、低速走行、渋滞、坂道発進などいかなる状況でもカブルことなく、またMDIの恩恵もあり非常に乗りやすい仕様になったそうです。 
また、燃料ポンプは電気式が付いていたそうですが、こちらはオリジナルの機械式へと戻しました。 他にトラブルが出た際に常に燃料が送られてくる電気式と比べ安全面を考えての事です。

電気系統はオーナーさん自らが作業をしています。 よって使いやすさも考慮され、車内例えばヒューズボックスは切れのチェックや交換がしやすいような向きに変え、明るいHIDもすぐに元に戻せるようにするなど、工夫がなされています。 

足回りはダンパーにコニーが装着されています。
ホイールはGTAのレプリカ、軽量との事です。

メーター類はタコ、水温、燃料とも問題ありません。 スピードメーターはオーナーさんが作業中にケーブルが外れてしまったそうで現在不動です。 ケーブルをつなぐ簡単な作業で復活するそうです。

不具合は感じませんが、乗っていて気になる点として曲がる際にフロントから音が出る時があります。 原因は以前ブッシュのヤレを指摘された事があるそうで、こちらを交換する対処方法が考えられます。 

距離はメーター読みで93000kmですが、根拠がないので不明と致します。

修復、事故は現オーナーさんではありませんが、過去のものは不明です。

リサイクル券(12150円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。

前オーナーとの話しの中で、様々な排気量のジュリアに乗り継いで結局のところ最後に戻るのは1300だと言われたそうです。 公道でも踏み切って高回転が楽しめるのは、相対的な喜びを感じるのだとか、オーナーさんもこの言葉に頷けるのにそう時間はかからなかったようです。 例えば仕事で疲れたときなど、あえて休日に早起きして乗ると、マイナー・トランキライザー(精神安定剤)的に、心が和んで疲れがとれてくるのがわかる、そういう類のクルマと表現されていました。 見た目にもそのデザインの奥深さを感じるそうで、ジュリアはオーナーさんに様々な喜びを与えた存在と言ったところでしょう。 その感覚を体験させて頂くべく助手席にて試乗させて頂きました。 まず感じたのは、しっかりとOHを受けたキャブのコンディションです。 吸気音も心地よく、エンジンもスムースな吹け上がりを見せていました。 どの状況でも息継ぎやカブリの兆候は皆無で、アイドリングやバックの際にもアクセルをあおる必要はなく扱いやすさを感じることができました。 また特筆すべきはブレーキがよく効くこと。 前オーナーがサーボを新装していたおかげか、旧車であるため多少の覚悟をしていたオーナーさんも感心しきりでした。 クルマと言えども様々な感性を持つジュリアに魅了されたオーナーさん、その価値観を共にする方に、是非この1300ジュニアに触れてその感性を体感されてみてはいかがでしょうか。 

実車は東京都町田市にあります。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
   
ダッシュはメーター部分にステッチが入り、革のような質感。  
   
  タイヤサイズは前後とも185/70-14 山は十分で交換の必要はなし。
アゴ下の状態 ミラーは左側のみ。
  ジャッキポイントは多少のサビはあるものの4箇所ともしっかりしています。 塗装が一部はがれ、元色らしくものが見られます。
キャブは見た目にもキレイです。  
トランク内のシートをめくり状態を確認。  
   


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